娘が学校にいってくれてホッとしているとんぼである、ごきげんよう。
先日は娘がてんかん発作を連発して入院となってしまった話を書いた。
◆てんかんで入院となった娘の付き添い、眠らず暴れ回り地獄を見た話
人というのは面白いもんで、こんなことがあると何もかもがどうでも良くなってしまうのである。
旦那のどうにでもなれ効果
まず『どうにでもなれ効果』について簡単に説明したい。
例えばダイエット中の人が、魔がさしてケーキを食べてしまったとする。その時に「どうにでもなーれ」となってどか食いしてしまう現象のことを、どうにでもなれ効果という。
ダイエットに限らず人生には様々などうにでもなれ効果がある。おそらくこれを読んでいるあなたも経験したことがあるはず。
計画が少し上手くいかなかった、衝動的な行動をしてしまった、頑張っているのに思い通りの結果が得られないなど、そこから立て直せばいいだけなのにすべてを投げ出してしまうのが人間なのである。
で、今回突発的に娘が入院してしまった。それだけなら十分に対応可能なメンタルは育っていたし、入院するかもしれない自体も想定済みだった。
まさか入院中にほとんど眠らず、暴れ回って叩いて蹴って物をなげてのモンスターになるなんて想定してないじゃないか。
私が夜に娘を3時間だけ1人で見た時間、まさに地獄だったのである。地獄以外の言葉が見つからないのだ。
ここで客観的な事実を確認してみると、実際は妻と交代して解放されたのが22時。22時に病院から帰れたなら、いつも通りストレス対策やって寝ても23時すぎには眠りにつける。
イライラしたしムカついていたけども、いくらでも立て直しが効く時間であった。
それなのにどうにでもなれ効果が発動してしまったのである。
なんでこんな地獄を味わわないといけないんだよ!ふざけんな、もう何もやる気しない!くそが!!
てな流れで、帰宅してから暴食を開始。多少の理性は残っていたので、食べるのはバナナとかリンゴとかみかんとか、かわいい暴食である。酒も飲まないし。
くそが!夜の時間を満喫してやる!と、いつもみないテレビをつけて、NHKの闇金特集の番組を見て、あえて最低の気分になって、寝た。
いやぁ、これこそがどうにでもなれ効果ですよね。これでも一応ぐっすり眠れて、次の日には復活しました。
妻のどうにでもなれ効果
妻にいたっては、娘と翌朝まで病室で2人きりでずっと一緒というさらなる地獄。娘は眠らないどころか夜から暴れ回って、ベッドの柵を引っ張ってガンガンと音を鳴らしていたという。
同じ部屋に赤ちゃんもいたのに、娘が暴れ回るせいでみんな目を覚ましていたらしい。いやぁ、ひどい。娘もきつかったんだろうけど、なかなかのモンスターである。
一晩中娘に叩かれ蹴られまくった妻の怒りは凄まじく、その怒りもどうにでもなれ効果となって表れていた。
病院から帰宅したあとの妻は、最近頑張ってダイエットしているにもかかわらず、戸棚からお菓子を取り出してバクバクを食べまくるという暴挙にでたのだ。
おいしそうに食べるわけでもないし、お菓子が食べたいわけでもなさそう。ただ自らを痛めつけるのが目的かのように食べまくる妻。
明らかなどうにでもなれ効果で見てられなかったので、昼間に真っ暗闇でエアコンガンガンかけてラベンダーのアロマをたいた寝室を準備して、2時間近くお昼寝してもらったらかなり回復していたぞ。
どうにでもなれ効果がすべてを壊す
そんな夫婦の奮闘記を、どうにでもなれ効果の紹介も交えて書いてみた。どうにでもなれ効果が面白いのは、娘の暴れっぷりと食事がまったく関係ないことだよね。
くそが。仕事ももうしない!睡眠の質とかあほらし。何もする気がせんわ。
とか。自暴自棄になった結果、これまで作ってきた習慣も努力も日課も何もかも投げ出してしまうという、非常に恐ろしいものなのである。
一応妻も私も早々に復帰できたからダメージは少なかったけれども、今後はできるだけ入院を回避できるように、また入院したとしても娘が眠らないという最悪のケースを想定した上で対応していきたい。
ちなみに、どうにでもなれ効果をもっとも回避できる方法の一つは、どうにでもなれ効果が発動したあとにリカバリーできた回数を数えることなんだって。
どうにでもなれ効果についてはこちらの書籍が詳しいかと思われる。興味がある方はぜひどうぞ。