ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

発達障害の娘の居住地高校流に参加して小学生のパワーに圧倒された話

先日、特別支援学校へ通う娘の居住地高校流があった。もう4度目になる。

 

 

以前にも一度記事に書いた。これはまだ小学校一年の秋ごろの話。

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今回が一年生の最後の居住地校交流ということで、せっかくなので妻と一緒に私も参加してきた話を書いていこう。

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ちなみに居住地校交流とは、特別支援学校に通っている生徒が地元の学校に体験入学をすることである。なかなかパワーを使うぞ。

1時間目は図工

我が娘が交流に来るということで、受け入れる学校のクラスでは娘も参加しやすい授業を設定してくれているようだ。

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今回の1時間目は図工で鬼のお面を作るというもの。

 

鬼の形に切り抜かれた厚紙に顔を書いたり色を塗ったりしていく簡単な工作で、一つのグループに娘も入って妻と一緒に顔を書いていた。

 

私はといえば、先生も忙しいのだろう。がっつり手伝いを頼まれた。

 

「お父さんは子供達が持ってきたお面の目のくり抜きをお願いできますか?」

 

そんな要望を拒否することもできず、カッター片手に教室の隅で子供達が持って来るお面の目をくり抜く作業に没頭した。

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本当は娘の話を書きたいのだが、この作業に必死で正直娘のことは何一つ覚えていない。

 

だってさ、聞いてくれよ!

 

子供達は自分で鬼の顔をかいてお面を持って来るのだが、これは顔にかぶるお面なのだ。

 

目が小さすぎたり位置が違ったりすると、くり抜いてもかぶった時に見えないだろう?

 

だから先生からの注文で、子供達の絵とは違ってもいいので少し大きめに調整してくり抜くようにと言われたのだ。

 

でもさ、子供達は一生懸命絵を書いてきたわけだよ。そこで見知らぬおじさんの私が、子供達のイメージとは違う風に勝手に目をくりぬいたら大問題だろう?

 

こんなん違う!イメージと違う!

 

って子供が怒ったらイヤじゃないか。誰も得しないじゃないか。

 

だから、細心の注意を払ってコミュニケーションをとっていたのだよ。

 

「あー少し目が小さいね、もう少しまるーくしていい?」

「少し目が離れているね、これじゃ見えないからちょっとずらして切り抜いていい?」

「お、怖い目だね、じゃあ私がもっと怖く切ってあげよう」

 

とにかく子供達に話をしながら、許可をもらいながらカッターでひたすら切っていった。

 

いやー緊張したね、手が震えたよ。去年の私ならできないことだ。

 

最後の方では時間にも余裕ができたので、ある男の子のお面の口の中をキバにあわせてギザギザに切ってあげたらとても喜んでいたりした。

 

真似して何人も「キバきってー!」ときたりと大盛況。そこそこに私の立ち振る舞いは好評だったようだ。

 

この通り娘のことは何も見ていないが、妻から聞く限り楽しんでいたそうだ。

2時間目は体育

2時間目は別のクラスに移って体育の授業だった。今の小学一年生の授業っぷりが見られてなかなか面白い。

 

小さなボールを上になげてキャッチするだけとか、落ちてくるまでに手を2回叩く、一回転してみるなど、本当に基本的なことをやる授業だった。

 

ボールを投げて的当てするとかね。

 

またこの時間は、娘が幼稚園のころに仲の良かった女の子がいてとてもありがたかった。

 

うちの娘にあれしよーこれしよー、こっちおいでーとずっと声をかけてくれて、娘も馴染めていたね。

 

私はといえば、娘が幼稚園の頃の登校時によく顔を合わせていた男の子たちとボールを使ってひたすらフリースロー。

 

遊んでばっかと思うじゃん?

 

違うんだな、私がいるだけでそれなりに意味があるのだ。

 

妻は娘の様子を見るのに精一杯なのだが、元気な子供達はものすごい勢いで話しかけてきたり遊びを持ちかけてきたりする。

 

私一人が周りの子供達と必死に遊ぶことで、妻は集中して娘につくことができるのだ。

 

なあそうだろう?娘のことはほとんど見ていないけども、ただ遊んでただけのおじさんじゃないよね?

小学生のパワーの凄さと、なんとか馴染めた娘と私

そんな感じで、娘が出る全ての授業が終わった。

 

帰りも帰りで、背の高い私とジャンプして遊びたいという子供達がわらわら寄ってきて、逃げるように帰ったりした。というか逃げたよ。きつかった。

 

息子が今5歳だし、姪っ子が6歳でだいぶこの年代の子たちと話し慣れていることもあってか、全く違和感なく遊べるもんだな。思った以上にやりやすかったではある。

 

もう少し遊びににくくなるのは小学校2〜3年からかな。多分。

 

他色々と勉強になったこともいくつか紹介しよう。

 

まずクラスにずっといた支援の先生らしきおばちゃんが、支援学級の生徒についている本当のおばあちゃんだった。学校にいる間はずっとそばについていると知って驚愕。

 

話には聞いていたが、こりゃ真似できんことだ。

 

あとはやたらと私の周りにへばりついてきて勝負を持ちかけて来る男の子がいた。

 

笑顔で人懐っこくてとても元気な男の子。ただその距離感に多少の違和感を感じる。

 

相撲をなんどもけしかけてくるのだが、不穏な空気を察知したためやめろやめろーというだけにとどめることに。

 

あとから妻から聞いた話によると、その子も支援学級の子らしい。こだわりが強く、何かに負けるとパニックになることもあるという。

 

やばかったな。冗談とはいえ勝ってしまったらとんでもないことになっていた。

 

そういうこともあるから、見知らぬ子供達の相手をするのは気をつけねばならん。

 

以上かな、ここまで自分の話と小学校の子供達の話ばかり書いてきたが、とても勉強になった一日であった。

 

娘は娘で楽しんでいたようだし、また機会があったら行ってみたいね。

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