妻と久しぶりに夜から映画を見たとんぼである、ごきげんよう。
大抵アマプラで適当な映画を選ぶところ、ちょっと面白そうな映画があったので視聴色々と勉強になる映画だったので紹介したい。
あらすじを紹介したあとはネタバレ満載になるので注意されたし。
スペシャルズあらすじ
誰も面倒を見られない自閉症の子たちを引き取って面倒を見る男のお話。
無認可で環境が整ってるわけでもなく、職員にまともに給料も払えない。それでも、どこの誰も受け入れてくれない子供たちを見てくれないかと頼まれて、引き受ける。
電車に乗ったら非常ベルを押さないと気が済まない男性、自傷がひどくてヘッドギアをつけて薬漬けにされている青年。
どこからも見放された人たちを受け入れて、自立への道を探る。
さらにこの施設でも働く職員も、レールを外れた更生中の若者たち。少なからず問題を抱えている。
儲かるわけでもないし、賞賛されるわけでもなく、とにかく忙しい。
それでも他に行き場のない子達を「なんとかする」の一言でとにかく何とかしようと奮闘してるところ、国の監査が入って潰されそうになって……
といった話。実話に基づいてるんだそうな。すごいな。
すごかった(ネタバレあり)
うちは娘がデイサービスやら何やら利用してる家庭なもんで、なんとなく面白そうだと思って見始めたのだが……
見ながらずっと思ってた。
「この主人公は、何でこんなことしてるんだろう?」
この仕事が金になってたらわかるよ。でも全然儲かってない。
儲かってないしトラブルだらけだしとにかく忙しい。どこにいても何してても電話がかかってくる。
受け入れた子らは殴ってきたり、逃走したりと問題行動当たり前。問題を起こして警察にお世話になることもある。
なにせ受け入れる前は薬漬けで監禁するしかなかった子達なのだ。トラブルしかないと言ってもいい。
本当に何度も思う。
何でこんなことやってんだろう?
明らかに損している。こんなに頑張って頑張ってやってるのに、認められるどころか国の監査が入って潰そうとしてくる。
この人らが引き受けなかったら、監禁して薬漬けにされる子達なのに。誰も面倒見られる人がいないから引き受けているのに。
それでも「何とかする」のだ。
もはや理屈じゃないのでしょう。
他人のために損得勘定抜きで動ける人が実在するんだよね。すごいなんて言葉では言い表せないな。
自然のパワー
映画では、薬漬けで別人にされた子が長期のキャンプに行ったら回復した話や、また自称行為がひどい子が自然の中で馬と触れ合って症状が緩和するシーンがあった。
それぞれ様々なストレスや鬱憤が溜まってるのだろうが、それを和らげる効果が自然にはあるのだろうなと改めて知る。
コロナ禍もあり、疲れもあって以前より自然と触れ合う機会が減っているので、これからは暇があれば娘を連れ出して外の空気を吸いたい。
娘の将来がよぎりつつ
うちも他人事ではないからか、とても興味深い映画だった。
このまま暴力がひどくなって娘の面倒が見られなくなればどうなるのかわからん。隔離部屋で薬漬けか、ベッドに手足を縛りつけられるか。
我々がいなくなった時にそうなるとしたら辛いじゃないか。だから親が生きてる内になんとか自立の道を探りたい。
……余談だが「障がい児も子供の時はかわいいけれど、大人になったら変わる」的なセリフが気に掛かっている。
娘はまだ小学生高学年だからかわいいが、もう少し成長したら家族が見ても異様に映るようになるんだろうか。気になるところだ。
アマプラは初回1ヶ月無料で見られるはずなので、スペシャルズに興味がある方はぜひどうぞ。(2022年5月13日時点の情報ですん)
ここまで読んでいただき感謝。
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