ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

親のサポートが必要な娘への安心感と、親離れしていく息子への不安感の話

自分の心を深掘りするとんぼである、ごきげんよう。

 

初めから完璧な親なんていないし、そもそも完璧な親がいない。

 

とは言え、現状に問題と改善点があるならば前に進まねばならない。

娘と息子の違いと葛藤

私の心の闇、ということで、一般論ではないことを前提として書く。

 

娘は知的な遅れを伴う重度の発達障がい。実年齢は10歳だが、発達年齢は3歳未満、日常的にサポートが必須だ。

 

障がい児の育児は大変だと思われそう(私も思ってた)だが、実際に家族になってみると悪いことばかりではない。

 

特に、愛着障害のような心の闇を抱えた私からすれば、安堵感すらある。

 

あぁ、この子はずっと私たちと一緒にいるのだな。

 

無意識にそう思っている自分がいる。子供の時はもちろん、大人になって例えばグループホームに入ったとしても、親のサポートは必要だろう。

 

自分一人でどこかに飛んでいってしまうことがない。私から離れていくことがない。

 

「人は私を見捨てる存在だ」という思い込みがある(多分)私にとっては、こんなに安心できる存在はいないと言ってもいい。

 

……この考えに問題がないと言ってるわけじゃないぞ。

 

娘の自立を妨げる、自己中心的なよろしくない考え方だと断言できる。でもこの無意識に気づくことにも、結構な時間がかかってるんだ。

 

逆に言えば、健常児である息子に関しては不安だらけ。

 

息子が成長して自分で行動を決めるたびに、怖くなる。どんどん外の世界を切り開いていき、家族である私よりも魅力的な友人や居場所を見つけていく。

 

こいつはいずれ、私に見向きもしなくなるといつも怯えてる。だったらこちらから距離を置きたい。

 

心の闇を抱えていると、人はこうなっちゃうといういい見本じゃないですか。

 

多分、娘しかいなければ何も思わなかったはずだ。親から離れることのできない娘を、ニコニコしながら受け入れていただろう。

 

息子だけでも気づかなかったはず。親離れに不安になるのは、当たり前だと受け入れたはずだ。

 

二人いるから、二人に感じるイライラと不安と安堵感がまったく違ってて、自分でも湧いてくる感情の意味がわからなかったりして。

 

それもだいぶ解明できてきたように思う。嬉しい限り。

結局は自分の問題だ

この心の闇を子供達に押し付けるのはダメでしょう。

 

私がもっと気持ちいいように動け……って、親として、人としてどうなんだという話。

 

娘には必要ならサポートはするし、成長できるように見守っていく。叩かれたからといって、拒絶されたとうなだれる必要もない。依存することなく、心から成長を願えるように考えを改めた方がいい。

 

息子にもそう。自分の意思で決めたことは、心から応援してあげたい。例え親が二の次三の次になっても、それでも私は愛情を示していきたい。

 

結局は自分の心の問題なのに、これで子供たちを縛り付けるってのはどうも価値観と合わない。

 

じゃあどうすんだ!?って話なんだけど、自らが持つ心の闇に気づけただけでも大きな進歩なのだ。

 

怒って文句を言ってくる相手には、何も言えなくなる自分。

 

相手が悲しそうな顔をするだけで、こちらが悪くないのに罪悪感を抱く自分。

 

自分のことが嫌いで、考えや行動に一貫性が持てなくなる自分。

 

これらを一つずつ認識し、受け入れ、バランスを整えていく。遠回りのようで、近道だ。

 

スキーマ療法のおかげでかなり心の闇が把握できたので、あとは毎日認知行動療法する感じ。普通におかしな考え方してて、バランスとれてない。

 

というわけで、子供たちのおかげで成長できそうでとても嬉しく思います。ステップファミリーになって、こんなに子供達に感謝したことはありません。

 

ありがとう。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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