少しずつ子供たちとの会話を増やしているとんぼである、ごきげんよう。
メンタルは右肩上がりっぽい。多分。笑って話せるなら十分だろうさ。
逆に子供たちに注意するのはパワーを使う。子供だから許されるのか、受け入れるべきなのか。頭がぐるぐる考えている。
持久走大会と息子
息子(小二)の小学校では、毎年持久走大会がある。幼稚園の頃にもあって、その時は3位でメダルをもらっていた。嬉しそうだった。
栄光を掴み取ったことや、もともと走るのが好きなのもあって、持久走大会でより上位に入りたいと口にするように。
その翌年の1年生は9位。1学年に100人近くいそうだから、運動が好きでなかった私や妻から見れば大健闘である。
息子もそこそこに満足しているようではあったが、本音をいえば1位を取りたいというから、全面協力することに。
学校から少し離れた場所で行われる陸上クラブに通いたいと言うのでOKして、義母が送迎してくれている。
朝も(他にも理由はあるが)歩いて登校すれば体力がつくからと、起床時間を前倒しにして息子が早めに家を出られるように動いている。
少しずつ体力もついてきてて、もしかしたら今年の持久走大会はいい結果が出るかもしれない。
ただなんというか、息子の発言がちょっと引っかかるのである。
息子の発言
息子の知り合いの女の子は、陸上クラブに週3回通っている。息子と同じく持久走大会で上位になりたい思いが強いようだ。
その子は1年生の持久走大会で3位以内に入れず、4位。悔しくて泣いたんだって。
本気で頑張ったからこそ、目標が達成できずに泣くわけでしょう?こんなん誰もが経験できることじゃないから、普通にすげーなぁと思うわけよ。
その女の子と息子を比べるような発言はしないように注意しつつも、その女の子は泣くほど本気で頑張ったんだろうね的な話をしてみた。
いや、これがまた難しいんだ。別に息子も頑張っていないわけじゃないし、よその子を見習えと言われたら気分が悪いだろうし。
ただ、悔しくて泣くってのは、めちゃくちゃ頑張ってきたからこそなんだと。泣くほど悔しい感情は、本気で頑張ってないと出てこないんだよと。
それを伝えたかったわけです。
息子は特に嫌な感じもせず聞いていたのでまぁこんなもんかなと思いきや、流れで軽く出てくる発言が引っかかる。リアルに首を捻ってしまう。
人を腐すのは気分が悪い
上で書いた女の子は、頑張った結果4位だった。結果が全てじゃない。過程も重要なのよ。
結果が振るわなかったら、だめなのかといえばそうじゃない。
……のだが。息子はいう。
「○○(女の子)は、4位にしかなれなかったんだよ」
確かこんなニュアンスの言い方をしてた。頑張ったのはいいけど、所詮は4位止まりだった……という風な。
他にも気になる発言は続く。
「男の1位とか2位は、サッカー部とか入っている人だから」
……だから、勝って当たり前だよ的な。
他にもある。
「でもオレ、一位の子に意外と勝てそう。鬼ごっこでも追いついたよ」
うーん。
聞いてて、不快感が襲ってくる。口だけ偉そうなクソ野郎だなと思ってしまう。
息子も頑張っている。息子も頑張っているよ。そこは否定しないが、息子よりも、"走る"という点において、もっと必死に頑張っている人がいる。
4位にしか入れなかった女の子は、週に何度も陸上クラブに行って走りに走ってる。
君は週に一度だ。振替で週に二度行けるって時、なんて言った?
「きつい、疲れるから行かない」って言ってたろ。それを乗り越えて練習に励んで、4位だったらだめなのか?お前は9位だったろうが。
サッカー部の子だってきつい日もあるんだよ。ボールを持たずに走ってる時間の方が長いんだよ。走り込みもしまくってるよ。
そら勝つのは当たり前だ。努力の量が違うからな。でもそれを勝てない言い訳にしたら終わりだろ。
息子だってやろうと思えばできる。部活させないなんて一言も言ってないし、陸上クラブの日数も増やしてもかまわん。それをやらないって決めたのはお前だろうが。
息子が頑張ってるのは認める(重要)が、どうよ。9位の君が、全然運動していない30位のやつに言われたらどう思う?
「週に1回陸上クラブに行ってるのに、9位にしかなれないのか」
「お前は朝に歩いてきてるからなー、俺も毎日歩いてたらお前に勝てそう」
「鬼ごっこで俺に触られてたじゃん、俺お前に持久走で勝てるかも」
ふざけんなってなるだろうが。人の努力を腐して優越感にひたるのはやめろ。悔しいならちゃんと悔しがって、それ相応の努力をしろ。
そんな感じの話をしたような、しなかったような。とりあえず、人をバカにするのは好きじゃないとははっきり言っておいた。
少しショックを受けているようであった。
息子をモチベートする
もっと努力せえ!と急にフルスロットルにするのはあまりよろしくない。それに息子は現在、結構頑張っている。
少しずつ活動量を増やしていくのが、肉体的にも精神的にも得策なのだろう。今の生活に慣れたら、運動クラブの日を1日増やすとか、土日に一緒に走ってみるなどなど。
努力の量で人の優劣をつける気はないけどさ、目指すところがあるならそれ相応の努力が必要だよ。人を貶めるのじゃなく、自分が上がらないと。
とか。息子と話すと、子供のモチベーションを維持するのは意外と重要だなと思い知らされたりする。
こういう話、簡単そうで実際に話してみると難しいんだ。
何度もしつこく書いてるけど、息子が頑張ってないわけじゃないから。そこを否定して「もっと頑張れよ」というのは違うし、他の子と比較する言い回しになるのもきつい。
でも違うもんは違うと言いたい。この難しさ。
ちなみに今日も7時に走って学校に行きおった。気を使って話した結果、モチベーションは向上したらしい。
心が折れるのは、大人も子供も一緒だね。
ここまで読んでいただき感謝。
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