ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

ひきこもり先生第二話感想、母親なんだからとかうるせぇと思った回

ひきこもり先生にはまるとんぼである、ごきげんよう。

 

 どんなドラマかは以前に書いたこちらをどうぞ。

◆土曜ドラマ『ひきこもり先生』で声をあげて泣いたので紹介+感想の会

 

毎週のドラマが楽しみってのは「あなたの番です」以来だ。個人的にはヒットしているし、少し遅いが第二話目はぜひ感想を書きたい。

ひきこもり先生第二話あらすじ

ひきこもり先生二話目は、父親が仕事で事故にあってその影響で働けなくなり、母親は出て行ってしまった家庭。

 

男の子と父親の二人暮らしとなるが、父親のメンタルぼろぼろ。働けないしまともに飯も食えないしゴミ屋敷だし、ひどい暮らし。

 

男の子も引っ張られるように不登校になり、食べ物もお金もなく、仕方なく万引きして捕まる。

 

ソーシャルワーカーが自暴自棄の生活を送る父親に、生活保護の申請や、もしくは母親からの支援を提案するが何も受け入れず拒否。

 

このままでは児相案件になる……といったところだが、父親よりもむしろ息子の方が拒否。お父さんを苦しめるな!!と泣いて怒り出す。

 

ソーシャルワーカーは今度は母親にも会いにいって、母親なら子供のために何とかせえ!と説得するもぶちぎれられ、途方にくれる。

 

でまぁなんやかんやでひきこもり先生が介入。

 

お父さんに土下座して「子供を手放さないでください!」と説得したり、息子君と一緒に母親に会いに行って好きだった花をプレゼントしたり。

 

できることはやったんだろう。

 

お父さんもあれだし、お母さんも戻ってこないけど、靴も買えなくてやめてしまっていた陸上をもう一度頑張ってみると決意して、ひきこもり先生とともに走る。

 

走る走る。

 

その写真を見て母は涙を流し、父は少しだけ前に進んでみようかなとお米を洗う。

 

そんな話。泣いたよ。

うるせぇ

一話とはまた違う家庭問題の回だったので、それはそれは興味深く見ていた。

 

いくつか気になるシーンがあったというか、リアルにうるせぇわと声に出してしまうシーンがあってね。

 

上で書いた通り、ソーシャルワーカーが家を出てった母親にも会いに行く。

 

今では添い寝クラブ?というグレーな仕事してる母親に、子供のためにちゃんと行動してください、母親なんだからと説得。

 

母親なんだから子供の面倒見るのが当たり前でしょ。母親なんだから子供が苦しんでるなら助けるのが当たり前でしょ。母親なんだから母親なんだから……

 

って、

 

マジで、うるせぇ!!

 

はぁ?「母親だから」で何でもできたら苦労せんわ。

 

旦那がもらい事故で働けなくなって家もぐっちゃぐちゃになって、自分の生活維持するのも必死なのが見えないのか。

 

子供のこと考える余裕がないからこうなってんじゃねーか。

 

てか、

 

言われなくても、子供の面倒見なきゃいけないってのは自分が一番わかってるわボケが!!!

 

そんな気持ち。

 

その後、詰められたお母さんはソーシャルワーカーに反論する。

 

「あんた、子供いないでしょ」

 

……うーむ。子供がいるいないはあれだが、そう言われてもしゃーない。

 

長年社会福祉士で苦しんでいる人を見てきた割には、共感力が足りないのではないか。

 

子供が苦しんでいるから助けたいのもわかるのだが、親だって苦しんでいる。お金がなくてどうしようもない現実にも、完全に虐待してしまっている自分も、何もかもクソだ。

 

子供に靴も買って美味しいご飯もあげて笑って過ごせるようにしたいよ、全部全部わかってるよ。でもどうしろってんだよ、旦那もあの状態で……というお母さんの怒りね。わかるわぁ。

 

子供を助けるために、とにかく親が我慢して我慢して頑張れよは、少し無理があるな。親も人間だからな。

でも正論

お父さんもつらい。お母さんもつらい。でもやっぱり、息子もつらい。家族は崩壊して、食べるものもないし水もない。公園で体洗って、靴もぼろぼろで好きなこともできない。

 

親には親の事情があるとはいえ、このままでは息子まで巻き添えで死んでしまう。

 

それは避けねばならないことだから、ソーシャルワーカーの言ってることは正論だ。むかつくけども、正論なのである。

 

親なんだから、お前らがなんとかするのが筋だろと。無理なら自動相談所案件だよと。子供のためにできることをやってくれと。

 

耳が痛いよねぇ。お前は何もわかっていないなと鼻で笑って怒鳴り散らすくらいしか、やれることない。

 

この家族は、子供へのケアに加えて親へのサポートが必要だわ。見ててつらいわ。

子供は走る

ひきこもり先生は色々と動いて、息子と一緒にお父さんに会ったり、お母さんに会ったりして……最後に息子君に靴をプレゼントしたようだ。

 

ぼろぼろでサイズもあわなくなった靴から履き替え、また走ると決めた息子。とにかく走って走って、走っていた。

 

親を信じてというのかな。お父さんは働きたい思いがあるのに働けなくて苦しんでいるが、きっと何とかなる。お母さんもきっと戻ってきてくれる。

 

やることはやった。あとは両親を信じて、自分の道を進もう。

 

そんな姿を見て、両親は心動かされたというドラマである。

 

中学生には酷な話だなと思いつつ……衣食住さえ、生活さえ何とかなるなら、寂しいかもしれないけれども、最良の選択かもしれない。

 

この選択はねぇ、大人になっても続いてる気がする。

 

私の母も兄も姉も、みんな苦しんでる。末っ子の私のことを考える余裕もないほどに、皆苦しんで、頑張っている。

 

幼少期からずっとそうだったし、30を超えた今もそうだ。実家に帰ったら嫌な顔されるんだぞ。

 

でも、私にできることはやってるつもりだ。

 

もっと暖かく迎えてくれて、愛情を与えてほしいとはそりゃ思うけど、それを決めるのは私じゃないのだ。

 

私に決められないことに固執し続けても先がない。自分は自分の道を進んで、家族を信じるしかないじゃないか。逆に信じなくてもいい。どちらも自分で決められる。

 

それが課題の分離というやつだろうさ。

親は偉大だが

大人になると、親は頑張っていたんだなぁと感じる時がある。

 

親だから当たり前、親はこれくらいやるのが普通とか色々言うけれど、当たり前じゃないんだよ。普通じゃないんだよ。

 

大変な時もある。苦しい時もあって、自暴自棄になる時もある。決して簡単じゃない。

 

潰れてしまう時もあれば、助けられない時もある。それでも何とか、どうにかして、歯を食いしばって、子供を育てている。そんな時期があるだろうさ。

 

子供は親を選べないから、申し訳ないとしか言いようがないが……親だからって、いつでも子供のために最善で最良の選択が自動でできるわけじゃないってことさね。

 

以上、自分語り多めの感想。三話目はいじめ問題らしいが……5回でどう終わるんだろ、このドラマ。

 

土曜21時から放送してるひきこもり先生。調べたら、U-NEXTで見られるようだ。無料お試し期間もある様子。

 

気になる方はぜひどうぞ。

 

念の為、

------------------------------------------------------------------------
本ページの情報は2021年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。
------------------------------------------------------------------------

とのことです。 

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