ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

娘が通う特別支援学校の課外授業に父一人で付き添った話

先日は娘の課外授業があった。

 

小さな生き物が見られる施設に2時間ほど出かけるという、社会科見学のようなもの。

 

本来であれば小学生の娘に付き添いは不要だったのだが、

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 こちらの記事で書いた通り、その前日にてんかんで学校を休んでしまったのだ。

 

前日に倒れた娘が心配だということで、付き添いをお願いされたのである。 

 

急な話で妻は仕事があって行けず。

 

というかそんなパターンばっかりだ。授業参観もこのパターンで行った気がする。 

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まー愚痴ばかり言ってても仕方ない。

 

私が行くしかないので娘の課外授業に父一人で付き合った話をしよう。

 

課外授業に行くぐらいなら、学校休ませたほうがよくね!?

 

と一瞬思ったのは内緒である。

当日の朝から

前日にてんかんがあったとはいえそこそこに元気だった娘。

 

朝から機嫌よく学校に到着し、30分後に皆で玄関に集合という話だ。

 

私も時間に合わせてやってきたのだが、娘の姿が見えない。

 

「多分まだ中にいますよー」という先生の声に従い、下駄箱まで行くと遠くから聞こえてきた。

 

「いやだー、いやだー」

 

「いやだーいやだー」

 

「いやだーいやだー」

 

だんだんと近くなる娘の声に思わず苦笑い。

 

玄関までやってきた娘は、担任の先生と教頭先生に両側から手を引かれながら、大泣きしていた。

 

聞けば、服に名札をつけるのが嫌で暴れ出したのだという。

 

うわっ、超どうでもいい!

 

とは思うが、娘にとってはどうでもよくないのだ。他の皆を待たせてでも、拒否をしたい事柄なのだ。

 

私は出しゃばることなく、先生たちの様子を笑いながら見ていた。

 

これも勉強だ、娘よ。 私は手を出さないぞ。

 

そしてようやっと落ち着いた娘が最後にバスに乗って出発。

 

私は娘が倒れた時にすぐに対応できるように、バスの後ろから車でついていき問題なく到着した。

着いた先では

その後現地で集合写真をとるが、娘が暴れて暴れてなかなかにひどい状態。

 

先生方も他の生徒を見るのに手一杯。

 

おそらく、私が娘を見るべきなのだろうと判断した。  

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緊急時のためにいるだけであまり出しゃばるのもなぁと思ったが、きっとこれが私の役目なのだろう。きっと暴れる娘のお目付役として呼ばれたのだろう。

 

まあたまにはこんなのもいいかと、一緒に小動物や爬虫類を見て歩く。

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トカゲを見るもあまり反応がない。

 

大きな鳥がうんちして、しっこをしていたが全く反応がない。

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一番食いついたのが、猿だ。

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「食べてるねー!」

 

とかなり食いついていた。というか猿以外に全く食いつかなかった。

 

途中で「かえろーかえろー」と暴れたり、皆がゆっくり見てる中ぐいぐい先に進もうとして足並みを揃える気もない娘。

 

いやー、これなかなか大変だな。強制的に止めたら叩くしな。参ったぜ。

 

少し歩いたら疲れたのか、休憩エリアでどっしり休憩。

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その後も「かえろーかえろー」 アピールがひどかったが、このあとおやつがあるよという先生からの言葉に態度ががらっと変わり突然従順な女に。


最初は見向きもしなかった大きな人形とも写真も撮る。

全く喜んではないが、すりすり触ったりと気に入っているようではあった。

 

その後はみんなでお菓子選び。

 

ケーキコーナーでこれ食べたーいというアピール。

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「ぜんぶ、たべたーい」

 

と大声で言っていて皆の笑いを誘っていた。

 

結局ケーキは食べられずクッキーを食べる。

 

食べるが、まだいただきますもしていないということで、強制的に口からクッキーを奪われ怒る娘。

 

せ、先生も徹底してるな。

 

そんなやり取りを私は隣で笑いながら見ていた。基本手出しはしないぞ。

 

という感じで、終わり。帰ろう!と皆でバスに乗り、私はまた後ろから追っかける。

学校にもどってから

学校に帰ってきて、娘を乗せたバスも到着。私は車を降りて娘を出迎え、玄関前でおさらばしようとスタンバイしていた。

 

だが他の子供達や先生はバスから降りて来るのに娘だけが一向に降りてこない。

 

すると聞こえてきたのだ。

 

「いやだーいやだー」

 

「いやだーいやだー」

 

今度は大きくならない。ずっとバスの奥のほうから叫び声が聞こえる。

 

少し待ったが全く降りて来る気配がないので、私も乗り込み娘に付き添う先生に話を聞く。

 

暴れる理由は、今からどこかに行くと勘違いしてバスから降りたくないとのことだっ た。

 

うわっ、超どうでもいい! 

 

と思うが、娘にとってはどうでもよくないのだ。娘以外の皆が教室に戻ってしまったあとも、バスの中で叫び続けるほどには重要な問題なのだ。

 

そんな娘を先生と一緒になんとか説得し、無事玄関まで見送った。疲れた。

課外授業が終わって

以上、そんな1日だった。

 

私の感想をはっきり言えば、そうだな。

 

特別支援学校ってのは、もっとこう、みんな暴れたり奇声をあげたり、言うことを全く聞かない無法地帯という偏見を持っていた。

 

特に低学年なら通常学級でも子供たちはそんなもんだろうと。

 

だが無法地帯だったのは、我が娘だけだった。

 

まあ驚きもあったし、面白くもある。

 

マイペースで別に悪いことではない。

 

自由にやってんだなぁと、先生たちに感謝するだけだ。

 

おそらく、日によってみんな違うはずだ。

 

どの子も素直でうまくいく時もあれば、体調や機嫌によって全く何も噛み合わない日もあるんだろう。

 

たまたま娘は日が悪かっただけ。うん、きっとそう。そう思うことにしよう。

帰り際に

余談だが、帰り際に高等部の生徒たちが洗車をしていた。

 

すげーなぁ、こんなことやるんだと話を聞いてみたら、洗車は就職活動の一貫らしい。

 

レンタカーのような店舗で働けるようにスキルを磨いているのだそう。

 

聞けば、特別支援学校の就職率というのはそういいものではないそうだ。

 

うーむ。将来はなかなかに厳しい現実が待っているのかもしれないな。

 

我が娘はどうなるかなぁ。

 

そんな、色々と勉強になる1日であった。

 

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