ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

息子がバスケ部で邪魔者扱いされてるため、一緒にバスケを学ぶ話

手がパンパンのとんぼである、ごきげんよう。

 

先々週辺りから、ひっそりと息子(小3)がバスケ部に入部した。大丈夫だろとブログでも書かなかったのに、結構面倒臭いことになっている。

 

うーん、チームスポーツは人間関係があれだな。

 

◆家族の紹介

息子の壁

今年度から息子は部活を開始。1週間の内3日は部活、1日は陸上、もう1日はプール。

 

別にやりたいことを止めやしないが、習い事全部体を動かすやつばかりやって、お前はどうなりたいのか。バランスが悪いったらない。

 

さて、4月末から始まったバスケ部に昨日で5回目の参加。

 

1ヶ月頑張ったらシューズ買うよと話していて、まぁ何とかなるだろうと思っていた。

 

気になっていたのは、息子あるあるのビッグマウス。

 

「オレ、ドリブルできるよ」

「シュートもできるよ、10回中4回入るよ」

「バックシュートもできるのに、練習させてくれない」

 

うーん。バスケ部に入って数日。ほとんどバスケをやったことない息子が、あれもできるこれもできるというから、普通に疑わしい。信用できない。

 

「部活は汗かくだけだよ」

 

とまぁいつ聞いても大口を叩くもんで苦笑いするしかなかった。

 

そして昨晩、妻が何かを察したようで、部活話を根掘り葉掘り息子に聞いたところ……

 

全然うまくいってなかった。

邪魔者扱いされている息子

バスケ部は一軍と二軍に別れての練習で、息子はもちろん二軍。

 

息子と同じ初心者が3人いるらしく、ルールの説明もあったし基礎練習もさせてはくれる。ただコーチがボランティアで、部員の親御さんが担当。

 

つまり人手不足だ。

 

息子のようなど素人に付きっきりで一から教える余裕はないのでしょう。アップと基礎練が終わったら、ミニゲームに放り込まれる。

 

息子はボール持って3歩歩いたらダメなトラベリングや、相手を押してファール、といったことは頭ではわかっていても、実戦で意識できるほどの力はない。

 

そんで仲間や敵からめちゃくちゃ文句を言われるようだ。

 

息子は全然歩いてない(つもり)のに、

 

「お前トラベリングしすぎだろ!!」

 

押したつもりはないのに、

 

「今のファールだろ!!」

「絶対今のファール!!」

 

ただ相手のボールを奪おうとしただけなのに、

 

「お前邪魔!!あっち行け!」

 

……などなど、何かにつけて文句をつけられるのがつらいそうな。

 

さらに段々とパスをもらえなくなり、先日の試合では一度しかパスがこない。明らかに邪魔者扱いされているっぽいのである。

 

なんかすごいな。低学年の部活ってこんな感じなの?令和とは思えないコミュニケーションだ。

 

そして息子はいう。

 

「オレ、いじめられている気がする」

 

うん、そういう見方もあるな。

 

試合はコーチが見ているのに、こういったやりとりに特に注意はしない。

 

またコーチから言われたのが以下の言葉。

 

「もし今後もバスケ部を続ける気があるなら、シューズとボールも買って自主練もやったほうがいいんじゃないか」

 

うーん。つまり、練習についていけてないよって遠回しに言われたわけだ。

 

しかし、邪魔者扱いされている息子はすでにバスケ部をやめたい気持ちが芽生えてきてる。続けたい気持ちもあるが、邪魔者扱いされてる現状はつらい。

 

NBA選手になるわけでもないのに、これ以上バスケに時間使いたくない。俺はパイロットになりたいんだ!だって。

 

実に面白い。

父(私)の考え

現場を見たわけでもなく、息子の話だけ聞いて色々と推察する限り……私の結論はこうだ。

 

邪魔者扱いされているのではなく、実際に息子は邪魔なのでは?

 

冒頭で書いた通り、息子はビッグマウスだ。しかし息子の「できる」はとても低いレベルのもので、実戦で通用するものではない。

 

体験入部に行った時もそうだ。その日は本当は見学で、靴もなくて裸足だった。

 

それなのに「オレもチームの練習に参加したい!」と突然言い出して、コーチが優しさで許可したら案の定グッダグダ。めっちゃ迷惑かけてた(妻談)

 

こういうやつなのだ。「オレはできる!」と口だけ達者で、できていないのだ。

 

自宅で話を聞いてても「オレできるよ」ばっかり。こんなやつに何か教えようとは思わないでしょう?だってできるって言うんだもの。

 

できるできると偉そうだからパスを出しても、結局何もできないわけよ。実力が伴ってないの。ど素人なの。

 

そりゃパスもこなくなって当たり前だし、嫌われても不思議じゃないわ。息子にも共感はするが、他の子供たちにも共感できてしまう。

 

……まぁこれは私の推測だし、もしそうだとしたらこのレベルの息子に試合をさせる部活のシステムがどうなんだとも思う。

 

ただねぇ。コーチは無償のボランティアだからなぁ。部活が存在してることがむしろ奇跡っぽいよなぁ。

結論は?

