息子が一年ぶりぐらいに爆発してイライラしていたとんぼである、ごきげんよう。
学校があった時は忙しさもあって息子の精神も安定していて上手いことやっていたのに、休みになった途端に爆発してしまった。
昨年の春休みにも同じようなことがあった記憶。「姉ばかりずるい」という意識が息子の頭に植え付けられている。
障がい児の姉がいる息子。色々と思うところがあるのだろうが、なぜこんなに溜まっているのか、現状分析をしていきたい。
父とんぼの息子への対応の問題点を考える
私とんぼは、自分で言うのもなんだが非常に穏やかで優しい人間である。四人兄弟の末っ子ということもあり、家族を一番に考え、争いを好まない平和主義者。嫌われるのが怖いともいう。
公平さを大事にしているので、娘と息子への態度は基本的に変わらない。使う単語は相手の理解力あわせて変えるけども、声かけは大体一緒。
障がいを持つ娘だからと言って、無闇やたらに褒めることもない。すごーいとか、えらいねーとか、ぱちぱちぱちと拍手することもない。
何かができたら「嬉しいね」「頑張ったんだね」と笑って声をかけるだけ。これは息子にも一緒。存在や努力を認めようというだけで、基本的にほめない。
そんなスタンスなので、ここで不公平感を感じることはなさそうだ。
ただ問題は、息子の方が得していると感じた時のイライラが半端ないこと。
息子は言う。「姉の方が得している」と。だが私は思う。「息子の方が得している」と。
お互いに立場が全然違うから、おそらく話し合っても平行線だ。どちらも主観的な感想にすぎないし、そもそも完全な公平なんて不可能である。
それでも私は、息子だけが利益を得ることが許せない。あまり物を言わない娘を差し置いて、息子は激しい自己主張をして一人だけ得をする。
これだけは本当に許せない。
だからこそ、息子が早起きしてYouTubeを見てたら「なんでお前だけ」とむかつくし、一人だけお小遣いをもらってたら「なんでお前だけ」とむかつくし、息子が食べたい料理をリクエストしてくると「なんでお前だけ」となる。
どれも娘が率先してやらないことだからだ。娘は朝起きてもテレビをつけられないか、つけてもYouTubeを見られない。お小遣いを扱える能力はないし、食べたい料理を聞いても何も答えない。
こんなに不公平なことがあるか?
このように、息子と娘の間に不公平感を抱いた私の態度は冷たくなる。息子に楽しい思いをさせたくなくなってしまう。
自分の問題だとわかっているので、直接息子にこのイライラをぶつけることはない。イライラする問題でもないこともわかっている。
しかし態度に出ちゃうのよ。
どちらが得をしているか。息子と私の間でギャップがある。これが息子が不満を感じている大きな原因の一つであると思う。
とんぼ妻の息子への対応の問題点を考える
妻は私とはまったく逆だ。基本的に息子がYouTubeやテレビを見ても、家事などの邪魔をしないのであれば好きにみたらいいという感じ。
どちらが不公平とかも何も感じないようで、ゲームもお小遣いも料理リクエストも、何も気にしていない。
どちらかといえば気にしてるのは、不公平感に敏感でイライラしている私の顔色かもしれない。大抵は私が一人で不公平感に怒っているから。
そして妻の対応の問題点は、日常的な娘と息子への声かけの違いである。
端から見ていても、妻の子供たちに対する対応は全然違う。声の質も違えば、言い方も違う。明らかに、不公平感が出ている。
娘が何かができたら「すごいねー!!」「はやいねー!!」と満面の笑顔で喜び、ぱちぱちぱちと拍手をする。息子が何かができたら「おぉ、やるじゃん」と軽い感じ。
食後の娘に「手が汚いから洗いにいこう」と声をかける妻。息子には「早く手あらってきて!」「きたない!こっちを触るな!」などと強めの注意。
歯磨きの仕上げも、娘には「ちゃんと磨かないとだめだよ」と優しく告げるが、息子には「仕上げやるなら早くきて!もうやらないよ!」と注意する。
妻なりに、二人がちゃんと言うことを聞くように対応を変えているっぽいのだが、この対応の落差がすごい。
私から見ても明らかに違和感があるってことは、息子から見たら相当不公平に感じることだろう。
試しに息子に聞いてみたところ。
「ママはオレににだけ厳しいって、ずっと思ってるよ」
だって。まぁ、そういうことなんだろう。
公平でなくても公平感は必要か
「姉だけずるい」が頭に刻まれている息子。今回の息子の爆発は真摯に受け止めないといけないだろう。
自分ばかり損をしている。自分ばかりいろんなことをやらされている。姉ばかり得をしている。姉は何もしなくても、何もできないのにほめられている。
二人とも違う人間だから。まったく同じように、公平にはできないけども、せめて公平感だけは感じてもらえるようにしたい。
一応今回、テレビも不公平にならないようにルールも作ったし、妻も反省して声かけを修正していくと言っている。
息子がどう感じるか、少し様子を探っていきたい。
ここまで読んでいただき感謝。
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