世間ではイクメンだなんだと騒がれているが、実際にイクメン(自称)をやってみるとそれなりに微妙な空気がある。
お父さんはわからないでしょ?的な空気はひしひしと感じたりする。
今回はそんな話をしたい。
処方箋をもらう時に試される
少し前の話だが、娘がてんかんで救急搬送されるという事件があった。
入院した上で担当医師に相談した結果、薬の調整が必要ということに。そして一つの抗てんかん薬の量を2倍にすることになったのである。
その時は追加の処方はなく、朝晩に一包ずつ飲んでるその薬を二包に増やすという対応で凌ぐことになった。
そこで問題になったのが、お薬手帳にはその記録がないということだ。
そして次の定期受診の時、薬局で処方箋を受け取る際に薬剤師から突然こう言われたのだ。
「この薬、あと一ヶ月分残ってるはずですよね?何で今回処方されてるのか、残りの分はどうなったのか、それに今回量が増えてるのはなぜか説明できますか?」
と、厳しい表情で聞かれたのである。
超絶パニック
げ、そんなこと聞くんかい。
私はパニックになった。娘と二人での病院受診を終え、やっと帰れると気が緩んでいたのもある。頭も回らないし準備もしてない。
だがしかし!私をなめちゃいけない。
平日だけで言えば、妻より娘と一緒にいる時間は長い。その上毎日のように担任の先生やデイサービスの先生に引き継ぎをしているのだ。
少し考えてから私は説明をした。
「確か先月にてんかん発作が続いたので入院になりました。その時に血液検査をしたらその薬の血中濃度が低いということで2倍に増やしたんですね。それから朝晩に2包ずつあげることになったので、予定よりも早く薬がなくなりました」
これよ!これもんよ!
これこそ在宅系ステップファザーの本領発揮であるな!
そう説明すると薬剤師の方も納得してくれたようで、
「お父さんもよく状況を理解してるみたいなので、お薬出しても大丈夫ですね」
と微笑んでいた。
実際はしどろもどろだったかもしれないが、私を何も知らないヘラヘラおじさんだと思ったら大間違いである。
基本的にはママに聞きたがる人たち
ステップファミリーになって、子供達のお父さんとして一緒に生活するようになって気づくことは多い。
例えば、病院やリハビリなど父親が付添いだからといって誰も変な顔はしない。みんな優しいし普通に接してくれる。
だが大抵、ほとんどの人が母親だけが全てを把握していて父親は子供達に関心がないと考えているというのが私が感じたことだ。
学校の先生は妻と話したがるし、入院時でも医者や看護師は私をスルーで妻にしか話しかけない。病歴や普段の様子に至るまで何でも。
まー生まれた時の体重とかも聞かれたりするので、答えられないからいいんだけどさ。
だからなんだと思われるかもしれないが、いつも妻の後ろに隠れている私なので、子供に関することで矢面に立たされると普通に緊張するぜ!という話であった。
今後は病院受診やリハビリだけじゃないからな、じきに慣れるだろうさ。
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