ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

ひきこもり兄と母のストレスを緩和するべく、母と話し合ってみた話

実家に顔を出してきたとんぼである、ごきげんよう。

 

その前に役所で戸籍謄本を入手したところ、娘が養女、息子には養子と記載があって、あーそういえば養子縁組したなぁと改めて思ったりもした。

 

それはそうと、実家の話。昨日の続き。 

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色々あるねぇ。

母の認識を知る

長年ひきこもる兄の精神状態が悪化しているのでは?と疑問に感じたため、一度母親と話してみるべく実家に寄ってみた。

 

最近の話を直接聞けば、兄が小学校低学年の姪っ子を指差して「自分がいる時になんでわざわざ口笛を吹くのか」と文句を言っていたらしい。

 

母は姪っ子を庇ったというが……母や姉が大きな音を出してもイライラしないのに、姪っ子が大きな音を出すと怒り出す。

 

家族であり、仲間だという意識がないのだろう。自己都合のイライラを隠す気もなく、すべて姪っ子のせいにするから恐ろしい。

 

実際に、母も「(兄と姪っ子は)家族じゃないからねぇ」と無意識に口に出していて少なからず衝撃を受ける。

 

そうか。母の中でもそういう認識の二人なら、共存できるわけもなし。

 

ギスギスの関係性で、姪っ子に口笛を吹かせるなと内線がかかってくるんだから、姪っ子にとっては決して安心できる空間ではなさそうだ。

  

兄の態度で姪っ子が安心できないのでは??と問うたところ、母は「世の中にはいろんな人がいると、あの子もいい勉強になる」と言っていた。

 

……ここ姪っ子のホームだぜ。安心できる空間を優先した方がいいんじゃないか。まぁ……勉強にはなるんだろうけども。

 

もしかしたら母は、兄が安心できる空間を目指しているのかもしれない。わからん。

生活音が気になる問題

また、兄が生活音に敏感になっているのは確かなようで、姉が帰宅した時の門の音にも文句をつけていたと。

 

実際は家族の生活音が嫌なのではなく、家族が立てる生活音のせいでお隣さんに迷惑をかけ、その生活音を立てている犯人と思われるのが嫌みたいだ。

 

兄が生活する離れが、お隣さんとの距離が近いのも大きな原因か。兄は不安で、いつも音を立てないように生活してると。お隣さんの窓のカーテンが開く音にも敏感になっていると。

 

こんな話を聞くと、まー精神病むわなぁと同情したりもする。

 

うちは今アパートで、娘が足を振り回して床を蹴りまくったり、深夜にうさぎがガリガリや足ドンしたら、そりゃ不安になる。

 

この不安を、兄はきっと一日中感じているのかもしれない。

 

元々は、音をたてたら姉が嫌な顔をするとか、家族の話し声が聞こえるのが嫌だと言って離れに避難して住み着いた兄だから。

 

逃げる場所はもうどこにもないし、精神を整える以外に道がない気がする。

 

自分の精神状態をどう捉えているんだろう。気になる。

病院のすすめ 

兄の近況を聞いた結果、客観的に見たら病院受診案件ではないかと母に告げた。

 

精神的な病を患っているならば、何もせず放置すれば悪化の可能性がある。今後のことも考えて、早めに病院受診をすべきではないかと。

 

懸念があるとすれば、数年前に心療内科に通っていた時、兄はすぐに薬を飲まなくなってしまった。

 

自分にはこの薬が合わないと、もらっては捨て、もらっては捨て。カウンセリングでもずっと嘘をついていたという。

 

病院に行けばすべてが上手くいくわけではないしリスクもあるが、嘘をついてまともに話す気がないのなら、何のために通院しているのかもわからない。

 

薬が合わないなら調整してもらえばいい。 調子が悪いなら調子が悪いと言えばいい。

 

それができないのなら、母も一緒についていくしかない。薬も管理し、受診前に兄から薬や体調の話を聞いて、母も一緒に受診して話を聞いた方がいい。

 

とか色々話してみたのだが。

 

「病院にいくほどではないと思う。まだ軽い方だよあの子は、様子見でいいんじゃないかしら」

 

そう言われてしまった。

 

うーむ。

 

一応、母が一緒に病院に行きたくない気持ちもわかる。病院に行こうと声かけるのもいやなのもわかる。兄も病院に行くのを超絶渋るのもわかる。

 

病院とかめちゃくちゃ面倒臭いよねーと共感だけして、あまり強制せずに話は終えた。

 

今回は「絶対に病院には行かない」を「病院にいく必要があるかもしれない」に変えられたので、よしとしよう。

生活保護を視野にいれるすすめ

さらに今回はもう一歩踏み込んで、兄の今後について話してみた。

 

母が亡きあと、兄がどうなるのか。

 

自分から助けて欲しいと言わない兄を助けることもできないし、拒絶されているし、正直言って面倒は見られない。そんな余裕もない。

 

それは姉たちも同じ。母が死んだら、兄の人生も終わる。

 

それでもなんとなく、兄には社会復帰してほしい的な無意識が皆にあって。社会復帰のサポートをせねばならないとずっと思っていた。

 

この期待も、そろそろ手放す時期がきている。

 

母が死んだとしても、最低限の手続きで兄が死なない体制を作れる方向に持っていくべきではないか。

 

本人がどう考えているかは知らないが、兄が生き残るには生活保護しか道がないのではないか。

 

なんとなくそんな話をしたら、少し母の肩の荷も降りたような、そんな風に見えた。

 

生活保護受給をするなら有利かもという方向性で話せば、兄ももしかしたら病院受診に乗り気になるかもしれん。

 

その流れでワンチャン社会復帰も……期待するのやめとこ。

8050問題予備軍

2時間ほど話しただろうか。最後に、兄が門扉の音にやたらとこだわっているようなので、音が鳴らないように対策した。

 

スムーズに動くように防サビ潤滑効果のあるスプレーかけまくり。

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ぶつかり合って音が鳴る部分も布を巻いてクッション効果をつけ、ほぼ無音の門扉が出来上がった。

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これでも音が気になるなら、病院行ってくれ。

 

しっかし、載せるのも躊躇するほどにボロボロの門扉だ。

 

築30年を超えるので仕方ないとしても、8050問題が目前に迫っている我が実家にふさわしい。ひきこもりの子供がいるんじゃ、リフォームどころじゃないか。

 

少しでも不安が減ったらいいですね。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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