ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

新築を見にきた実家の家族へ、悲しみのおもてなしの話

精神的にやられているとんぼである、ごきげんよう。

 

5月はいろいろあってね、かなりメンタルがやばい状況にある。何年同じこと言ってんだという気もするし、幼少のころからずっと同じことで悩んでいる気もしてる。

 

それはそれで対策をとって継続(これが難しい)するしかない。

 

で、月曜日はうちの実家の家族を新築に招待しまして。これが疲れたんだよ。長年一緒に住んだ家族なのに、何でこんなに疲れるんだか。

来る気がないなら来なくていい

新築が完成したのが2ヶ月前。

 

実家からはそこそこに遠い距離にあるし、実家の家族は私が建てたおうちに興味なんてないだろうと思っていた。

 

車で2時間弱くらいの距離だ。いうほど遠くはないが、実家の家族にとっては長旅。そこまでして見に来てもらうのも悪いし、気をつかう。来なくていいとも思っていた。

 

一応、母親は絶対に見に行くと以前から強く言ってくれていたので、なら私が一度車で送迎して連れてこようかなと。

 

母と8歳の姪っ子だけでも連れて行けば、一応は実家の家族を招待したことになるじゃないか。

 

母親も乗り気だし、姪っ子もいつも仲良く遊べる。移動時間は長いが、それなりに楽しい時間を提供するつもりだった。

 

が、母がすっごい気合をいれたようで。

 

せっかく私が家を建てたんだからと、わざわざ姉二人にも絶対に行くようにと声をかけることにしたらしい。

 

これがねぇ……いやぁ、2番目の姉は、「家を見たい」と言ってくれているようだからありがたいんだけど……長女は明らかに嫌がっているのだ。

 

ただでさえ疲れていて、病院もいくつか通っていて、仕事じゃなければ日中はずっと寝てる人だ。

 

新築にも興味がないはず。祝う気持ちはあるとしても、わざわざ顔を出すくらいなら寝ていた方がマシだと思っているはずだ。

 

うーむ、長女もきてくれたらありがたいではあるが、別に無理してまで来なくてもいいのだが…… 

 

微妙だなぁと思いつつも、母は姉も必ず連れて行く、それが当たり前だと豪語。

 

さらに思いがけず「長女も行きたいって言ってるよ!」と母から報告があった。

 

お、そうなんだ、乗り気で見にきてくれるんだ??と嬉しくなって、こちらもノリノリで早めに予定を調整したらそれはそれで拒否された。何なんだ。

 

こうやって母親を通して予定を調整するわけだが、長女が嫌がっているのが伝わってくる。

 

30年近く一緒に住んでたから、裏で文句言ってる姿が想像できる。母が面倒くさがっている長女を説得して、半強制で連れてこようとしてる姿が目に見える。

 

度々書くが、本当に無理してまで来なくていいのよ。

 

悪い意味じゃなくて、面倒でしんどくて元気がなくて興味がないなら、本当に来なくていいんだ。

 

遠方まで来てもらうの悪いなぁと思ってるのに、イヤイヤを隠す気もなく来られてもなぁ。こちらも困ってしまう。

 

というわけで、何度か来なくていいと、母親だけでも機会があったら連れて行くと話をしたが、母親は姉たちも一緒に行くと絶対に譲らず。

 

結局、母・長女・長女の娘(姪っ子)・次女の4人でやってきた。

 

姪っ子は、振替で休みだったようだ。連れてきてくれてありがたいが。

おもてなしに失敗する

というわけで、月曜日にやってきた実家の家族4人。母親が奮発して、ピザやフライドチキンを大量に買ってきてくれまして。

 

皆でテーブルを囲んで、食べた。

 

さすがに多少は何かを出さないとまずいだろと、用意してたフルーツを出したら微妙な空気に。いらない的な。

 

さらに地元で有名なチーズケーキもあるよと言ったら、ものすっっっごい空気になった。空気が一瞬で凍りついたぞ。

 

用意してたのお菓子とフルーツとケーキくらいなのに、あんなに嫌がられるとは思わん。

 

ここにはもう長くいるつもりはない、というのがビシビシ伝わってくる。

 

じゃあ何も用意しない方がよかったのかと言われれば微妙でしょ?