さて、そんな息子の苦労話(?)を妻から聞きまして。やめたい気持ちもあるし、どうしようかと悩んでいるという。

 

うーん。気に入らない。

 

私は言いたい。

 

やめるんだったら、やることやってからだろう?

 

やめるのはいいよ。周りが理不尽なクソ野郎どもだったら、そりゃ離れたほうがいい。無意味だ。

 

でも今やめるのは違うよ。だって何もしてないじゃないか。たった5回部活行って、下手くそだったから怒られたってだけじゃないか。

 

周りが怒るのも不思議じゃない。最低限の実力が伴っていないんだよ。

 

なら解決方法は一つだ。自主練でも何でもして、早急に上達するしかない。

 

これ以上バスケに時間かけたくないって、お前は一体どれくらいバスケに時間かけたんだ。暇そうにテレビ見てた時間はなんだ、だらだら椅子に座っていた時間はなんだ。

 

朝から晩まで遊びに行っていた時間はなんなんだ。暇だ暇だと言っていたあの時間は何だ。

 

部活以外でバスケに1分でも時間使ったか?たった数時間の部活に5回行っただけで、やれること全部やったって?一生懸命やったけど無理だったって!?

 

ちゃんちゃらおかしいわ。これでやめるとか絶対に許さん。

 

……だいぶやばい親父感出てる?

 

何でだろうね、合わないならやめたらいいと思っていたが、このやめ方は自分でも不思議なほどに気に入らない。

息子と話す

その晩は、バスケの初心者がやる練習を調べた。ハンドリング、ドリブルやシュートなど、我関せずだったので初めて知ることばかり。

 

息子が俺はできる、余裕だよ感を出すから完全にスルーしてたのに、こうなっては勉強せざるをえない。

 

で、翌日の今朝。息子と話した。

 

まず自分が、二軍のメンバーと試合をやれるようなレベルではないことを自覚しろとはっきり言った。ホワイトボードを使って息子のレベルを視覚化した。

 

現実を正しく認識しろ。お前は下手くそなのだ(これは言ってない)。

 

初心者に試合させるやり方はあれだが、文句ばかり言われてるのは面白くないだろ。これでやめるのは悔しくないのか?

 

君の問題は、ただ下手なことだ。それは五日目だから仕方がないが、二軍と渡り合える実力を手にすれば、文句を言われることもないだろう。

 

それでも文句を言ってくるならやめたらいいじゃないか。まだやれることやってないだろ?たった5回、部活に行っただけだろ?

 

私も一緒に練習するから、自主練しようぜ!!

 

といった感じで説得しまして、息子も快諾。自主練を頑張ってみることになった。

 

さー自主練ってことで、まずはボールが必要だとさっそく今朝買ってきた。

 

2個。室内用と外用。

あとバッシュ。周りにやる気があることをアピールするように。

朝から買い物行って、昼飯後は練習。

 

ばぁばんちの庭でハンドリングとドリブルの練習。息子のドリブルは、試合ではまるで使い物にならんレベル。

 

私も一緒にやりながら、ひたすらYouTubeで見たアドバイスをする。YouTube先生である。

 

その後は公園にいってドリブルとパスとハンドリングの練習。

腰を低く、ドリブルの位置も低く、前をみろ。

公園から帰っても、室内でハンドリングの練習。

練習練習練習。

 

とにかくボールに慣れるまで練習しろ。今のお前にできることはそれだけだ。

 

部活じゃアップの時間とミニゲームの時間があって、一人でボール持ってがっつり集中した練習したことないんじゃないか?

 

何がオレはできるだよ。

 

ハンドリングもクソ、ドリブルもクソ、ディフェンスもクソ。

 

手を何度も引っ掻きやがって、自分のこと客観的に見られないやつは対策もたてられないぞ。

 

あ、現実の私はとても優しい優しいお父さん。息子はとても楽しんで笑って練習をしておりました。客観的に見られてるかしら?

ちなみに私も練習してました

一緒にバスケを学ぶってことはつまり、簡易のコーチになるってことだ。何も知らない、何もできないではどうにもならん。

 

バスケの基礎知識、初心者がやるべきこと、ドリブルのポイント、ハンドリングの練習方法など調べまくって、さらに私も練習しまくった。

 

息子がちびまる子ちゃん見てる間も、公園でずっとボールの腰回しやってた。当たり前だが、1日で息子より圧倒的に上手くなった。ふふふ。手が痛いぞ。

 

……

 

部活でゆるりと勝手にレベルアップしてくれるもんだと思ったらとんでもない。多分、部活に入る前に親がトレーニングしないといけなかったっぽい。

 

甘く見ていたのは、私も同じか。

 

というわけで、息子と一緒にバスケの練習をしばらく続けます。どうせなら上達して社会人サークルにでも入りたいのに、田舎なので存在しませんでした。あるある。

 

長すぎてごめんなさいね。では。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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