先日妻に誘われて子育てに関する講演会に参加した。
公演者は岸英光(きしひでみつ)。コーチングをやってる人かな、著書が多数ある様子。
今回の講演はこれが近いかも。
ダウン症の息子がいる人だということ、そして無料の講演会だということ。
その二点が妻の興味誘ったようで、誘われた私ものこのこ着いて行ったのである。
障害を持つ子供との接し方とか具体的な話をするのかなーと思ったら全く違った。ビジネス寄りの講演な感じで、別の意味で勉強になったりもした。
では、そこでの感想をいくつかピックアップしてお伝えする。
言ってることがほとんどアドラー心理学と一緒
え、これアドラーじゃん。
というのが最初の大きな感想だ。
ほめるのと叱るのが同義であることや相手を認めること。
褒められるからやる、叱られるからやる。どれも同じであると。
この記事でも書いたが既にやっていることだった。
なのでここは特に大きな驚きもなく、この公演のテーマの一つでもあるパラダイムシフトをすることはなかった。
ほめないしからない子育てとはなんぞや?と興味のある方は嫌われる勇気がわかりやすくておすすめである。
通常学級に行かせたら伸びた子供の話
うろ覚えで申し訳ないが、ダウン症の息子を通常学級に行かせたら急激に伸びたのだそうだ。
今までは支援学校(支援学級かな)に行ってあらゆるサポートで失敗の芽を潰すような教育だったのが、通常学級で失敗ばかりを繰り返した結果大きく成長したと。
確かにそうだよね。
子供は失敗して学ぶ。失敗して恥をかいてどうすればいいか考え次に活かす。
親が先回りして失敗しないようにすると学ぶことは少ないのだろう。
これはうちの娘も考えないといけないなと思うのだが、求められるレベルが高すぎて成功に繋げられないのならそれはそれでまた別の問題が発生するだろう。
私たち夫婦は特別支援学校を選択したが、今は我慢の時である。
まあ本人が人生楽しんでるのなら伸びなくても別にいいのかなとも思う。
人を操る話し方を教えます、という感じ
途中に子供と話す時の順番についてのテクニックの話があった。
おそらく言いたことは違うのだろうが、私が感じたのは
子供を支配したい
という思いが根底にあるように見えた。
いや、そうじゃないんだろうけどね。
ただ例え話が、空港で色々とイレギュラーな注文を聞いてもらうためにテクニックを駆使して相手が喜んで自らこっちの思い通りに動くよう仕向けるみたいな、なんかそれ子育てに使うもんじゃないよね。
子供に言うことを聞かせよう、こちらの思い通りにするにはどんな話し方がいいか?ってそれ違うんじゃないか?
子供は自由だ。親の思いを伝えた上で言うこと聞かないならそれでいい。
もちろん話し方は大事だが、子供が他者に影響されずに自らの意思で自由に振る舞うにはどうしたらいいかと考えるのが重要だろう。
親が操っても親を超えられないじゃん!
つまらん。
とはいえ、人に強い影響を与える心理的なテクニックとして割り切って考えるならこういうのもありだ。
ただ肝心の内容は、手順が四つくらいあって実践する気がせずあまり覚えていない。
ゴシップはやってはいけない
公演が3時間くらいあってその中で私が一番面白いなと思ったのがゴシップの話だ。
要は陰口のこと。
人は陰口のある環境では安心できないそうだ。
これ面白いね。あまりなかった発想だ。パラダイムシフトだ。
職場においても家庭においても、陰口をしている空間になってしまうと、
自分がいない時に陰口を言われているのでは?
という不安が常に付きまとい安心できないのだと。
わかるわー。職場とかそうだよなと。休んでばかりの人の陰口ばかりの職場だと、自分が休む時も本当に怖いから。
子供達も一緒なのだろう。いつも誰かの陰口ばかり親が言っていたら
「どうせ僕のことも悪く言ってるんだろ」
という無意識な思いが生まれるはず。それでは安心した家庭にはならないし、愛されているとも思えないかもしれない。
家庭では陰口を叩かず、また娘や息子の前で隠れて話したりするのは控えようと妻と話したりした。
これが一番の収穫だ。
肝心な部分は有料の講座で
当たり前っちゃー当たり前なのだが、肝心な部分はさらっと紹介だけしてスルー。
あとは有料の講演会に来てくださいという感じだった。
オプティカルとか、少し手を入れただけで会社の成績がぐんと上がったみたいな話を随所に挟んでくるものの具体的なことを教えてくれることはなかった。
まあ無料だしね、こんなもんだと思う。
講演会は面白い
ぐちぐちと書いてしまったが、講演会というものに初めて行った私としてはとても面白かった。
年に数百回も講演会をやっている人ということでそのトークスキルは圧巻。
年齢層的にしゃべりが早すぎてみんな話に着いてこれてるのか?と疑問に思う部分もあったが、それでもあの話術は素人にはできない。
内容としても、無料でこれだけ聞けるのなら十分だろう。
それにこの公演の一番の大きな内容が、
ほめるのもデメリットがあるのか!
という気付きを与えるための公演という感じで、私は対象外だっただけだ。
あまり肌に合わない部分もありはしたが様々な考えに触れてみるのは面白い。
とてもわかりやすい講演だったし。
ただほめないことの重要性をこの講演で知って実践する人はどれくらいいるのだろうか。常識の壁はなかなか崩せないものだ。
岸英光氏の書籍は多数出ているようなので興味がある方はぜひご覧あれ。
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