 

というか正直、何を用意しても嫌な顔をされるのはわかっていた。この人たち(特に長女)の目的は、とにかく一刻も早く帰ることなのだ。

 

それはわかっていたから、こちらも最大限に気を使っているんだよ。

 

「一応この辺で有名なチーズケーキも用意してる(すごい空気に)……んだけど、持って帰ってもいいし、食べないなら食べないで、うちの子供たちが喜んで食べるから大丈夫だよ」

 

とか。もっと言い回しを考えるべきだったなーと反省はしてる。嫌がるのはわかってるから難しい。

 

一応、母親と次女は家に興味があるようだったし、メダカにも興味津々だった。スマホで次女が育ててる魚の写真もたくさん見せてくれた。

 

でも長女だけはすぐに帰りたい空気がすごい。皆が皆、長女の顔色を伺っている。

 

さらに長女は、この後に病院にも行かないといけないと、しっかり帰る口実まで作ってきていた。一月前から予定を調整してたはずなんだが。

 

ピザ食べたらすぐに帰りたいんでしょう?言わなくてもわかるよ。弟だからね。

 

妻や子供たちがいたら気を遣うだろうと、わざわざいない日を設定して、ゆっくりできるように計らっているのにね。

 

……あと、長女が以前から姪っ子に言うフレーズがいちいち気になる。

 

今回も我が家に来て、冷やかすように言っていた。

 

「このおうちの子になる?」

 

ってやつ。で、いやだと拒否られるまでがワンセットのやつ。

 

こんなんで「うん!」っていう子供いないっしょ。今日、初めてきた馴染みのない土地の馴染みのない家だよ。

 

「いやだ」って言わせたいだけ。どういうつもりなのか、拒否られた家主の私がいい気分になると思ってるのか。

 

私が姪っ子に冗談で言って拒否られるならまだしも……おっと、普通にむかついていた。取り乱してすみません。

早々に帰る家族

到着してから1時間も経たず、もう帰ろうと長女が切り出した。

 

母や次女は最後にもう一度と庭を見てあーだこーだ言っていたが、長女はささーっと車に乗り込んでエンジンかけて、さっさと帰ろうアピール。

 

私はね。悲しいのよ。怒っているというか、悲しい。

 

家を建てたことを盛大に祝えと、お祝い金をくれと言っているわけじゃない。ただ家を見たいという気持ちがあるなら、きてくれたら嬉しいなぁというただそれだけ。

 

せっかく日時も調整してみんな休みなんだよ。集まる機会もそうない。2~3時間ゆっくりしていったらいいじゃないか。

 

まぁ……母親が説得して無理矢理連れてきたっぽいから、姉に文句をいうのも違うのだろう。

 

疲れている中わざわざ足を運んでくれたのだから、少なからずお祝いしたい気持ちもあったのかもしれない。感謝はしたい。

 

長女の真意はわからないが、早く帰りたい乗り気じゃない人をもてなすのは至難の技だったことは間違いない。

 

おそらく、長女がいなかったら母や次女はケーキもフルーツも喜んでくれたと思うんだよなぁ。

 

はー最高に嫌な時間だった。

本音

最後に、本音をぶちまけておくと、本当は知ってたんだよ。

 

実家の家族、とくに長女はとにかく早く帰りたいから、早く帰れるように計らうのが一番のおもてなしだと。

 

事前に20~30分くらいねと念押ししといて、短時間で帰れるように私も予定をいれて、最低限の飲み物だけ準備して、家の中をぱーっと見せて、お土産のピザ食べたら帰れるようにすべきだったと。

 

これがあの家族に最大限配慮したやり方だったはず。

 

……というか、知ってた。フルーツとか、チーズケーキとか、ありがた迷惑だって。知ってたよ。

 

でもねぇ、期待しちゃったんだよ。

 

わざわざ新築を見にきてくれるのだから、ゆっくり見物してゆっくりご飯たべて、数時間は過ごしてくれるのかなぁって。期待しちゃうよね。だって家族だもの。

 

まぁそんなのは夢物語だと知っていましたし、普通に招待したのは迷惑だったようで。

 

期待を捨てきれずに、お互いに微妙で誰も得しない時間となってしまったというわけです。

 

失敗したね。私が悪かった。

 

末っ子の愛されたい願望から生まれた失敗なので、今度から同じ失敗をしないようにしたい。まだまだ精神的な自立は遠いな。

 

そんな悲しみのおもてなしの話。

 

なんというか、普通に、もっとゆっくり話がしたかった。残念。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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