ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

注文を聞いてもすぐに忘れる娘の言語のリハビリ

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娘は毎月一度言語のリハビリに通っている。今月も私と二人で行ってきた。

 

先月の記録がこれだ。

発達障害の娘が通う言語のリハビリではどんなことをしているのか、また言語聴覚士の先生がどんな絵本や道具を使っているのかという情報は少なからず誰かの役に立つのではないか。

 

娘の成長具合や言語聴覚士の先生からのアドバイスを忘れないためにも、毎月記していこうと思う。

 

では2018年の10月編だ。

スタートは絵本から 

先生と挨拶をして早々に娘が「えほんはー?」と言い出したので先生が絵本を取り出す。

 

果物の絵が大きく書かれた絵本で、先生が「これは?」と聞くと「りんごー!」とか、「ぃなっぷうー(パイナップル)」などと発声していく娘。

 

最初はしっかり果物の名前を言っていたが、後半は黙りこくり返事なし。そのまま絵本は終了。

 

次のものを準備する間に仕掛け絵本を見る娘。

さわって遊ぶ絵本 : ぷちんシリーズ : 株式会社 ぼりゅうむわんプロダクツ

これかな。

 

絵本の中に丸い穴があって、そこを押すとぷちん!と音がなるの。ページ毎に穴があって娘は夢中でぷちんぷちんしていた。

 

絵本の中身は多分目に入ってないなあの様子じゃ。絵本というよりはおもちゃに近かった。

野菜の切り口当てゲーム

続いては野菜の切り口を当てるゲーム。

 

先生が手元から野菜の切り口が描かれたカードを取り出し「この野菜はどーれだ?」と聞いて並べられたカードの中から選ぶゲームだ。

 

娘は”やさいのおなか”という絵本が好きで自宅でもよく読んでいる。

 

だが何枚か拾った後に、自分が拾ったあとのカードがきちんと並べられていないことに気づいた娘。

 

カードを綺麗に直そうとして、そのままの流れで今遊んでる途中のカードも一緒に片付けを始めてしまった。

 

先生は止めようとしたが「おわってー!」と言い出したので仕方なく終わる方向に。

 

先生と二人でカードを箱に戻す時に、何が気に入らなかったのか先生を叩き始めてぐだぐだで終了。

拒否が強く困り果てた結果の絵本ざんまい

続いては木のパネルに描かれた楽器の絵を見て遊ぶゲームだったっぽいが、先生が並べた瞬間に「いやだー」「おわってー」と拒否。

 

先生は他にもいくつか用意していたゲームも「いやだー」と連呼し何もできず。

 

娘はただ絵本が見たいようだったのでのんたんの絵本を先生と取りに行く。娘が好きなのがこの二つ。リハビリきたら毎回読んでるな。

さすがだなーと思ったのは、あわぷくぷくの絵本。

この絵本、途中のんたんやお友達の動物たちがみんな泡だらけになるのだ。

 

そして泡だらけになって体の一部(うさぎの耳とか)だけが見えている挿絵があるので「これはだーれ?」と娘に想像させ「うさぎしゃん!」と答えさせたりと考えてるなぁと感心した。

 

絵本も使い様だね。

 

あと面白い絵本も一つあったので紹介しよう。

笑顔と泣き顔の表情が描かれた透明なプレートがついていて、絵本の中の野菜の絵にプレートをあわせて遊ぶというもの。

 

野菜が泣いたり笑ったりと、かわいらしい絵本だった。

 

娘は全く乗り気じゃなかったぞ。

絵本を何冊か読んで満足した娘、先生からの最後の指令があった。

 

ファミレスにあるようなメニューにハンバーグやオムライス、チャーハンなどいくつか絵が描かれている。

 

「お父さんにどれが食べたいか聞いてきて」

 

そう指示された娘はニコニコしながら私にメニューを見せ「どれがいいー?」と聞く。私はオムライスを指さし「これがいいー」と答える。

 

答えたが娘はニコニコしながらその場に立ち尽くして動かない。

 

先生に伝えるように言うと先生の元へ戻るが「お父さん何がいいって言ってた?」という先生の問いに娘は答えられない。

 

忘れてしまったのか?

 

先生はもう一度私から注文をとってくるように指示。

 

私は「これね、オムライスだよ。オムライス。オムライスだからね」としつこく、こんなお父さんいるかね?ってくらいにパネルに描かれたオムライスを指さしながら何度も何度も言った。

 

そして注文を聞いてもその場を動かない娘は先生に呼び戻され、私が何を頼んだか聞かれてもやはり答えられないのだ。

 

お、おう。そうか。そんな感じなのか。私は娘のレベルをまだ高く見積もっていたと知る。

 

それを何度か繰り返し、その度に私は「これだよ、これね。これだよー!この黄色いのだよ!」としつこくメニューのオムライスを指差すが先生のもとに帰る頃には娘は忘れてしまっていた。

 

注文を聞いたあとに”先生の元に戻る”という行為が一つ挟まれているせいで、注文が頭から抜け追ちてしまったのだろうか。

 

ただ先生が切り抜かれたメニューを二枚持って選ばせると、時間はかかったがオムライスを選んでいた。

 

大きなパネルにはメニューが5種類載っていて選択肢が多すぎた可能性もある。

 

やはりリハビリに来て、実際の娘のレベルがどれくらいかというのがはっきりわかるのはありがたいな。日常での話し方も変わってくるし色々試してみようと思う。

今後の課題は

リハビリが終わり、この日は訓練計画表の更新日ということで担当医との面談もあった。

 

そこで話したことはやはりてんかんについてだ。

 

てんかんを抑えるために現在薬を調整中で、その影響で元気もなかったりぼーっとしたりイライラしたり不安になったりと娘は本調子ではない。

 

本調子ではないので言語の面でも大きなムラがある。先月できていたことが今月できないなんてザラである。

 

先生曰く、てんかんの薬の調整が最優先なのでもし体力面や精神面で無理そうであればリハビリは無理しなくてもいいとのことだった。

 

そんな感じで訓練計画も継続ということで無事終了。

 

最近は調子が右肩上がりっぽい印象はあるが、また来月どうなるか。成長した娘の記録がかけたらいいのだが。

 

以上。10月のリハビリ報告だった。お疲れさま。

 

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