最近は毎日ハリーポッターシリーズを読んでいるとんぼである、ごきげんよう。
読書も含めて、生活の質を向上すべく様々な施作を行っていると、気づくことがある。ハリーポッターシリーズに出てくるもので、現実世界にも似たようなものがあるのだ。
閉心術
ハリーポッターシリーズには、開心術と閉心術という魔法がある。
開心術とは相手の過去の記憶などを断片的に読み取れる魔法。対して閉心術は、開心術から心を守るもの。
作中では、ある種の繋がりを持ったヴォルデモートの心に無意識に入り込んでしまうハリーが危険なので、閉心術の訓練をさせられている。
ヴォルデモートの意識が頭に入ってきても、自分の意識に集中し、ヴォルデモートとつながらないように努力する、というのが主な内容。
特に最終巻では、ハリーがヴォルデモートの意識に抗っている精神的な描写がとても面白い。
ヴォルデモートが強い怒りを感じたり、喜んだりするたびに、ハリーの頭にヴォルデモートの意識が流れる。
その度にヴォルデモートの意識にひきずられて、大声をあげながらのたうちまわっていたハリーも、あらゆる悲しみを経て閉心術を身につける。
ヴォルデモートの意識を、怒りを、喜びを、遠くに感じながらも、それでもハリーは目の前の現実に集中して、自我を保てるようになっていた。
突然だけど、これってマインドフルネス瞑想にとてもよく似ているよなーと思うわけです。
例えば呼吸に集中して瞑想している時も、あらゆる心の声が聞こえてくる。
「あれどうなったっけ、やべ、あれもやっていない」
「今朝はいやなことがあったなぁ……」
「瞑想めんどくせぇ、ゲームやりたいなぁ。なんのゲームしようかな」
などなど。無意識に流れてくる心の声が出てきて、あっという間に意識を奪われる。要はボーッとするってことね。
でもそれを、呼吸に意識を戻し、自分の心の声を感じつつも流されない。無意識の声や映像が流れてきても、意識は今現在に集中する。
あら、まさにこれ閉心術じゃないですか。ハリーが心底憎んでいたスネイプと訓練するより、マインドフルネス瞑想を習慣化した方がよかったんじゃないか?
簡易的な憂いの篩(ペンシーブ)を見つける
さらにしょーもないこととして、憂いの篩(ペンシーブ)に近いものも現実で発見した。ペンシーブを簡単に説明すると、過去の記憶を追体験可能な映像として保存できる魔法である。
明らかにペンシーブにはいたらないが、最近気づいたのだ。
AppleWatchでも使えるアプリ、Evernoteってまさにペンシーブじゃないか!!
と思うわけです。ま、まぁ聞いてくれ。何がいいって、AppleWatchでアプリを開き、ワンタップするだけで音声でメモを入力できるのだ。
例えば勉強している時、料理をしている時、散歩をしている時。どんな時でも、ふと何か頭に思いつくことってあるでしょう?
買い物リストに加えたいもの、忘れそうな予定、ブログのネタなどなど。
これらを魔法の杖で記憶を引きずり出して保存する代わりに、AppleWatchにささっと音声入力で保存してしまうのである。
その時思いついたことは、後に思い出すのは本当に困難だ。思いついたという事実さえ忘れてしまう。
銀の液体を瓶にそそぐかのように、ApplewWatchにその時の記憶の断片を封じ込めるのである。
iPhoneのメモ帳でもいいんだけど、腕をすっとあげて入力できるというのが魔法っぽくて素敵じゃない?うーむ、ペンシーブですなぁ。
フィクションに出てくるものを探すと面白い
えぇ。マインドフルネス瞑想が閉心術か?AppleWatchがペンシーブか?と大声で問い詰められたら、違いますとしか言いようがない。
でも何となく共通点はあるでしょう?それに、こういう非現実的なものを現実世界でも再現できる感じが、個人的に好きなのだ。
最近でも、司書になる転生アニメに出てくる「身食い」という病気。硬直マインドセットにならないように心がけると魔力が暴走しないっぽいなとか。
あとほら、愛少女ポリアンナの「よかった探し」がまさに科学で証明されているベネフィットファインディングそのものじゃないかとか。
そういうのが好きってことよ。いやー、魔法つかいたいなー。