占いに興味がないとんぼである、ごきげんよう。
あなたの世界に、神はいますか?
私の世界には、いるような、いないような。いたら面白いけど、どちらかといえば、いないような。
引っ越さない姉
私には40近い姉がいる。実家の家族についてはこれまでも色々と書いてきた。
◆実家から出ていくシングルマザーの姉と、実家が抱える闇を憂う回
◆ひきこもる長男問題を兄弟に押し付けようとする母を軽蔑する話
シングルマザーの姉は、母親へ文句を言いながらも実家で暮らしている。同じ家に住んでいるからか、いつでも姉は母に怒っている。
そして、犬猿の仲になりつつある姉の娘(私の姪っ子)の面倒は、ほぼ母が見てきた。
今の私には姉の苦労や大変さもわかるので、「もっと母親らしくした方がいい」なんて言わないし、もう少し体を休めた方がいいとすら思ってたりする。
ただ一つ言っていいのならば、母にもう少し感謝すべきなのではないか。
子供の頃から色々とあって許せないこともあるだろうし、母だって完璧な人間ではないが、めちゃくちゃ姉の子供の面倒を見てるんだから。
もっといい関係性を築けたらいいのに……と、末っ子の私は思っていた。
長年ひきこもる兄の問題もあり、姉と母の関係性もどんどん悪化していくのもあり、姉は実家から引っ越した方がいいと提言してからもうすぐ一年が経つ。
何度か書いた通り、9月には引っ越し先も決まったのに、4月になってもまだ姉は引っ越さない。家賃もすでに数十万払っているのに引っ越せない。
電気もガスも水道も全部通ってる。家具も家電も全部揃ってる。それでも引っ越せない。
失礼を承知で言えば、引っ越す勇気がないと言ってもいいかもしれない。
姉は姉で子供のために何かをやりたい気持ちは確かにあるようで、週に1回ほど、子供と一緒にアパートにお泊まり。
これが限界のようで、母に電話する度に一体いつになったら引っ越すんだろうねぇと笑いながら話してくれていた。
実家から離れる気力がないのなら、私がどうこう言うことでもない。
子供を連れて一緒に引っ越すのがきついなら、まずは一人だけでも引っ越してみたらいいじゃないかと助言はしたものの、一人だけの引っ越しも実行できていないようであった。
罪悪感もあるんでしょう。わからなくもない。
占いで人生を変える姉
先月だったか、実家に顔に出した時に姉もいて、短い時間ながら少し話ができた。その時に、興味深いことを言っていた。
「夢にお父さんが出てきた。何かを言ってたから、今度占い師に聞きに行く」
占い・予言・超能力。こういったものに自分の人生を委ねる気がない私なら絶対にこんな選択はしないが、姉と私は違う世界に住んでいる。
占い師になんて言われるんだろうと興味は持ちつつ、1ヶ月ほどたった昨日。母に電話してみたら、面白い話が聞けた。
なんと、春休み中、姉が子供をつれて引っ越しにチャレンジしたという。夜も毎日、仕事後に子供を迎えて、必ずアパートに連れ帰ったと。
何があったのと聞けば、占い師に説教されたのが理由だという。
……
なにそれw超面白い!!
姉は現状を占い師に話したらしい。
実家に住んでて、引っ越し先も決まってて、家賃もずっと払ってるのにどうしても面倒で引っ越せないと。
そしたら、
あなたは親のありがたみがわかっていない!!
などと説教かまされたらしい。占いじゃねーだろこれ、笑ったw
母から聞いたため、話を盛ってる感もあるのだが。どちらにせよ、姉がこのままじゃいかんと人生を変えるモチベーションを生み出す程にはかまされたのでしょう。
結局、夢に出てきた父は何だったのかよくわからないけど、姉には怒ってくれる人が必要なのかもしれないね。家族以外でさ。
人は見たいものを見て、聞きたいものを聞く
人それぞれ、違う世界に住んでいる。違う価値観と言い換えてもいいかも。
私の世界には、天国も地獄も、虹の橋も存在しない……わけではないが、不確かなものを最優先にして人生を歩む気はない。
姉の世界には天国もあるし地獄もある。未来が見える占い師も存在するし、人生を変えてくれるパワーストーンだって存在する。
どっちが正解ってわけじゃなくて、この世界をどう見たいか。どう生きたいかが違うだけ。そして人の数だけ、世界はあるのだと思う。今はね。
5年以上前、超仲の良い友人から、
「死んだら誰もが地獄で苦しむ。もちろんとんぼのお父さんも地獄で苦しむ。数十万払って儀式を受ければ天国にいける」
そう誘われた時に、頭がおかしいとぶちぎれたけれども。
彼の世界には、確かに地獄も天国も存在していた。彼に見える世界では、私の亡き父も、理不尽な事件に巻き込まれた人も、震災で亡くなった人たちも、地獄で苦しんでいるのである。
結局人は、自分が幸せになれる世界を選びとる。無意識であれ、意識的であれ、自分の目的にあった世界を作り出す。
何が正解とか誰にも決められないんだから。まー死ぬ時に後悔しなけりゃ、いいんじゃないかい?
……というのも私の価値観だ。来世がある世界なら、後悔もクソもない。この人生は通過点に過ぎないし、また次頑張ればいいのだから。
だからこそ世界は面白い、ということで今回は終わりにする。
余談として、頑張りすぎた姉は膀胱炎となり、今は休養中である。とりあえず休んだ方がいいと思うなぁ。
ここまで読んでいただき感謝。
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