ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

制約と誓約によって人は成長し、人生の面白さが変わる説

”制約と誓約”という言葉、知っているだろうか。

 

HUNTER×HUNTERという漫画に出てくる概念である。

 

能力にある制限をかけ、その制限を守ると誓って遵守すれば本来以上の力が出るというもの。

 

例えば指からビームを出せる人間がいて「指の先を切断すればもっと強いビームが出る気がする!」と指先を切断すれば実際にビームがパワーアップするとか。

 

パンチを打つ前に腕をぐるぐる回すという、無駄で隙だらけの行為をあえてやることで本当にパンチがパワーアップするとか。

 

本人がルールや制限をあえて作り、それを守ることでパワーアップするという面白い設定だ。

 

これは漫画の話だが、人生にも当てはまるのではないか?

 

私は今でこそステップファミリーの父として生活しているが、結婚も出産も育児も必ず通らなければならない道だとは思っていない。

 

それでも私は子連れの妻と結婚して二児の父となった。

 

なぜこんな選択をしたのかといえば、”制約と誓約”という概念が私の選択を説明する言葉として非常に近いと思う。

 

「子供が二人いる妻と結婚したら人生面白くなる気がする」

 

「妻が結婚生活がもう無理だと断固拒否するまで絶対に離婚はしない方が人生面白くなる気がする」

 

「絶対的に信頼できる、何でも話せるという人が隣にいたら人生面白くなる気がする」

 

このどれも、何の根拠もない。

 

別に結婚しなくても子供がいなくても人生面白くなるし、離婚という選択肢はあった方が逃げ道があっていい方向に進むかもしれないし、夫婦じゃなくても絶対的に信頼できる人間はできるだろう。

 

だが単純に思ったのである。

 

この方が人生面白くなるはず。

 

無駄なルールで無駄にリスキーで無駄に逃げ道を塞いでしまった。

 

つまり私の制約と誓約とは。

 

何か選択を迫られた時に、迷っていても「これが私の正解だ」と心の中で答えが決まっていることがある。

 

その答えの先に待ってるのが明らかな地獄でも、私はそれを選択しようと決めている。

 

それが私にとっての”制約と誓約”である。

 

意味なんてないし縛るメリットもない。馬鹿げているとすら思う。

 

だがこのルールを守り続けることで得られる力も経験も数多くあるのではないか。

 

いつでも離婚できる!という姿勢では乗り越えられない問題も乗り越えられるだろう。

 

子供なんて絶対いらない!と毛嫌いしていては体験できないことも数多くあるだろう。

 

そんな経験によって私は大きく成長するはずだ。

 

まー逆もしかりだ。損をすることもあるし、当たり前のように地獄も見る。

 

それでも私が決めたことを守ると固く誓い遵守することで成長し、より面白い人生を送れると確信している。

 

それは結婚についての話だけじゃなく、引きこもりから脱出した時も同じ。

 

父を病院ではなく自宅で看取ろうと言い出したのも同じ。

 

やりたくもない無駄な苦行をしているわけではないぞ。

 

この選択をした方が面白い人生を送れるはずだ!という確信があるからこそ、この”制約と誓約”によって本当に人生の面白さが変わるという話だ。

 

一つ言っておきたいのは、私にとって人生の面白さとは損得ではないということ。

 

何だろうな、この世を去る時に自分の人生を振り返って納得できるかどうか?というのが近いかもしれない。

 

とにかく、実際に効果があったかどうかはその時にわかるはずだ。

 

私は恐怖を感じながらも、前に進むだけである。

 

うむ。

 

本当はこんな重い話をするつもりはなかった。

 

勝負パンツを履いたら上手くいきそうな気がするのがまさに制約と誓約だ的な話に終始する予定だったが、そういうこともある。

  

やはり週刊少年ジャンプは人生を教えてくれるな。

 

そんな、HUNTER×HUNTER再開記念に思い付きで無理やり制約と誓約をねじ込んでみたくだらない記事であった。

 

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