ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

義母という感謝してもしきれない心強い協力者の話

私たち家族はステップファミリーだ。子供達二人は妻の連れ子で、私は血の繋がらない父親、ステップファザーである。

 

妻が二人目の子供の出産直前に、元旦那の不倫が発覚。そのまま離婚となったそうだ。

 

それが発覚した時、妻の母の怒りは凄まじかったという。

妻の実家 

妻の父は、妻が10代の頃に若くして亡くなったそうだ。

 

突然いなくなってしまった旦那さんに、残された義母とその子供達二人。

 

私ごときが説明するのも躊躇してしまうほどに、義母は壮絶な人生を送っているのだと思う。

 

そんな境遇もあり、義母は子供達に対する愛情や自分が守らなきゃいけないという覚悟がすごい。

 

今回は別に義母や妻の個人情報を書きたいわけではなくて、私が初めて義母に会った日の話をしたい。

義母と子供達と初めて会った日

私が妻と付き合って3ヶ月ほどたった頃か。

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この記事で紹介した通り、初めて娘の顔写真を見たすぐあとのことである。

 

結婚する前に、まず子供達と遊びにいくことになった。私が車を出して、当時彼女だった妻と子供達を迎えにいくというプラン。

 

そこで問題となるのがその迎え先。シングルマザーの彼女と子供達は実家に住んでいたのだ。

 

正直私はびびっていた。

 

子供達とは早めに会っておきたいが、彼女のお母さんはちょっとな……怖いし今会わなくてもいいんじゃないか? 

 

そう感じて、隠れてこっそり子供達と遊びにいこうとした。でも、それは違うだろう。

 

子供達と会うなら、まずは義母に話をつけるのが筋だ。 

 

そう考え直した私は、早速義母に約束を取り付けて妻の実家にお邪魔することになった。

 

その日が、義母と子供達に初めて会った日のことである。

妻の実家で 

妻の実家にお邪魔した私は元気な子供達に迎えられ、また義母もたくさんの料理を振舞ってくれた。

 

とても和やかなムードであったが、それも最初だけだ。

 

事前に彼女から聞いていた。義母は私が一体何を考えて子持ちの女性と付き合っているのか聞きたかったようだ。

 

今もはっきり覚えている。

 

「なんで、うちの娘を選んだんですか?」

「うちの娘のどこがいいと思ったんですか?」

 

おかしなことを言ったら即死亡の地雷原を進んでいる気分だったぞ。とはいえ、結局私がやることは一つ。

 

ただ本音を語るだけである。

 

娘さんの元旦那の話や過去の思いなどを全て聞いた上で、それでも笑って前に進もうとしているこの人はとても輝いている。

 

様々な問題を抱えている人はたくさんいるが、その問題に対する反応の仕方は人それぞれ。

 

怒り、憎しみを抱き続ける人もいるし、何があっても何も学ぼうとしない人もいるが、娘さんは悩み、苦しみ、その上で前に進もうとしている。

 

その姿はとても魅力的だと思う。

 

そんな話をした。

 

細かいところは違うはずだが、私の本音なのでそう変わらないだろう。この私の話を聞いて、義母は納得してくれたようであった。

 

多分ね、私にはわからない。

 

それと一つ思い出せるのは、発達障害の娘のこと。私は娘がどういう状態か全く把握していなかったので、現状を理解するために聞いたのだ。

 

「娘さんは、今後どれくらいのレベルで成長するんでしょうか」

 

この質問で、空気が一瞬でピリっとなったのを鮮明に覚えている。

 

別に普通の子になってほしいとか、何が何でも通常学級に行かせたいとかそういうことではなかった。ただ現状を把握したかっただけである。

 

まーどこの馬の骨ともしれない男だ、警戒されても仕方ないな。

 

軽く説教されたような記憶があるぞ。

それから

結局初顔合わせの時は、2〜3時間くらい義母とがっつり話すことになった。妻は全くフォローも援護もしてくれず、本当に二人でがっつり。

 

義母との会話に必死で初めて会った子供達のことはあまり覚えていない。仕方ないな。

 

その初顔合わせが終わってから、きっと義母は私を認めてくれたのだろう。私たち家族のことをよく気にかけてくれて、この私にも本当の息子のように接してくれる。

 

娘が入院したら交代で見てくれたり、たまの土日は「大変だろうから私が子供達と遊ぶよ」とお泊まりさせてくれたり。

 

私と妻が子供達を迎えにいったらいつもご馳走を作って迎えてくれるし、大量の食材に果物をくれる。

 

子供達の何かイベントがあれば、遠方からはるばるやってきてくれる。

 

本当に感謝してもしきれない。

 

義母がいなかったら、私たち家族はこんなに上手くいっていないだろう。おそらく、旦那が私でなくても義母は同じようにサポートしてくれたと思うが。

 

かわいい娘と孫のためだ。優しい人なのだ。

 

それでも、ちゃんと誠意を示して、筋を通して、正面から義母と向き合って話ができたあの時間がなければこんな風にはなってなかったのではないか。

 

私と義母の信頼関係にとって、あの時間にはとても大きな意味があったはずだ。

 

他にも家族という概念の話やありがたいお言葉をいただいたが、あまり書きすぎてもあれなので私の心に留めておこう。

 

そうだな。

 

何をするにも味方は多い方がいいし、慣れない子育てならなおさらである。義母が味方でいてくれて、本当に心強い。

 

そんな、義母への感謝を綴る記事であった。

 

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