ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

”しくじり先生”から学ぶ、家族にありがちな失敗談とその教訓

残念ながらレギュラー放送は終わってしまったが、私が大好きな番組がある。

 

”しくじり先生”だ。

 

芸能人が今まで生きてきた人生の中で失敗したことやそこから学んだことを、その人自ら先生として教壇に立ち授業を通して伝えるという番組だ。

 

一番有名なのが辺見マリの授業かな。これに収録されているようだ。

 

 

騙されて洗脳されたことを自ら語ってくれる。

 

辺見マリ回のような重い回もあれば、杉村太蔵が調子に乗ってた議員時代の笑える失敗話とか、モー娘。の不人気メンだった保田圭の話とかどの回も勉強になり面白い。

 

普段テレビをほとんど見ない私が録画して見続けた超おすすめ番組である。

  

この記事では、しくじり先生の中でも家族との関係について学べる回をいくつかチョイスして紹介したい。

 

DVD未収録回が多いのが残念だな。いつか出たらいいのだが。

Mrマリックとその娘LUNAが送る”ウチみたいになるな”

手品師のMr.マリックとその娘LUNAの二人が教壇にたった親子の授業。

このサイトで超わかりやすく書かれていた。ありがたい。

 

私も簡単に紹介しよう。

 

Mr.マリックは仕事人間。

 

マジックをやっている時も自宅でも、ずっとMr.マリックの恰好をしていたそうだ。

 

家族とご飯を食べていても一言も喋らずずっとマジックのことばかり考えて、家族との関係なんて二の次三の次。娘の誕生日も知らない父。

 

娘のLUNAはそんな父を気持ち悪く感じて避けるようになったそう。

 

そんな父のせいかは家族は上手くいかず、LUNAは中学に入りグレて退学に。

 

それからマリックも意識を変えて親として娘と向き合い、好きなことをさせようと全力でサポートして娘との関係を修復。

 

今はお互いに上手く付き合っている、という話だった。

 

さて、この授業でマリックが言ってたことの一つにとても心に残っていることがある。

 

いつもコミュニケーションを取っていないと、大事な時にどうやって叱っていいかもわからない

 

娘がグレていると知った時に向き合おうとしたが、その向き合い方がわからなかったという。

 

親になれば子供が大きく道を外れたりすることもそりゃあるだろう。

 

そんな時に親は正面から向き合わないといけない。

 

もしかしたら子供に心底嫌われるかもしれない。

 

こちらの言うことなんて耳を貸さないのかもしれない。

 

それでも子供が大事ならば逃げちゃいけない時がきっとくる。

 

しかし普段から子供と話もしないし話も聞かない、子供がどんな生活をしてどんな友達がいるのか何もわからない。

 

愛情はあっても子供に興味を示すことがなかったらどうなるだろうか。

 

今まで興味もなかったくせに物知り顔で説教してくる親に何を言われても、子供には響かないのだ。

 

「今さら出てきてお前に何がわかる?」

 

子供はそう感じるだろう。

 

そして実際に、何もわからないのだ。

 

子供が大きくなりいじめられるかもしれない。中学になりグレるかもしれない。大人になって犯罪に走るかもしれない。

 

だからといって子供への愛情が変わるわけではない。

 

子供が困ってどうしようもなくなった時に、子供に信頼され相談ができる存在であることは親の責務の一つではないか?

 

向き合うのが遅くなってもマリックのように間に合うこともあれば、当然手遅れになることもあるだろう。

 

常日頃から子供を尊重し、良き理解者であろうと意識すること。

 

そう心がけることは悪いことではないはずだ。

 

そんなことを学べた授業であった。

 

他にも子供がどれだけ愛に飢えているか窺い知れる素晴らしい回だったぞ。

レイザーラモンHGと住谷加奈が送る夫婦の授業

こちらもDVDが出ていないが、同じサイトでありがたいことにまとめられている。

夫が芸人やプロレスラーとして成功し裕福な暮らしをしていたが、夫がプロレスで大けが。

 

亭主関白だった旦那は絶望しながらのリハビリ生活で、収入の不安があった妻が一念発起。

 

色々とプロデュースを手にかけ発売した商品は次々にヒットした。

 

収入が途絶えないのは嬉しい話だが、旦那のほうは「妻に養われている」ということが許せずプライドがずたずた。

 

段々と妻と旦那の立場は逆転していき、ついには妻から旦那を見下したような発言まで出てくるように。

 

だが調子にのった妻が手掛けたお店が繁盛せず、資金繰りに困っていた時に助けてくれたのが見下していた旦那。

 

妻が派手にやっている間、地道に芸人としての仕事を増やしてきていた旦那のおかげで何とかやっていけたそうだ。

 

妻は旦那に感謝し、旦那も仕事がない時期に支えてくれた妻に感謝していると。

 

今は仲良くやっているという授業だった。

 

この授業から学べることは数多くある。

 

誰しもいい時もあれば悪い時もある。

 

旦那が調子がよく家事も仕事も何でもこなす時もあれば、不調で動けない時もある。

 

妻が良き妻として子供たちと良好な関係を築ける時もあれば、イライラして怒鳴りつける時もある。

 

だがその一時だけで全てが決まるわけではない。

 

誰しも浮き沈みがある。何をやっても上手くいかないこともあれば、全てが上手くいくこともあるのだ。

 

そしてそれは自分だけでなく、相手にも同じことが言える。

 

だからその瞬間だけを切り取って見るのではなく、いい時も悪い時もお互いに支えあって補っていく。

 

その姿勢が夫婦には必要なのだと知った。

 

また、 男は女より稼がなきゃいけない!とか。

 

男が女より稼ぎが悪いからって傷ついたりとか。

 

そんな先入観はもはや不要だろう。

 

お互いに最善だと思う行動をとっているのなら、収入差なんてどうでもいい話だ。

 

そんなことで二人の関係が決まるわけではない。

 

旦那も妻も二人で夫婦だ。一蓮托生の関係なのだ。

 

勝ち負けなどない二人三脚の存在、死ぬまで一緒と決めたのだから勝負する必要はない。

 

とまあ色々と学ぶことがある授業であるな。

他にも色々!しくじり先生

以上。二つほど紹介したが、しくじり先生には他にも面白い授業がたくさんある。

 

例えば子供の頃に大金をもらって人格が破綻した内山信二の回とか、親が金持ちだったことで金でしか友達を作れなかった仁科克基の回を見れば子供に際限なくお金を与えるとどうなるか垣間見ることができる。

 

双子でオリンピックにいって、メダルを取ることより「兄だけじゃない!俺もここにいるんだぞ!」と世界に自分の存在を示すことに喜びを感じた双子の弟の話なんて、ボロボロ泣いたもんだ。

 

失敗することは別にいいのだ。誰しも失敗はする。

 

だがそこで終わってはいけない。失敗から学び、次に活かさねばならない。

 

そんな葛藤する人の軌跡を教えてもらえる番組だ。

 

人それぞれ価値観は違うのでそれら全てが自分と重なるわけではないが、人が失敗から何を学び何を得るのか。

 

非常に勉強になる面白い番組であるぞ。

 

DVDもレンタルできるし、今もたまに特別枠で放送してたりする。

 

先日の品川庄司のコンビ話も夫婦の関係に近くて面白い回だったね。

 

覚えておいて損はないぞ。

 

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