ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

うどんと素麺、夕食をどっちにするか争う妻と幼稚園児の息子の話

昨日はお腹を壊していたとんぼである、ごきげんよう。

 

最近は怒りが落ち着いていて息子に対して怒りも別にない。だからといって、息子が劇的に成長したというわけでもない。

 

昨夜あった、息子との一悶着を書いていく。

うどんか素麺か

昨日の私のお腹は絶不調。ここまでお腹が痛いなら、食事には気をつけようと思い知らされていた。

 

定期的にお腹が痛くなることもあって、夕食は出来るだけさっぱりしたものにしたい。そう決めた私は夕食をうどんにすることに決めた。冷凍うどんね、楽だし。

 

帰宅した息子にも夕食はうどんだと告げると、「やったー!ぼくうどん大好き!」とまぁ子供のように喜ぶこと。子供だけど。

 

そんな流れをぶち壊したのが仕事から帰宅した妻だ。うどんじゃなくて素麺がいいと言い出したのである。

 

妻が先日作ったミネストローネやサラダもあって、うどんよりは素麺の方が適していると判断したようだ。よくわからないけど。

 

まぁね、私としては別にうどんでも素麺でもどっちでもいい。どちらもただお湯でゆがくだけ。簡単なのさ。

 

問題は息子である。もう一度書くが「やったー!ぼくうどん大好き!」とまぁ子供のように喜んでいたのだ。

 

これ今さら素麺とは言えないよね、というのは私の意見。妻は鋼のメンタルを持っている。テレビを見ている息子にはっきり告げた。

 

「うどんは凍ってて今日は食べられないから、素麺にしようね」

 

完全な嘘だ。うどんはゆでればすぐに食べられるのに、と思ったら、

 

「ちがうよ!うどんはゆでれば、すぐ食べられるんだよ!」

 

私が考えていたことと、まったく同じことをいう息子。成長していて、完全に見抜かれた妻も苦笑い。

 

それでも妻は諦めない。よし、じゃーじゃんけんで決めよう!と妻と息子のじゃんけん勝負が始まったのである。

じゃんけんの勝敗と

このじゃんけん勝負が曲者だったね。息子はテレビを見ていたこともあって、やや集中力に欠けていた部分もあった。

 

そのせいか、一発目の勝負がぐだぐだ。じゃんけんぽん!と手を出すタイミングがまったく合わなかった。

 

一応、手としては息子が勝っていたっぽいのだが、それも後出しで微妙な感じ。妻からの物言いが入って勝負はやり直し。その結果、妻が勝利したのである

 

「ぼく、うどん食べたかったなぁ」

 

この時の息子は聞き分けがよくて、負けたことを素直に認めた。認めた上で、すぐにニコニコしながらテレビを見始めたのである。

 

それから私はじゃんけんに勝った妻の要求通り、素麺を茹でてすまし汁を作り、配膳を行い、ご飯ができたらからテレビを消すように息子に告げた。

 

そして、テレビを消して食事を見た息子が、突如泣き出してこういった。

 

「ぼくはうどんが食べたかった!」

 

えぇええええええ!?

 

うそやん、納得してたんじゃないの!?そんなん通らんわと突っ込むが、こっからの息子は泣きじゃくって、まぁ泣くわ泣くわ。

 

「うどんが食べたかった!さいしょ、ぼくがじゃんけん勝ってたのに、ママいんちきした!ママの嘘つき!僕が勝ってたのに!」

 

この息子の怒りに対して、妻もごめんねと、うどんの方が美味しかったかもねという大人の対応をして息子も落ち着きかけたのだが。

 

一応言わないといけないでしょ?

 

「息子よ。君の言いたいこともわからんでもない。ただ、じゃんけん勝負の時に言ってほしかった。さっきは何も文句を言わなかったら、私は素麺作ったんだよ。いやだなーと思ったら、その時に言ってくれないとわからないよ」

 

ふむ。主張をするのにタイミングも何もないとも思うが、現実的には一度認めてしまったものを覆すのは厳しかったりする。

 

素麺を茹でて食事の直前になって、いまさらうどんなんて作りたくないし。

 

それを率直に伝えたら、息子はぶちぎれ。

 

「でも僕はじゃんけんに勝ったのに!いんちきしたのはママでしょ!」

 

という感じで、責められまくった妻もぶちぎれてそこそこの大げんかが始まった。二人が落ち着くまでに結構な時間がかかったのである。

子供の怒りは長い

そんな喧嘩も終わってしばらく。お腹の調子が悪くて寝室で横になっていると、息子がやってきた。寝るのかなーと思ったら、

 

「ん"ー!!!ん”ー!!!」

 

とふがふがしながら怒りを表現していた。あれ、また妻と喧嘩でもしたか?と何があったのか聞いてみたところ。

 

「ママがじゃんけんでいんちきしたんだよ!!ぼくが勝ってたのに!!」

 

ま、まだ怒ってたんかい。一体いつまで同じことで怒ってるんじゃと、笑ってしまったというお話である。

 

息子が怒る気持ちもわからんでもない。テレビを見ながらだったから、最初から最後までふわーっとしながらじゃんけんしたのだろう。

 

子供と揉めそうな話をする時は、集中して向き合って話さねば納得させるのは難しいなと痛感したぞ。