ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

せっかく作ったご飯に感謝の気持ちがゼロだと最高に気分が悪い話

ここ数日は息子と仲良くしているとんぼである、ごきげんよう。

 

娘が暴れ出すと、それ以外の3人が被害者になるというのも大きいか。仮想敵が現れたのである。

 

ただそれだけじゃなくて、その前にあった息子との一悶着をご紹介したい。

せっかくご飯を作ったのに

ある日の晩ご飯はカレーライス。子供たちもカレーは好きなので、定期的に作ったりする。

 

でも、私と子供たちが食べるカレーは違う。私はスパイスカレーを好み、子供たちは一般的なカレールー(バーモントとか)のカレーが好きだ。

 

そこでこの日は、2種類のカレーを作ることにした。じゃがいもやにんじんは茹でて別で煮込み、玉ねぎは二回に分けて炒める。一方はトマトやスパイスをいれ、一方はそのまま。

 

二つの鍋を使って、カレールーverとスパイスカレーverを作るのである。これがまぁ、面倒で仕方がない。やらなきゃ良かったと思いつつも、それでも作る。

 

そして夕ご飯。この時間の私はそこそこに忙しい。キッチン周りを片付け、家族の食事を配膳し、妻の制服のアイロンをかけ、ゴミを捨てにいく。

 

パタパタと働き、子供たちにご飯を提供してすぐにゴミを捨てに外へ。で、戻ってきて洗面所で手を洗って歯磨きしてたら、すでにカレーを食べ終わった息子がやってきた。

 

まぁ、期待するよね。

 

「カレーおいしかったよ!」

「食べるの速いでしょ!?おいしくて速く食べてしまったよ!」

「ごちそうさま!」

 

とか。別に見返りを求めているわけではないのだが、このような期待が無意識に頭を支配する。

 

わざわざ2種類のカレーを作ったのも影響してる。こんなに面倒なことをしたのだから、せめて一言でも何かあると思ったのだ。

 

するとだよ、息子は黙々と手を洗い出し、イライラしてる様子で石鹸を手にとって、言い放った。

 

「見なくても、ちゃんと手あらってるよ(イラッ)」

 

うん。おぉ、そうか。そうかいそうかい。

 

「そりゃ良かった。食後は手を洗うのがいいね」と告げると、息子は何も言わずに手をふいて、走ってテレビを見に行った。

 

うん。うん。うん。

 

ってかさあ、人がせっかく料理作ってやってんのに、てめぇはごちそうさまも言わないどころか嫌味かよ!まじでクソだな!二度と話しかけんな!!!ぼけが!!!!

 

一気にボルテージが上がってしまい、怒りゲージが振り切れる。

 

いつもはブログで大文字で書くこのような暴言をリアルで口にすることはないのだが、今回は我慢しきれずに出てしまった。

 

「まじでクソだな」

 

なぜ急に父がここまで怒っているのか、そもそも誰に怒っているのか、何に怒っているかも伝えていないので、家族全員がキョトンとしていたぞ。

妻の介入にて仲直りする

料理に対して感謝のカケラもないクソ野郎だな!と私の怒りは翌日にまで及び、家族の空気は悪くなった。1秒たりとも家族と一緒にいたくないのである。

 

すると私から既に怒りの原因を聞いて知っていた妻が、息子に話してくれたようだ。私の怒りの原因を、コミュニケーションがなんたるかを。

 

で、別に私に謝れとか、息子が悪いとか、そんな言い方はしなかったそうだ。

 

まぁ、そりゃそうだ。悪いのは私……というか、この話は別に誰も悪くない。息子だって全部食べてるし、ごちそうさまなんて言い忘れることもある。私に気を遣って美味しかったなんて言えるような年齢でもない。

 

勝手に私が恩を仇で返されたと思い込み、勝手に一人で怒っているというのが実情である。つまり、すべては私の問題なのである。

 

そう妻も認識しながら話したっぽいのだが、幼稚園児の息子には伝わらなかったようだ。その後に私に謝りに来ていた。

 

「ごめんね、カレーはおいしかったんだよ。パパが嫌だったわけじゃないんだよ。勝手にパパが思い込んでるだけなんだよ」

 

だって。それを聞いた私は一気に心が満たされ、「ごめんよー!!!!」と息子にハグをして仲直りをして、それからはうまくやっている。

 

ガキですまんな。

親と接して人の気持ちを知るのは勉強かどうか問題

この件の直後、妻が「うちの家族っておかしいよね、子供に謝らせるって」といって笑っていた。妻は謝らせる気はなかったとしても結果的にそうなってしまったし、私もおかしいと思う。

 

一緒に住んでいると、よく親子喧嘩をする。私と子供たちが喧嘩することもあれば、妻と子供たちが喧嘩することも多い。

 

その度に、何でイライラしたのか、何がそんなにいやだったのか、コミュニケーションってはこういうもんなんだぞ!と話し合ったりする。昨夜は妻と息子が泣きながら話していた。

 

はて、この親のイライラや本音を話すのは教育のいいのか悪いのか。ようわからん。でも、親も人間ってことだ。常に完璧には振る舞えない。

 

子供たちにわかってほしいとは言わないが、許せない時もあるってこったね。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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