地元の同級生の友人がゼロのとんぼである、ごきげんよう。
突然だが、アンジェラ・アキ氏の手紙はいい歌で、こんな一節がある。
今負けそうで泣きそうで消えてしまいそうな時は 自分の声を信じ歩けばいいの
これ、とてもいい歌詞だと思いませんか?他人がどうとか常識とは無関係に、自分の声を信じていいんだよと教えてくれている。
そして以前の私はそうじゃなかった。そんなクソみたいな自分語りを書いていく。
地元の同級生であわない人
地元は中途半端な田舎で、周りの友人で育ちがいい人はほとんどいなかった。おそらく、私の育ちもよくないのだろう。
そして子供の頃の友人を決める主な要因は、家が近いだとか同じクラスが多いだとか。その程度で決まったりする。
私の友人にも一人いた。近所に住んでいてよく同じクラスになる奴が。友人になるのは自然な流れだろう。
幼稚園からの付き合いがあって、小学校でも遊んでたし、一番遊んだのは中学〜高校にかけて。
引きこもってからも私の家には定期的に遊びにきてくれてたし、一緒にドライブ行ったりもした。腐れ縁というやつか。
こう書くといわゆる幼馴染に見えるかもしれない。でも私から見たらこの友人はイヤな奴だった。イヤというか、まったく相性があわなかった。
どこか偉そうで、人を小馬鹿にしたようなことを言ってくる。オラオラ系だし、ゲームをすればイカサマするし、なんで友達だったのかが今でもよくわからない。
近所に住んでて幼稚園のころからの付き合いだった、関係を繋いでいたのはただそれだけだったんじゃないかな。
会いたくない存在
考えればそれなりに仲良く楽しんでいた時期もあった。それでも、学生の頃からずっとこの友人には苦手意識を持っていたのも確かだ。
ずかずか人の心に踏み込んでくる言動が嫌だったし、顔に出てたと思われる。相手も気づいていたんじゃないかなー。
結局、私がひきこもりだしてからしばらくして完全に縁は切れる。
それからは音沙汰もなかったのに、5年ほど前かな。地元の大きなスーパーで、偶然その友人を見かけたのだ。
遠目で「あいつだ!」と認識した私は一瞬で回れ右をして、そのままスーパーから逃げ帰ったのである。
情けないなぁと自覚しているぞ。逃げる必要ないし、別に恥ずかしいこともしていない。なのに、顔を見た瞬間に頭が真っ白になって逃げ出した。
何でそんなにパニックになるんだろう?何がそんなにいやなんだろう?と考察してみたところ、一つの解を導き出した。
その友人と仲良くしたくないのだ。
当たり前っちゃあ当たり前か。正直もう話すこともないし、飲み会とかに行きたくもないし、できるなら生涯会わなくてもいいとすら思っている。
それなのに、会ったら仲良くせにゃならんじゃん。ニコニコ笑顔で近況話したり、また近いうちに飲みに行こうなとか、携帯番号交換したりとか。
え、やだよ。お前のこと好きじゃないもん。
それが本音なのです。
同級生は仲良くすべき?
自分でもよくわからないが、地元の同級生とは仲良くしなければならない。仲良くするべきだし、地元の同級生との付き合いがある方が人として真っ当だ!という価値観がある。
そんな価値観と自分の感情の板挟みでどっちつかずの対応になり、そして結局逃げ出してしまったんじゃないかなぁ。
今は思う。地元の同級生と仲良くしなきゃならないなんて勝手な思い込みに過ぎない。
たまたま同じ年に生まれて近くの学校に通ってたってだけの存在だよ。行動範囲も広がった今、付き合いたくもない人間とわざわざ付き合う必要あるか?
私には私の友人がいるし、好きな人と付き合ったらいいじゃないか。なに一人で追い詰められているんだ。なぜ縁を切れないと思っているんだ。
誘われても嫌なら断ったらいいし、喋ってみていいなと思ったのならこちらから誘ってもいい。同級生だからといって、特別なことなんて何もない。
それを自分で決められるし、決めていいのである。何より、他者に嫌われたところで痛くもかゆくもない。生涯嫌われたって何の問題もない。
……と、そう思えたら楽なんだけど。実際は子供の頃からの自分を知っている人って、超話しづらい。地元特有のネットワークで噂がまわるのも吐き気がする。
昔の関係性のままぐいぐいくるのが嫌でたまらん。震えがとまらん!
イヤなものはイヤ!
結局何が言いたかったのかといえば、「いつの間にか刻まれた無意識に縛られずに、自分の心の声に正直に生きましょう」という、ただそれだけ。
だってイヤなもんはイヤなんだもん。やりたくないことはやりたくない。100年後には確実に死ぬのに、なんで嫌なことやんなきゃいけないんだ。
それなのに、同級生とは仲良くしなきゃいけない、乗り越えなきゃいけない、仲良くするべきだとか。
このような無意識に縛られていたりするんだよ。恐ろしくないですか?
そんなわけで、今では同級生の友人がゼロになってしまいました。
同級生の中には付き合い続けたい友人も確かにいたのだが、地元に残った友人ってみんな繋がってるのが曲者だ。結局疎遠になってしまうね、人付き合いって難しい。