ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

結婚して追い込まれた義兄がお金もあるのに重度のうつ病になった話

今日も今日とて山の中でブログを書いているとんぼである。ごきげんよう。

 

さて、昨日は20年ひきこもる兄が通っていた心療内科の話を書いたので、今回は自殺寸前までいってしまった義兄について書いてみたい。

 

何か得るものがあるはずだ。

義兄はなぜうつ病になったのか

義兄は真面目で優しい人で、学歴もあるし資産もある。私から見ると非常に恵まれていると言うか、努力もしているし運もある人間である。

 

それが、一度仕事で躓いてしまった。義兄が悪いのか相手が悪いのか、とにかくトラブルで仕事をやめた義兄はそのまま働かなくなった。働けなくなったのかな?

 

資産があって働かずともそこそこの収入が入ってくるということもあって、義兄はなかなか働くことをしなかった。働く必要もなかったのかもしれない。それくらいに資産がある。

 

結婚前の義兄は、その資産について我が姉にはほとんど話していなかったらしい。

 

なんだかよくわからないけど収入があって、働く気がない義兄。付き合って10年になり、無職期間も数年になったころ、姉は見切りをつけて別れを切り出したのである。

 

だが、義兄から絶対に別れたくない、働くから結婚してほしいとプロポーズされ、一旦破局しかけたものの、二人は結婚することに。

 

そしてその一年後、結局義兄が働くことはなく、うつ病を発症した。

 

弟としては、ふざけんな、約束が違うだろうが!と怒っていたのだけども、義兄の両親が倒れたり認知症になったりと色々大変だったのも事実。

 

その状況で、働かなきゃいけないというプレッシャーに押しつぶされてしまったのだろう。

 

でも上で書いた通り、親から引き継いだ資産がある人なので正直働かなくても生きていけるはず。

 

それなのにうつ病になっちゃったんだよねぇ。お金がありゃいいってもんじゃないんだねぇ。

心療内科に通っても治らない

義兄は肩が痛いとか背中が痛いから働きたくても働けないという主張をしていた。

 

そしてマッサージにいっても整形外科に通ってもよくならないため、最終的に心療内科に行ったそうだ。

 

そこから薬の服用が始まってからが悪夢の始まりである。義兄の諸症状がよくなることはなく、薬だけがどんどん増えていく。

 

薬は増えるのに症状は悪化するばかり。ついには運転もできなくなり、不安で何度もパニックになって救急車で運ばれている。 

 

当時の姉は働いていたが、本当にきつそうで姉の方が死にそうな感じ。そして姉が仕事中の義兄も、不安で押しつぶされそうな毎日だったようである。

 

数時間おきに姉が電話をしなければ、不安でいてもたってもいられずに何度も電話をよこしてきたり。

 

姉の帰りが遅い時に、義兄がうちの実家に一人で訪ねてきたこともあったね。

 

希死念慮(死にたい願望)も強かったらしくて、これ以上はもう一人では見られないと感じた姉は精神病院へ入院させることを決意。

 

それも義兄はかなりの拒否をしていたが、離婚を突きつけるとしぶしぶと了承してくれたという。

 

そして数週間入院して、薬の調整もうまくいったのか。今は回復に向かっている。

薬が必要な時もある

退院後の義兄は以前よりはかなり穏やかで不安もないが、まだ昼過ぎまでは寝たままで動けないという。

 

それでも入院前は見られなかったテレビも今は見られるし、姉と一緒なら運転もできるようだ。

 

少しずつ少しずつ薬を調整しながら回復に向かっているのだろう。姉も仕事をやめて、今はつきっきりで色々連れ出しているようである。

 

以上、これがうちの義兄の話。

 

義兄が最初通っていた病院がまずかったのかな?と思わなくもないんだけど。薬を服用してもよくならないと自己申告があれば、薬は際限なく増えるもんなのかもしれない。

 

それに薬を飲んでたからこの程度で済んでいた可能性もある。よくわからん。

 

うつ病の回復の流れもまだいまいちよくわからないのだが、そういえば入院していた病院の先生から義兄が言われたそうだ。

 

「あなたのうつ病は、働かないと治らないですよ」

 

これが正しいかどうかは別として、不安の種を消さないと結局はまた再発するということなのだろう。

 

いや、もう金もあんだからさ、働くことをすっぱり諦めたらいいのにと外野の私は思うのだが。真面目なので、働かなければならない!という意識が強いのだろうね。

 

そりゃそうか。気持ちはわからなくもない。