ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

母親に「ここまで育ててくれて感謝してる」と伝えてみた話

寒い寒いとんぼである、ごきげんよう。

 

凍える寒さだ。何でこんなに寒いのか。そんな寒さの中、心温まりそうな話を書く。

本当に感謝してるのに

友人に最近言われたことがある。

 

今は子育ては大変かもしれないが、数十年後に大人になった子供たちからとんぼは感謝されるはずだ。その時には泣いて喜ぶんじゃないか……と。

 

本当に感謝される時が来るのかねぇと懐疑的なのは、自分の子育てに自信がないからかもしれない。

 

で、先日こんな記事を書いた。

◆「私は親から愛されている」と決めた話

 

よく考えてみれば、そもそも私が親に感謝したことがあるのか?って話だ。

 

子供から感謝される日は待ち遠しいが、じゃあ私はどうなんだ。本当に親に育ててくれてありがとうと言ったことがあるのかと。

 

……なくもないんだけど。ただ、どうだろう。伝わってる気がしない。

 

ついこないだも、実家からの帰り際、母親に感謝の言葉を述べてみたところ……すごく逆効果っぽかったのだ。

 

なんて言うのかなぁ。母親自身がすごく罪悪感に苛まれているような感じ。まともな子育てできなかったのに、お礼言われても………という自己嫌悪の雰囲気。

 

私としては恨みも怒りもない。ただ素直に、親の状況も境遇も心境も踏まえた上で、ここまで育ててくれてありがとうという気持ちがある。

 

しかし当の本人が感謝を受け入れられないってんだから困ってしまう。

 

自己嫌悪してると、子供の感謝の言葉ですらストレスになってしまうのかと、じゃあ何も言わない方がいいのかなぁと。

 

生きてる間に感謝を伝えたい気持ちはあるが……

親への理解を示すこと

そして本日、動物病院へ行きながら実家に寄ってリベンジしてみた。

 

リベンジせんでもいいかな、態度で示せばいいかな、とも思うんだけど。少しでも元気になってほしい気持ちがある。

 

掃除もやる気しないかもしれないし、ひきこもり長男に向き合う勇気もでないかもしれないが……四人いる子供の内の一人だけでも、あなたに感謝してるんですよと伝えたら、少しは元気が出るんじゃないかなって。

 

全部が全部良かったとはいわないが、必死で頑張ってきたのは事実じゃないか。それを末っ子の私だけでも全力で認めていこう。

 

というわけで、いきなりお礼だと逆効果だったので、

 

「お母さんは頑張ってきたんだね」

 

的な話から探りをいれてみると、ガードも甘くなったのか色々話してくれまして。

 

聞けば聞くほどに、理解できるわけだ。当時のきつさが。子供四人を見ながら、自営業のお店をやっていた話、地獄だぞ。

 

赤ちゃんの私をおんぶしながら料理してたようで、私が油の中に何でも投げ込んだとか。

 

長男はお店にこっそりやってきて、ジュースやお菓子を盗んでいったと。まともな食事をしなかった長男は、重い肺炎になって2週間以上入院したとか。

 

長女と次女は父がお風呂に入れていたようだが、気づいたら娘二人ともシラミだらけで学校から呼び出しくらったんだと。

 

しかもそれが何かのイベント時、大きい会場に呼び出され。母は忙しくても顔は出したが……連れ帰ることができず、シラミだらけの娘たちをそのまま置いて帰ってきたと。

 

普通は連れ帰るはずなのに、何もできなくてとても恥ずかしかったと。それから1ヶ月、当時幼稚園だった長女は休ませて、お店を見ながら毎日しらみの卵をとっていたとか。

 

……恐ろしい話じゃないか。誰だよ、この状況で愛情を注げって言ったやつ、やばいだろ。

 

母親がどう思っていたか、何が苦しかったのか、過去にあった珍事とか、父親への恨み節などなど、どばーっと出てきて。少し泣いていた。

 

適当に姪っ子と遊んで帰るつもりが、2時間くらい話しただろうか。

 

本当に大変な中、我々子供たちには不自由しないくらいの小遣いをあげていたし、食べ物にも全然困らなかった。

 

自由に過ごせて、五体満足で今健康に生きてるんだから。こんなにありがたいことはないよと。

 

何度か言ってみて、前回よりはまぁ……受け入れてくれたのではないかなと思う。

 

親の頑張ってきた過去を一緒に振り返るってのは、悪くないですね。

よかっただけではないが

ご先祖様が代々受け継いできた土地があった。次男坊の私に引き継がれる予定だったやつ。数千万くらいのやつ。

 

でもそれも、両親の借金で売ってしまった。私の土地はなくなった。

 

そりゃね、あった方がいいとは思うよ。使わないにしても、お金になるんだからあった方がいい。

 

しかし、親戚に反対されながらもそれを売らざるをえない程に追い込まれてたわけだし、土地を売ったからこそ今がある。

 

売らなきゃどうなってたかわからん。土地にしがみついて、家族もろとも路頭に迷うわけにもいかん。

 

今元気に生きてるんだから、変えられない過去は悔やまなくてもいいじゃないか……と思いつつも、改善点はあるわけよね。

 

未就学の子供4人見ながら、親戚の助けもほぼ借りずに自営業を始めてる。これがどれほど無謀な挑戦か。誰が成功できるんだって話。時期をずらしても良かったかも。

 

そして忙しすぎたせいもあるとは思うが、夫婦の話し合いも足りなかったように見える。

 

お互いに気を使わずに、諦めずに、しっかりと納得のいく落とし所を探せるような話し合いが必要だったんじゃないか。

 

などなど。まー過去は変えられない。しゃーないから、受け入れて、改善点を探して、次に生かしていくしかないじゃないかってことで。

 

今そういうことを考えられるくらいに元気な私が生きてるってことに、とても感謝してるよ!!

 

と全力で伝えてきたわけです。

 

母は思いの丈を吐き出して、だいぶスッキリしてたようではある。

 

私としては、必死で頑張ってた自分のことは認めてほしいところ。子供から言われたくないだろうが、思考のバランスが欠けている。

 

理想の子育てができなかったからといって、決して頑張ってなかったわけではない。

 

うーむ。とりあえずは、少しでも自責の念が軽くなってくれたら嬉しい。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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