体調不良だと些細なことで怒ってしまうもんだなと痛感しているとんぼである。ごきげんよう。
先日の夜、子供達を寝かせたあとに一人でリビングに座っていると、息子がやってきた。
私にもやることがあるから早く眠ってほしいとイライラしたのだが、話を聞いてみたら面白く1時間も話し込んでしまった話を書いてみたい。
心配ごとを思い出して眠れない息子
息子が眠らない理由としては、眠ろうとすると嫌なことを思い出し、それが夢に出そうで嫌だという。
そしてその嫌なことというのが、先生の泥団子を落として壊してしまったこと。その壊した現場を他の先生が見ていて、
「間違って壊しちゃったんだよね、○○先生にあとで謝ったらいいよ」
とアドバイスをくれたらしい。泥団子とはいうが、何かしら形を整えて先生の名前も一緒に飾るくらいの制作物だったっぽい。
問題は、息子は怖くてまだ謝っていないこと。
謝りたいけど怒られるのが怖い。怖いから謝ることができない。そのことを思い出すと眠れない。
まぁ、大人でもよくある話だ。
気になる息子の言動
最近は意識して私の価値観を押し付けないようにしているので、謝るのも謝らないのも好きにしたら?というスタンスで話を聞いていた。
息子としては謝りたいのが本音だけど、怒られるのが絶対に嫌という感じ。
ただ少し気になるのは、謝ったら絶対に怒られるという思い込みがすごいこと。
先生の制作物とは言え故意に壊したわけじゃない。間違って壊したことと、正直に謝罪すること。この二点をはっきり伝えれば、怒られる可能性はそう高くない。
怒られる可能性もなくはない。何より先生が怒るかどうかは息子が決めることじゃないと言ってはみるのだが、
「絶対怒るもん。怒られたらどうするの?嫌われたらどうしていけばいいの。出ていかなきゃいけないよ」
取りつく島がないという感じやね。何でそんなに恐怖に取り憑かれているんだろう。私と妻の対応のせいっぽくて考えたくない問題である。
あと面白かったのがこの発言。
「お友達のだったら壊してもごめんって言えるよ。お友達は怒るのが弱いから。怒るのがもっと弱い人もいるんだよ。そんなお友達なら謝れるよ」
思わずクソ野郎だなと口に出してしまったけれども、私も対して変わらんな。5歳児は心を素直に口に出すのが面白い。
どうすれば勇気を振り絞れるのか?
そんな息子が望むのは、先生に謝ること。それなら、どうやったら勇気を出して謝れるかを一緒に考えたいと思ったお父さん。悪くないでしょう?
そこで色々と恐怖に打ち勝つ方法を提案してみることに。
朝の登園時に一緒に手つないで先生のところまで行こうか?とか、帰りのお迎えの時に一緒に先生に話しようか?などと提案するも拒否された。
少し手を変えて、私がその先生の役やるからごめんなさいを言う練習してみようぜ!と提案したら、
「本物じゃないから意味ないよ」
と拒否された。
クソが!!てめぇ謝る気ねーだろ!!!
といった感じで、息子の眠気がピークに達したところでお開きになった。
あとは息子が決断するだろう
お前の好きなようにしたらいいというスタンスを意識しているのに、どうしても”謝った方がスッキリするよ、勇気を出そうよ”という方向に持っていきたくなっちゃうね。
でもいいんだよ。どちらを選んでも息子の人生だ。
謝らずに罪悪感を抱えるのもこれはこれで勉強になるし、秘密にしてばれて怒られるのもいい。気まぐれで謝って許されたり、先送りにしてそのまま忘れてしまうこともあるだろう。
私が無理やり引っ張っていって謝罪させるのは自立からほど遠いので、どんな息子も受け入れていくというのが結論さね。
よって、これ以上この件については何も言わないことにした。何より私だってミスを隠すこと、あるしねぇ。