ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

子供たちへのストレスを改善するために、トラウマと向き合おうの会

自己分析大好きとんぼである、ごきげんよう。

 

皆さんはトラウマをお持ちだろうか。こんなん聞かれるだけでも嫌かもしれない。私はトラウマだらけ。よくフラッシュバックする。

 

別にトラウマなんてあろうがなかろうが自分にできることをやるしかない……と思いつつも、トラウマが人生の足を引っ張ってるなら向き合わないといけない。

 

とうとうその時がきたわけです。

トラウマに歩み寄るとんぼ

私のトラウマなんてほんと大したことない。中学生のころに人間関係に立ち向かうことができずに不登校になり、そのまま10年ひきこもっただけのやつ。

 

よくテレビなんかで見る、虐待やら事件に巻き込まれた人のトラウマとは違う。

 

それでもトラウマと呼ぶのは、フラッシュバックするから。何度も何度も、過去の嫌な場面が突然浮かんできて、うわあああとなる。

 

「嫌な思い出」では片付けられない苦しみがある。自分なんか死んでしまえと何度も心の中で叫んできた。

 

このトラウマは、5~6年前は思い出すことすらできなかった。たまにフラッシュバックするだけで、自分から掘り起こす気はゼロ。

 

あの記憶に触れるのが嫌で嫌で、逃げるように別の思考に切り替えていた。

 

初めて振り返ったのは、父が亡くなった直後。なにを思ったのか、トラウマについてPCに書きまくった。

 

当時は知らなかったが、ある種の筆記開示。まぁでも開示というか、内容はやばかった。

 

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいyだいやいやだyいだいぢゃいyぢあyいyいあだ

 

とか書いてたなぁ。それしか出てこなかった。

 

頑丈に鍵をかけてた記憶を開こうとしたら、頭がおかしくなるくらいの感情の波が押し寄せてくる。

 

息も絶え絶えでうわあああとなりながらも、封じ込めていた感情を勢いで書いて……すごくすっきりしたのを覚えている。心が軽くなったような。

 

それから不登校だった頃の話を初めて母親にやってみたり、当時彼女だった妻にも話した気がする。一歩前に進んだのでしょう。

 

とはいえ、それですべて解決するわけではなく。

 

以前ほどのタブー感は消えたものの、たまに思い出してうわああとなったりもしつつ、のらりくらりとやってきた。

 

あれから5年が経過し、そろそろトラウマとの本気で向き合う時がきたわけさ。

スキーマをやってみる

何でわざわざトラウマを掘り起こすのか。やはり子供たちの存在が大きい。

 

子供たちとの生活で、あまりに苦しい場面が多い。息苦しい。生きづらい。頭ではわかっているのに、心が拒否してる場面が多すぎる。

 

認知行動療法(マインドフルネス的な)を徹底してやってきてるのに、こんなに苦しいかと。いや逆に、やっているからこそ苦しみに気づけたのかもしれない。

 

とにかく苦しい苦しい!!!という時に出会った、スキーマ療法。

 

簡単に言えばトラウマをほじくり返す心理療法である。

 

……

 

語弊があるな。

 

過去の傷つき体験によって形成された生きづらさを作り出す信念(スキーマ)を見つけ出し、分析し、今を生きやすい新たな信念を手に入れていこう、というもの。

 

どちらにせよ、トラウマを思い出す作業が必要になる。あまりやりたい人はいないだろうし、おすすめもしない。本当は病院で先生と一緒にやった方がいいやつ。

 

まぁでも仕方ないじゃんね。こんなに生きづらいんだから、トラウマを掘り返して一体何がどうなってんのか確認する以外の方法が思いつかん。

 

というわけで、おもたーい腰をあげて、トラウマをエクセルに書いていった。

 

0~10才ごろまで書いて一息ついて。まぁ幼少期はこんなもんかと。むしろいい思い出が多いし、物心ついたときには今の人間不信感は形成されてた。長女のせいだな。

 

次が一番やばい10~20歳ごろまで。これいけるか?やりたくないなと思いつつも、過去を思い出し、感情を思い出し、文字に起こす。

 

んー意外とダメージが少ない。「たくさんあるなー」と独りで苦笑いしながら書き終える。

 

最後が20歳以降。ここらはもう延長戦。20歳までにすでに自分が出来上がっているっぽいが、一応思いつく限り書いてみて。

 

だいたい2時間ほどですべて書き終わった。

 

……我ながらすごいなと思って。だって頭に強烈に残っているトラウマが、たったの2時間で書き出せてしまったのだ。

 

これまで何度も何度もフラッシュバックするから、めちゃくちゃ膨大な量があるかと思いきや、そうでもなかった。量が少ない。

 

不意に浮かぶ時は別として、自分から思い出すと冷静に見られる。自己嫌悪40%、お前頑張ったんだな感60%くらいの感じ。

 

書き出してみるとしょぼいトラウマだったな。ふはは。

認知行動療法ききすぎ

まだスキーマ療法は途中であるが、トラウマを書いていくのが1番の山場だ。

 

これがあっさり終わったので拍子抜けしてる。おそらく5年前の私なら一つも書けない。怖くてやろうとすら思わなかっただろう。

 

数年続けてる認知行動療法の効果があった。多分、私が思っている以上に絶大な効果を発揮してる。

 

自分の感情や、体への変化をスムーズに言語化できる。言語化できるからこそ、非論理的なことを考えているとわかる。

 

少しネガティブ方向に傾いたら自然に呼吸を深くできるし、優しい言葉をかけることもできる。

 

日常でフラッシュバックした時も、自分の胸を撫でて優しい言葉をかけるようにしてた。あれ、トラウマに効いてたんだね。

 

……とか簡単そうに書いてきたけど、トラウマを文字にするって想像してるよりすごいことなんだぞ!

 

自らの思い出すだけで嫌になる体験が、文字になってるんだぞ。こわっ。

 

書いたのは書いたし見られるけど、嫌な感情が湧き上がってくるのがわかるから今でも見るのちょっと怖い。できれば見たくはない。

 

でもまぁそのおかげで、大体わかった。

 

・人は自分を見捨てていく存在だ、ならば自分から距離をとった方がいい

・私は人として欠陥のある存在だ

・自分は無能である

・相手に嫌われたくないあまり、相手に服従してしまう

・自分よりも相手を優先するのが当然

・他人からの評価がすべて

・完璧主義

・できなければ罰されるべき

 

私にはこの辺りのスキーマがあるようです。怖い長女の顔色を気にしてた乳 幼児期と、自己嫌悪ばかりしてたひきこもり時代に形成されたのが主かなぁ。

 

さて、とりあえずは一つずつ潰していこうか。

 

気づけば子供たちとも自然に仲良くやれてるはずだ。

 

トラウマを乗り越えないといけない状況に追い込んでくれるなんて、子供たちの存在はありがたいなぁ。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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