ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

20年以上ひきこもる兄が大掃除を始めたことで家族が心配している話

若かりし頃にがっつりひきこもっていたとんぼである、ごきげんよう。

 

そんな私の実兄は小学校の高学年から引きこもり始め、今や35歳になる。時の流れは速いもんだ。その兄が最近、不穏な動きを見せているらしい。

大掃除する兄

兄が住んでいるのは、実家の敷地内にあるプレハブだ。当初物置として父が自作した小屋で生活している。

 

朝昼晩の食事の回収や風呂のために顔を出すくらいでその他は出てこない。鍵も閉められているので、話をするなら事前に内線して鍵を開けてもらう必要もある。

 

以前はたまに話をしにいった私だが、実家から離れて自分のことで精一杯なので今はそんな余裕はない。まともに話したのは一年前くらい。

 

もはや家族の誰も何を考えているのかわからない兄が、最近やたら片付けにはまっているという。もともと物置だった小屋の中のいらないゴミを捨てまくり。

 

ゴミの日になると大量の袋をゴミに出してくれと頼んでくるらしい。

 

私はね、何か心境の変化でもあったのかなと。前向きに生活を改善しようとしてるんかなーくらいに思ってるのだが、母と姉は違うらしい。

 

もしかして自殺でも考えているんじゃないか?!

 

そう心配しているのだ。心配して、兄に直接聞いたりもしたらしい。うーむ。まぁ、わからんでもないのだよ。兄は心配されても仕方ない生活してるし、実際何を考えているかわからない。

 

で、うさぎの病院のため実家に寄ったところでこの話を聞かされ、私から兄に話をしてほしいと頼まれた。直接、何を考えているのか、自殺するつもりなら止めてほしいと。

 

いや?うーむ。まったく乗り気じゃない。自分でも驚くほどに気が乗らない。自殺するかね?元気そうだし、別にいいんじゃないと言ったら怪訝な表情をされた。

 

だって死ぬつもりなら片付けしないでしょ。それに自殺の準備してるなら、今やほとんど喋らない私と話してどうにかなる問題とも思えない。

 

姉は乗り気じゃない私に対して、これで自殺したらどうするんだと圧をかけてくる。いや別に話してもいいんだけど、この話をしてる時に凄く感じたことがあるのだ。

 

これ私の仕事じゃなくね?ほかに動くべき人がいるんじゃないのか?

バツが悪そうな母

母も兄が心配だから私から話すようにとお願いしてきたのだが、母の態度がとても気になる。

 

3人で兄について話しているはずなのに、母は一切話に入ってこない。聞いてないフリというか、我関せずというか。この話はあまりしたくないという空気がありありと伝わってくるのだ。

 

諦めている?何もしたくない?怖いのか?

 

わからないが、母はこの件について積極的なアクションを起こす気がなさそうだ。つまり、私たち子供に丸投げということ。

 

母よ、あなたのそういう態度こそが兄がひきこもりをこじらせている原因じゃないのか。兄に食事は出しても、まともな親子の会話はほぼない。毎日一言二言かわすだけ。朝昼晩と顔は合わすのに、お互いに向き合う気がゼロだ。

 

私がひきこもっていた時期は、毎日のように私の部屋にやってきた母。うざいぐらいに話しかけられたのに、兄には率先して話しかけない。私ならきっと大丈夫だろうとしつこく話しかけてきたのに、兄には無理だと話しかけることすらしない。

 

私に諦めずに話しかけてくれたことには感謝しているが、諦められた兄はどうなるんだ?兄だって希望があるはずなのに、早々に切り捨てられてしまっている。

 

これでは兄が不憫ではないか。かわいそうではないか。

 

そういった話をオブラートに包んで母に話しても、母は自分の行動を変える気はなさそうだ。今までのように、食事を提供するだけで向き合う気はないらしい。

 

母の態度がすべての原因とは言わないし、今さら親の出る幕でもない。だが母の態度は明らかに問題がある。これでは、私が少しばかり兄と話したところで何も変わらない。

 

そもそも親である母が、兄と向き合うことを恐れているのだから。

家族のサポートはしたいけど

私としては、兄の自由にさせてやったらいいんじゃないかと考えている。

 

掃除だって前向きにやってんじゃないかと、本人がやりたいなら放っておいたらいいのでは?心配なんて余計なお世話では?という立場。

 

社会復帰のために何か手伝えたら一番いいんだけど、社会復帰はするかどうかも兄が決めること。私がどうこう強制的に決められるわけじゃない。兄は自分で決めて今の生活をしているのだから。

 

兄の人生をすべて背負い込むつもりは毛頭ないのだ。兄がサポートしてほしいなら手を貸せる存在でありたい。そんな付かず離れずのスタンス。

 

なんでもかんでも私がやるつもりはないんよ。何よりできないし。むしろひきこもりの兄より、子供たちとのストレスで私が先に自殺しそうな勢いじゃん。ステップファザーなめんな!

 

まーね、母が兄と向き合って、絶対にいい方向に動くとは限らない。鬼が出るか蛇が出るかわからない。それが長年見て見ぬ振りを続けてきたツケってやつだ。

 

とか、そんな話を母にがーっとぶつけておいた。母の誕生日だったのに、悪いことした気がするが。これからどうするかは母に任せよう。

 

残酷かもしれないが、この問題は私が出る幕じゃないね。母が向き合って行動して、その上で手伝って欲しいというなら手伝うけどさ。