ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

嫌な上司から逃げてしまった次女へもう一度助言を送ったら感謝された話

ちょっと面白い話があったので、書いておこう。

 

以前、仕事で悩む私の姉、次女にアドバイスを送った話を書いた。 

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この記事は、嫌味ばかり言う上司との関係に悩む次女に、自分の本当の目的は何かを思い出せと助言を送った話である。

 

次女はこの助言に何かしら意味を見出したらしく、その後仕事に集中しようとやる気を出して頑張っていた。

それから 

だがそれから二週間足らず。

 

仕事に集中して以前よりはましになったもののやっぱり怖いのだそうだ。

 

お昼ご飯も喉を通らず、夜もビールを飲みまくり、もうかなりのストレスらしい。

 

「前も言いましたよね!?」

「マニュアルに書いてますけどね!」

 

などと、周りの人たちから見て心配されるくらいに叱責されているらしい。

 

そして最近の話だ。次女はもう今の上司が嫌で嫌でたまらないので、部署を変えたいと会社に話そうとしているらしい。

 

もし部署が変えられないなら、もう仕事もやめようかと。それくらいに切羽詰まっているという。

 

だが、こういった問題は多かれ少なかれ今後の人生にも立ちふさがるのだ。

 

できれば問題に気づいた時に、乗り越えられるなら乗り越えた方がいい。

 

そう考えた私は、多少時間はかかるがこの問題を乗り越えられるだろう手法を紙に書いて、実家においてきた。

 

そしてその日の昼に、次女から電話があった。

 

「今日会社に、今の上司の下では働けないと言って部署移動をお願いした」

 

という。そうかー、乗り越えるのも大事だけど精神病む前に距離を置くのも大切だなーと思いながらも話を聞いた。

 

話を聞けばこういうことだ。

 

・仕事は面白くなってきたが、どうしても上司が気になって集中できない

・上司に質問するのを避けて別の人にこっそり質問する自分も嫌だ

・もうあの上司の下で働くのが嫌で嫌でご飯も喉を通らない

・あんなやつ不幸になれ!という怒りもある

・結局私には無理だった。これは仕方がないことだ。

 

そして、私がわざわざ乗り越えられる手法を紙に書いたことにも、次女はやや負い目に感じているようだった。

 

でもこれ、別にいいと思うんだ。

 

無意味な叱責をしてくる上司と距離を置くのは別に悪いことではない。

  

椅子にくくりつけられて顔をパンパン殴られてる人が、

 

「このストレスに対する考え方を変えて乗り越えよう!」

 

とか考える暇があったら、逃げ出す方法を考えたほうがいい。

 

まずは逃げるのが先決なこともある。逃げなきゃ見えないこともある。

 

でも次女はきっと、そう感じていないのだ。

 

私はダメなんだ。私にはできなかった。逃げ出してしまった、そんな自己嫌悪が見え隠れした。

 

「あの上司は、ちゃんと上司が間違っていることには指摘したり、おかしいことはおかしいと言える人じゃないとやっていけない。私じゃ無理だよ」

 

そう言っていた。

 

そしてその話を聞いて、いや、それは違うんじゃないか?と違和感を抱く。

 

別に励まそうと思ったわけじゃない。

 

ただ、頭に出てきた言葉を告げてみた。

 

「いや、次女は勘違いしているよ。確かに今はその上司と渡り合うのは難しいかもしれないけど、別に永遠にできないわけじゃないからね。努力は必要だけど、まだその上司に対応できないだけ。いずれ対応できるようになるよ」

 

うむ。まさにぴったりの言葉だ。

 

素晴らしい。いいこと言ったった!と電話越しでドヤ顔である。

 

そしたら何と、次女が泣き出してしまったのである。

 

な、なぜ泣くんだ!?

 

と驚いていたら、

 

「信用できる人がいるってありがたいね」

 

と泣きながら言っていた。

 

だ、大丈夫か!?姉よ、よっぽど追い詰められてたのか!?

 

そんな感じで泣く次女に「私はカウンセラーじゃないよ、怖いよ」とか言いながら爆笑したのだが、なんだかんだで次女はすっきりしたようだ。

 

一旦は上司と距離を置いて、まずはまた以前の日々に戻れたらいいのではないか。

 

そうすればまた、見えてくるものもあるんじゃないか。

 

 

うむ。 私も成長したな。

 

この次女は実際きつい立場だったのであれだが、ここでもう一度言っておきたい。

 

このような人間関係の問題は、今後また立ちはだかる時がくる。

 

今回は仕事だから部署を変え、仕事を変えれば何とかなるかもしれない。

 

それでも絶対に逃げたくない、絶対に自分の意思を貫きたい時もあるはずだ。

 

こんなどぎつい上司から始める必要はないが、自分の苦手とするもの、人生を左右しかねないストレスになりうるもの。

 

それに気づいたのなら、対処した方がいい。自分の足を引っ張る呪いは、早々に断ち切るべきだ。

 

そんな偉そうなこと言ってる私も、次女と似たような思考の癖を持っている。

 

「私ごときが」「間違ってたらどうしよう」「文句言われたらどうしよう」「反論されたら対処できないよ私じゃ」「どうしようどうしよう」

 

私の無意識はこんな言葉ばかりだ。 

 

これは最優先に解決すべき問題だ。今すぐ取り掛かるべき問題である。

 

この件については、次回詳しく書こうか。

 

私の人生を邪魔する、くだらない思考の癖をねじ伏せるんじゃー!

 

そして実際にねじ伏せたら、次女にもやってみてと話をしよう。

 

なんたって、この末っ子の私を信用してるらしいからな!

 

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