ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

人の親になって初めて、自分の親を超える必要があることを知る

ステップファザーとなり見知らぬ子供たちとの共同生活が始まって気づくことは色々とある。

 

教育論という固い話ではないが、少し書いてみたい。

 教育とは親から受け継いだもの

妻と私の子供たちへの接し方を見て気づいたことだ。

 

自分たちが子供たちへ接する態度や教育全般は、ほぼ自分の親から受け継いだものやもしくは親に影響を受けたものではないか?

 

私は虐待を受けていたわけではないが、愛情たっぷりの幼少期を育った記憶はない。

 

両親は仕事で忙しく、ほとんど兄や姉と共に近所の友達と遊び続けていた。親とどこかに遊びにいった記憶は1〜2回あるかどうかだ。

 

親に叩かれたこともない。嫌味を言われたことはあるが本気で怒鳴られた記憶もない。

 

良くも悪くも放置だったのである。それが私が受けた教育だ。

 

この記事に詳しく書いているが、「親に愛されていない」と私だけでなく兄も姉も全員が思っている。 

それに引き換え妻の両親は毎週のように子供達とキャンプに行ったり、夜は一緒にお風呂に入ったり一緒に眠ったり大好きーといってハグしたりと両親が愛情を行動で示していたそうだ。

 

何度も怒られたみたいだし喧嘩もしたようだし、叩かれたりもしたという。

 

この正反対な二人だとどうなるだろうか。 

育て方がわからない私

そもそも親とまともに向き合ったことがない私には、育て方どころか子供との接し方すらわからない。

 

ステップファザーになったからといって、急に子供が大好きなスーパーマンになれるわけもない。

 

子供とどうやって遊んだらいいのか、どこに行けばいいのか、何が普通で何が異常なのかがわからない。

 

公園に行くことすらジブリの世界のように感じるし、子守唄を歌って寝かしつけをする妻を見てドラマかよ(笑)と思ったりもした。

 

親との密な時間を体験したことがなく方向性がわからないからどうしていいかわからない。

 

それが私が親から受け継いだものなのだ。

 

おそらく、私の両親もまた同じだったのだろう。

母親の教育を受け継ぐ妻

妻ははっきりしていて、母親がしてくれた教育をなぞっている。

 

気に入らないことをすれば叱って叩くし、夜は大好きーとハグをするし、休日は一緒に公園に行くのが当たり前。

 

彼女にとっての羅針盤は母親なのだ。

 

そして教育としてありかなしかの判断も”両親がやっていたかどうか”という判断基準のようだ。 

親を超えるということ

一つ言いたいのは、

 

我々は親を超えなきゃいけない!

 

子供との接し方がわからないからと何もわからないまま放置するのではなく、親から受けた教育だからとそれを盲目に信じるのでもなく。

 

自分たちで考えて、何が子供たちにいい影響を与え、何が子供たちの可能性を潰しているのか改めて自分たちの頭で考えるべきなのだ。

 

はて、言いたいことはこれが全てであるが……そうだな。

 

昔と違い今は子育て関係の書籍も大量にあるし、誰でも気軽にインターネットで膨大な情報に触れられる時代。

 

それなのに自分たちの経験だけで子育てするのは、あまり賢い方法ではない。

 

私の経験だけでは子供たちとの気まずい時間を作るのが関の山で、妻の経験だけではやはり親をなぞるだけで進化がない。

 

そして妻だって子供の頃は親のやり方が気に入らなかったと言っているのだから、微調整やアップデートは必要なのだ。

 

自分たちで考えて新しい考えを取り入れ、日々子供たちとの接し方を調整していくのが大事なのではないか。

 

これが、ステップファザーになって私が気づいたことの一つである。

 

親が間違っていたわけではない。精一杯やってくれたのだろう。

 

私たちは私たちなりの精一杯をやらなければならない。

 

そんな話を妻に熱く語ってたのはだいぶ前の話かな。

 

そんなこと知ってるよ、親の教育をなぞるわけないだろ!って?

 

まーお父さん初心者だからね、大目に見て頂けたら。

 

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