今からもう一年以上前、まだ私が子供達と一緒に住み始めてから数ヶ月も経たないころにある事件があった。
それがこれだ。
私が仕事でくそ忙しい中遠い彼女の実家まで持っていった思い出の詰まった誕生日プレゼント。
そのプレゼントの絵本を怒った息子にバラバラに引き裂かれたのである。
この時の話に続きがあったことを最近知ったので少し書いてみたい。
息子の誕生日で
つい先日息子の誕生日があった。そのことも簡単に記事に書いた。
その誕生日の夜。
就寝前に息子たちと話していると、あの息子が破り捨てた仕掛け絵本の話になったのである。
当時の息子はまだ3歳になったばかりで、癇癪がひどかった。
親に対しての癇癪もそこそこにあったのだが、娘に対してはさらにすごかった。
当時の喧嘩は、髪の毛を引っ張り回して投げ飛ばしたり、お腹を噛んだりと手に負えないレベル。
その延長で、息子は娘の絵本をバラバラにしたのである。
ただいくら喧嘩とはいえ、誕生日プレゼントを破り捨てられるのは気分がいいものではなかった。
当時のことを思い出した私は、今回の誕生日にも注意したのだ。
「せっかくあげたんだから、プレゼントは大事にしてくれないと悲しいよ。もう覚えてないだろうけど、君がバラバラにした絵本のことは一生忘れないぞ」
という嫌味をぶちこんだ。すみません、こんな父親で。
ただ一瞬で反省しすぐに謝ったりもする情緒不安定なお父さんでもある。自分との戦いなのだ。
そして眠りについたのであった。
妻から聞いた話
そんな誕生日プレゼントの話をしたあとのことだ。
妻から聞いた話だが、息子は泣いていたらしい。そして泣きながら、
「僕は、あの時絵本をバラバラにしたの、悪いと思っているんだよ。だからあれから優しくなろうと決めたんだよ。姉にも優しくしようと決めたんだよ」
と言っていたそうだ。
うそつけよ!!(笑)
と一蹴したのだが、妻とともによくよく考えてみると、確かに変わった気がする。
確かに、同じくらいの時期から息子と娘の喧嘩がなくなった。なくなったというより、息子が娘に反撃しなくなった。
あまりにひどいと押したり大声を出したりはするが、噛み付く、髪を引っ張る、叩く。
こういった過激な暴力はまったく見なくなった。娘はあるよ。娘はあるけど、息子が同じような反撃をしなくなっているのだ。
成長しただけという気もしなくないが、一緒に住み始めた時は私も二人の喧嘩にドン引きをしていた。ひどすぎて。
あれがもう全くなくなった現状を見ると、息子の言葉には真実が含まれている可能性がある。
子供は子供で考えている
当時、息子なりに何かしら考えたのだろう。
息子は何も覚えてないだろうし何も学んでいないだろうと勝手に思い込んでいたが、実は少なからず考えていたことを知った。
あの絵本を破られた時は、普段怒らない私がかなりきつめに注意した気がするし、妻もボロボロ泣いていた。
3歳だった息子も、何か感じるものがあったのかもしれない。
いや、本当かどうかはわからんけども。なかなか面白い話だなーと思ったという話だ。
ただ、息子が反撃しないのがいいかどうかと言われれば微妙である。
かといって反撃すりゃいいのかと言われても微妙である。
親の顔色を伺って自分の行動を決めてほしくないなと思う気持ちと、娘と過激な喧嘩をしてほしくない気持ちと。
親というのは難しい。
そんな、3歳だと見くびっていたら自分で考えちゃんと行動に反映していたことに気づかされた話であった。
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