我が娘は6歳になる小学一年生。重度の発達障害でもあり、一緒にいると様々な事件がある。
自宅にいれば笑って済ませられることも、外出中であれば別。ちょっとしたことが周りの迷惑になったりもするから気を抜けない。
そこで今回は、娘と一緒に病院に行った時の話をしてみよう。
娘の定期病院受診へ
子供たちがよほどの高熱を出したり、娘のてんかんが酷い時には妻が仕事を休んで病院受診に行ってくれる。
だが今回は娘のてんかんも落ち着いており、ただ話をするだけ定期受診。そんな病院受診にわざわざ妻に仕事を休ませるわけにもいかず、私が行くことにしたのである。
この日は朝から娘と二人で病院へ。最初はおとなしく静かに座ってた娘だったが、待ち時間がとても長い。
予約してるのに診察待ちで1時間、会計待ちに30分、処方箋待ちで30分。私でも辛いほどに長い時間だ。
当然のように娘もすぐに限界がきて、ぐずぐずが始まった。
大声の娘
待合室のソファで私に寄りかかり、脚を広げて股を全開、パンツを見せながらゴロゴロし始める娘。
待合室に人はいたが、誰も見てないしまあいいやと思って放置していた。すると、
「弟(名前)はー?」
「ママはー?」
と大声で言い始めたのである。しかし、こんな状況にも慣れたものだ。
「声小さくしてもらっていい?」と人差し指をたててシーっと一応声をかけるが、娘は声量の調節が難しい。
それでも周りには他のママたちもいるのだ、できないことは知りつつも親としてのポーズは取っておかねばならない。
「弟は保育園に行ってるしママはお仕事だよ、朝見送ったでしょ?」
そんな風になるべく丁寧に優しく対応するものの、娘には効かない。理解しているかも定かではない。
その後も娘の大声は続く。
「弟はー? ママはー?」
ひたすらこれを連呼。おそらく、ただ暇なのだ。
小声でなだめながら、スマホで写真を撮ったり見せたりして時間を稼ぐが焼け石に水である。待ち時間はとても長いのだ。
そして、それは突然始まった。
「うんぱっぱ!」
パニクるステップファザー
お、おいまじか!ここ病院だぞ!
そんな私のパニックをよそに、娘がなぜか大好きな言葉、うんぱっぱコールが始まったのだ。
「ああそうだね、うんぱっぱだね」
これが精一杯の私の言葉である。苦笑しながらも娘をなだめるが、こんなもので止まるわけもない。
「うんぱっぱ!うんぱっぱ!」
止まらないうんぱっぱコールに私もたじたじである。
「それは面白いのか?もう少し声を小さくしてもらいたいよ」
冷静を装い声をかけるが、もはや待合室全体に響くうんぱっぱ。うんぱっぱ地獄である。
さすがに周りのお母さんたちも、何かおかしいと察したようで一切我々には目をくれない。スルーしてくれている。ありがたいことだ。
すると、我が娘がこう叫んだ。
「うんちっち!」
……いや、うんちっちってお前(笑)
これにはさすがに私も笑ってしまったぞ。
疲労感のすごい病院受診
そのあと、適当に娘をなだめている間に呼び出しがあり、その後無事に帰還した。
いやー、散々だったな!
ステップファザーになる前の私であれば、恥ずかしくて絶対にこの子の付き添いは無理だったろう。
だが実際に二人で行ってみると、その場をフォローできる人間が私しかいない。私が何とかする以外に道がないし、やってみりゃどうにかできるもんだと知る。
成長したな。麻痺しただけか?
とりあえず、病院やリハビリは普通に憂鬱なお父さんなのでした。
当たり前のように病院に行ってくれてる妻だって、きっと同じ気持ちなのだと思うよ。
いつもありがとう。
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