料理担当大臣のとんぼである、ごきげんよう。
1ヶ月ほど前から、息子が妙な習慣を身に付けやがった。毎日帰宅したら必ず私に聞いてくるのだ。
「今日の夕ご飯はなに?」
自信を持って答えられるような料理はしていない!
ここ数ヶ月、私の料理パターンは大体決まっている。一週間の内、5~6日は野菜と牛肉を煮たものを出汁や塩で味付けたもの。
基本的に加工食品を食べて欲しくないので毎日野菜をメインに出したい気持ちがある一方で、さすがに毎日はかわいそう。そこでリクエストも一応は聞くことにしている。
週に1日は、家族からリクエスト料理を作るのだ。大抵はうどんやそばの麺類、またハンバーグなどなど。
このリズムが決まっていたのに、息子が毎日聞いてくるようになったのだ。
「ねぇ!今日の夕ご飯なに?」
これを聞かれた私は固まる。だって、週に1回は君たちが好きなものを出すけど、その他は毎日”野菜と肉を出汁で茹でたもの”だと決めている。
息子に毎日聞かれるたびに私はいうのだ。
「今日は野菜と肉を出汁で茹でたものだよ」
最初はよかった。野菜を食べて欲しいんだよと笑顔で言いながら説明できた。でもそれが毎日続くとどうだ。かなり精神的に辛くなってくる。
「今日も野菜と肉を出汁で茹でたのだよ、毎日同じだよ」
「今日も昨日と同じだよ。毎日野菜を食べてほしいからね」
「このおうちのご飯は毎日大体一緒だよ」
「はぁ……なんだと思う?」
毎日毎日、同じ夕ご飯なのに献立を聞かれるとだんだんと嫌になってくる。たった一つの質問が、強度のストレスに変わり始める。
というか腹が立って仕方がない。こいつは私に嫌がらせをしているのではないかと疑心暗鬼になり始める。
とどめとして、先日息子にこんなことを言われた。
「今日も野菜だけ?それで足りるかなぁ。お腹いっぱいになるかなぁ(泣き声)」
はぁああああああ!?加工食品ばっか食べて脳が暴走してる中毒野郎が!!!黙って野菜を食ってろ!!
と、口に出さずに静かにぶちぎれたという話である。
申し訳ない気持ちがなくはない
静かな深い怒りを感じながらも、自分でわかっている。
さすがに、白米+野菜煮だけじゃ味気ないだろうと。もっと品数が多ければ、せめてもう一品でもあれば印象が違うのだろうと。
なのでその日はぶちぎれながら卵焼き+お肉の炒め物を作ったし、そのほかの日も食卓が寂しかったら簡単な目玉焼きであったり、きゅうりと梅の和え物などのサラダを提供したりしている。
結局面倒くさいんだよね。私自身が、さつまいもと野菜煮で十分飽きずに毎日食べられてるんだぜ。私が食べないものを、わざわざ家族用にもう一品作るのは本当にめんどうくさい。
じゃあ手軽に作れる料理ならどうだ?と考えると、手軽に作れて体にいいものって何があるのか今の所思いつかない。卵系かサラダ系くらい?
加工肉もいやだし、味噌汁出すくらいかなぁ。
とにかくこのように大したものは作れないし作る気もないのに、毎日毎日「夕飯はなに?」とプレッシャーをかけられて心がすり減っているのである。
妻に全力で期待したい
私としては、仕事もしてるし料理もしてる。もう一品何かを作るとしても、目玉焼きや味噌汁くらいまでかなというのが正直なところ。日曜日に1週間とか日持ちする料理を作るのもいいかもしれないね。
が、それよりも期待できるのは妻だ。新年の目標に「今年はもっと料理をする」とぶちあげた妻に期待するのが一番じゃないか。
ここ最近は妻が朝ごはんを担当してくれている。最初は卵かけごはんばかり出していた妻も、手を変え品を変え、最近はふりかけになりそうな具材を購入していたりする。
市販のマーガリンや添加物たっぷりのパンより何倍もましだからね、それはそれはありがたいし、子供達も喜んで食べている。
もう少し慣れてきたら、夜に食べられる料理を一品作ってくれるようになるかもしれない。
白米に目玉焼きのせて、メインの野菜煮があって味噌汁があって。さらに妻の料理が一品プラスされればもう十分だろう。食べ過ぎなくらいだわ。
うむ、今後に期待である。