日曜日もそれなりに父親をやっていたとんぼである、ごきげんよう。
朝は起きられないが、昼食を作り夕食を作り、片付けをしてアイロンがけをして、さらに子供達と遊びに出かける。
これぞ父親の鑑ではないか。無職だけど。そんな日曜日の出来事を書いていきたい。
娘抜きで息子だけ
日曜日の天気はあいにくの雨模様。そのせいか娘のてんかんがあった。あまり調子もよくない。
日曜はまだまだ長いのに、娘は休みたくて息子は暴れたいというアンバランスな状況。そんな中、義母が娘を休ませてくれるというので甘えることにした。
娘だけ置いていくのはかわいそうだが、息子のフォローも必要なのだよ。発達障害の姉を持っている息子はなかなかに複雑っぽいのだ。
「なんでお姉ちゃんばっかり!」
このように明らかに姉の方が優遇されていると不満を持っていたりする。仕方ない部分もある。
せっかく義母が見てくれるというので、両親と息子の3人だけのお出かけなんていいじゃないか。
とはいえ雨模様なので、特別何かできるわけでもない。3人で小雨が降る中、森林を散歩する程度。
休憩所で赤ちゃんの頃の息子の写真や動画を一緒に見たり、一緒に手を繋いで歩いたり。
割とご満悦だったので、溜まった不満も少しは消えているといいのだが。
帰宅時の事件
森林浴を存分に楽しんだあと、娘も迎えて無事に自宅に帰還。
自宅アパートの駐車場で車から降りる際に、息子が「鼻くそがとれた」と言ってきた。だが残念ながらティッシュ箱は空。
「今ティッシュないから手にもっておいて。嫌ならシャツにつけてたら」
この日の妻は何度か息子と喧嘩していたこともあり、超適当な返答をする。それに対して息子も怒っていたりした。
「鼻くそシャツにつけるわけないでしょ!」
とか大声で叫ぶのだ。駐車場で。恥ずかしい。
その後、駐車場から自室に向かう際、息子は一人だけ走って先に行ってしまった。
我々3人が部屋のドアの前につくと、息子がいない。最近はまっているのか、先に行って送風機や壁に隠れて驚かすのが好きらしい。
隠れているのがバレバレな息子に気がつきつつも、焦った演技をする。
「あれ?!息子がいない!先に中に入ったのかな!?」
そう言いながら、ドアに鍵を刺そうとしたら、
鍵穴に鼻くそがついているのだ。
しかも、べちょべちょの大きいのが。いかにも鼻くそって感じの鼻くそが、鍵をさすところにべったりついているのである。
うっわ……きったねぇ……
と、さすがの私もドン引き。イタズラにしてもそりゃないわと引いてたところ、まぁ、妻がぶちぎれるよね。キレイ好きですから。
「なんでこんなことするの!?ドアに鼻くそつけて、喜ぶと思ったの!?」
ここまでぶちぎれる妻を見るのは久しぶりだわ。怒っていたわ。
二人のやりとりが面白い
その後、雨にも濡れていた私たちは家族四人で風呂に入ったのだが、その中でもずっと妻は息子に怒っていた。
なんでこんなことをしたのかと。嫌がらせだろうと。2度とするなと。そう言われて息子はこうだ。
「ちがうよ、わざとじゃないよ。体が勝手に動いたんだよ」
まー確かに、子供の衝動性ってのはそういうものかもしれないなぁと聞いていた。だが妻は納得しない。
「鼻くそつけたあとに、隠れて見て笑ってたのも体が勝手に動いたの!?わざと嫌がらせでやったんでしょ!」
そうだよなぁ。確かになぁ。鼻くそつけて隠れて見てるまで衝動的にやるかなぁ。
「いやがらせじゃない!体が勝手に動いたの!」
息子も絶対に譲らない。体が勝手に動いたという一本だけで乗り切る気らしい。納得いかない妻はさらにヒートアップだ。
「じゃーお前のカバンのチャックに鼻くそつけておくからな!体が勝手に動いたからいいだろ!」
とかもう、この妻と息子のやり取りがくだらなすぎて笑いを堪えながらずっと聞いていた。
「ママはわざとでしょ!ママはわざとカバンに鼻くそつけるんでしょ!」
「違う!体が勝手に動くんだよ!」
「汚くてシャツにつけられない鼻くそをドアにつけるな!」
「シャツに鼻くそつけるのはいやだ!ママだってイヤでしょ!」
このくだらないやり取りが面白すぎて笑いたいんだけど、笑えないんだよ。だって、
「ドアに鼻くそついてて誰か喜ぶと思った!?」
そう怒っている妻の横で私が笑うわけにはいかないでしょ?
やりすぎるいたずらって、あるよね
この大げんかに私は加わることはなく、喧嘩の終了後に息子をフォローした程度。でも、全然納得いってなかったかな。鼻くそつけたくせに。
あとはまぁご飯食べたら妻も機嫌を直して、二人で仲直りしていたぞ。
多分、息子としては鍵穴に鼻くそがついていたら面白いと思った、ただそれだけ。それがすべっただけ。
それをあそこまで盛大に怒られたら、おそらく生涯忘れないんじゃなかろうか。
私が4歳の時に「4歳だからお箸4本使う!」と4本お箸でご飯食べようとしたら、母親にぶちぎれられたことをいまだに根に持っているからね。
あー笑える喧嘩だった。