息子を寝かしつけてきたとんぼである、ごきげんよう。
思えば寝かしつけなんて久々だ。ムカついてたら、寝かしつけなんてしないしなぁ。それにいつもは妻がやってくれるし。
そんなわけで、つい今しがたの寝かしつけ話を記す。
眠れない息子
学童から帰宅した息子は、カバンの整理してご飯を食べて、妻の絵本の読み聞かせ。
その後は妻が寝かしつけするのだが、今夜は妻の帰りが遅くお風呂に入れていない。子供たちと一緒に寝ることができない。
これまでもたまにあって、子供たちは妻なしでも眠ってくれたんだけど……最近はそうもいかないようだ。
妻が風呂に入り、子供たち二人を寝室に誘導しておやすみをしたところ、息子から相談が。
「怖い夢見るかもしれない。怖い夢を見ないためにはどうしたらいいんだろう」
怖い夢が息子の中で静かなブームらしい。どんな夢を見たのか知らないが、最近は毎日こんなことを言っている。
妻も風呂に入ってるし、一緒に寝る気はなかったので私なりのアドバイスを送る。
お菓子をあまり食べるな。
野菜をちゃんと食べろ。
運動をしろ。
イライラを貯めるな。
不安を貯めるな。
夜は早く眠れ。
睡眠の質が低いから怖い夢なんて見るんだと。
「怖いって考えなければいいの?」
そう息子に言われて首をかしげる。
おいおい、怖い気持ちを否定するなよ。怖いのは怖いんだから、その気持ちは受け入れるんだ。
特にアニメキャラクターになりきって自分の心の声を言うといいぞ!
「おっす、オラごくう!怖い夢を見るのが怖いぞ!」
「よっしゃ!怖い夢見るのが怖い気持ちをゲットだぜ!!」
「(ドラえもん風に)じゃじゃーん!こわい夢見るのがこわいー!」
とか、これらを5回ずつ唱えてあげたら、笑っておやすみをしてくれた。
よっしゃ。寝かしつけ回避!
眠れない息子②
人が全力で怖い気持ちを認識してやったのに、数分後に息子は寝室から出てきた。
「なんか息苦しい」
息苦しいってお前、まさかコロナじゃないだろうな!!と熱をはかるが、36.5。
「なんか息苦しい」
そうか。息苦しいのは仰向けで寝ているからかもしれない。6歳児にして睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性がある。
そのため、仰向けじゃなくて横向きで寝たらいいよとアドバイスを送った。
「うん!やってみる!!」
そういって息子は寝室に戻っていった。
よっしゃ!寝かしつけ回避!!
眠らない息子③
横向いて寝るように伝えた1分後に、息子はまた寝室から出てきた。
「今日プールの水を飲んでしまって、あれから少し息苦しい」
おい、お前本当に横向きで寝たのかよ。もう少し試してから出てこいよ。
……いや、待てよ。こいつはもしかしたら寂しいのかもしれない。妻はお風呂に入っていないし、娘は布団に入って一瞬で寝てしまった。
まさか私が一緒に寝ないと、何度でも寝室から這い出てくる気じゃないか??
これはもう仕方がないので、観念して息子の隣で一緒に寝ることにした。
「しゃべったら寝られないから、静かにしてね。楽しいことを考えておいて」
そう告げて5分ほど静かにしてはくれた。ただもさもさもさもさして、全然眠らないの。まじで眠らん。いつまでかかるかわからん。
はぁ。そうか。では最後の手段だ。私の息子に対するイライラは完全にゼロにはなってないから。正直これだけはやりたくなかった。
だがもうせざるをえない。そう覚悟して、息子の肩をよしよしと、ぽんぽん叩くことにした。
本当は愛情たっぷりのぽんぽんなんてしたくなかった。ぽんぽんだよぽんぽん。今の私が息子にぽんぽんするわけないだろうが。
しかし、それ以外の方法が思いつかない。だって寝ないんだもん。愛情を欲しているんでしょう?
息子が寝るまで……と無心でぽんぽんを繰り返す。
ぽんぽんぽんぽん。ぽんぽんぽんぽん。
大体60回目くらいのぽんぽんで、息子の呼吸は落ち着き、眠りに落ちたようす。音を立てぬように寝室から這い出てきて、今に至る。
ぽんぽんで即寝落ちとは、ちょろすぎる。
ぽんぽん
もうすぐ小学校2年生になるというのに、ぽんぽんが効くとは思わなかったよ。
先週末くらいから息子と仲良くしてるし、話すし、遊べてるから、私の愛情不足という感じでもなかったと思うのだが。
まーまだまだ子供ってこった。追い詰められたらまたやってやらんこともないぞ。
そんな寝かしつけの話であった。
ここまで読んでいただき感謝。
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