ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

勉強で得た知識で、笑えない日があるという息子の笑顔を取り戻した話

毎日の勉強が楽しくて仕方がないとんぼである、ごきげんよう。

 

勉強はつまらないイメージもあるかもしれない。ただ、勉強によって得た知識を何に使うか、誰に伝えるかを考えていると、非常に有意義なものになったりする。

 

今回はその勉強が現実で役に立った一例をお伝えする。

風呂場での息子の悩み

息子は5歳の幼稚園生。5歳とはいえ、それなりに人間関係もあり、面白い日やつまらない日、また悩みなども持っているようだ。

 

一緒にお風呂に入っている時に、息子が突然暗い顔で語り始めたのだ。

 

「今日の僕は、笑えない日なんだ」

 

幼稚園生のこのような話はとても興味深い。一体この5歳児は心で何を考え、どこまで自分の感情や気持ちに気づいているのか。言語化させたら面白いことになるはず。

 

根掘り葉掘り聞いてみたところ、息子の悩みは”遊んでても、いやな思い出が頭に何度も出て楽しめない”といったもの。

 

うつ病の反芻思考じゃねーか!!と突っ込もうとしたが、相手は5歳児だ。まぁ一時的なものだろう。脳が発達している証拠さね。

 

以前の私なら「そういう日もあるよ。テレビでも見て元気出したら」とか何とか言って終わっていただろう。

 

だが今の私は違うのだ。自分のために、家族のために勉強している。特にストレス関係については、そこらの人より詳しいはず。

 

とはいえお風呂場だし、相手は子供だし。何かいい対策はないかと考えたところ、一つ思いついた。

 

人は楽しい記憶を14秒思い出すだけでも大きくストレスが軽減するというのだ。

 

ラトガース大学での実験で……とかこういう詳細を息子に伝えても意味がないので、それとなく過去の楽しい記憶を思い出せるように話してみた。

 

夏に遊びにいった川で一緒に泳いだ話やら、川で出会った見知らぬおじさんとターザンみたいに飛んだ話とか。

 

あれもやった、これもやった、楽しかったね!と、過去の輝かしい思い出を一緒に思い出してみたのである。

 

最初はどこか物憂げな表情をしながら思い出を語っていた息子も、だんだんと笑顔になり、数分でわかりやすいくらいに笑顔で元気になってしまった。

 

「お、笑えたね。よかったじゃん」

 

とドヤ顔でいう私。

 

魔法使いみたい!!!これぞ理想のパパ!!!

 

その後息子から「また笑えなくなるかもしれないからもっとやって!」とせがまれたのはばっさり断ったがね。そういうことじゃないんだよ。

家族に貢献せよ

最近は、自分の大事な価値観を常に意識し続けるようにしている。価値観日記を書いたり、逃げたくなった時に思い出したり。

 

私の価値観を端的に言えば、「家族に貢献したい」というもの。助けが必要な家族がいるのに何もできない自分がいやだなだけかも。

 

今の私は何も持っていないし、マイナスからのスタートなのは明白だ。それでも、家族に貢献できる人になるために、毎日一歩ずつ前に進んでいく。

 

知識も財力も人脈も、これから積み上げていくのじゃ。助けを求める家族を助けられないのは、死ぬ時に絶対後悔する。許されんわ。

 

ふむ。我ながら、まさに理想の知識の使い方だったのではないかな。

 

参考書籍