ちょっと落ち着いてきたとんぼである、ごきげんよう。
息子も我が家に帰ってきていつも通り。この平和がいつまで続くかはわからんから、できることは何でもやってみたい。
まずは特別支援学校の先生の対応の話から。何か学べることがありそうだ。
プロ意識やべぇ
荒れっぷりが酷かった娘がだんだんと落ち着いてきた……のは確かな話。でも落ち着いている娘も怒ったら攻撃してくるから、攻撃ゼロとは言えない。
先日、義母が娘を学校まで送った時、車から降りる時の娘が暴れ回ったそうな。
運転席にあるボタンでドアを開けられるタイプの車でね。
自分でドアを開けたかったのに義母が開けてしまった、それが怒りの原因らしい。後部座席から義母をぼかぼか叩きまくって、それはもう大変だったとか。
車で暴れたために時間も押して、いつもは玄関前で待っている担任の先生もおらず、見知らぬ先生だけが残っていた。
その先生も娘を知っていて声をかけてきてくれたので、義母はつい先程まで荒れまくっていたことを伝えたそうだ。
でね、その話を聞いた直後、その先生は娘の方を向いて大袈裟に言ったんだと。
「おはようございます!頑張ったんだねー!!大変だったでしょう?!えらいねー!!」
めっちゃ褒める。義母を叩いたことは一歳咎めず明るく声かけ。
この対応でぶすーっとしてた娘は笑顔を取り戻し、そのまま教室に連れていかれたとかなんとか。
説教まではいかずとも何かしら注意するかと思ったら褒め始めた先生に義母は衝撃を受けたそうな。これがプロかと。
義母は勉強になったと喜んでいたよ。
プロフェッショナルへの道
面白い話じゃないか。
私だったら、義母から「さっき暴れてた」と聞かされたら即座に娘に注意する。
「どうした?嫌だったの?」
「ダメだよ、痛いよ叩いたら」
「叩かれたら面白くないでしょう?」
高い確率でこの辺りの声かけをしそう。スルーせず、私からも本人に話す。
どうだろう。ダメなことを教えるのは必要ではあるが、過去の話(直前だけど)まで注意するのは違うのではないか?と今回の一件で考え直しつつある。
目の前で暴力があったならいざ知らず、義母が注意したのだからそれで終わりにすべきか。
すでに終わったことを蒸し返されても理解し難い可能性もある。認められていない感情だけが高まってさらなる暴力に繋がる可能性もある。
暴力は許されざること。これは間違いない。感情的にしつこく言いたくなる気持ちはある。何度ダメだと注意しても足りない。
でも感情を抜きにすると、終わったことをぐちぐち言うことはプラスに働かなさそう。教育として間違っている気もする。
……この暴力を"終わったこと"として処理するのが受け入れ難いんだよな。水に流すにしては重すぎる。ぼこぼこ殴られてなかったことにできないだろ。
難しい。ただ今回の先生の対応は神対応に見える。話を聞いた時に私も思わず口に出したよ。
プロフェッショナルだ……と。
こちらの切り替えが重要だと痛感する事案であった。
プロフェッショナルへの一歩
その翌日、夕方にデイから帰ってきた娘は少し荒れていた。何度かトラブったようで、ぶすーっとした表情でデイのスタッフにさよならも言わずドアをバン!と閉めてた。
それはそれで注意して、機嫌が悪い娘と一緒に風呂に入った。
無表情で相変わらず怒っていたが、プロフェッショナルな切り替えを試してみた。
「おつかれさま!今日も1日頑張ったね!」
「疲れたでしょう!?いやー頑張ったよーすごいよー」
「ぱちぱちぱちぱち」
的な感じで褒めまくったら、娘の笑顔が戻る。ジャンプしながら喜びを表現し始めた。
「たのしかったよー!!!」
だって。その後はずっと機嫌がよかった。フィードバックがわかりやすくて助かるよ。
終わった件は引きずらず、わかりやすいくらいにメリハリつけて対応するのがいいのでしょう。よくよく考えてみりゃ、息子も一緒かな。
ぐちぐち言っても逆効果だとわかっていても、何度でもしつこく言いたくなるよね。
親がプロフェッショナルな対応できれば、少しは暴力軽減に繋がるはず。
こちらの感情より優先すべきことがあるな。精進します。
ここまで読んでいただき感謝。
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