色々と気づきがあったとんぼである、ごきげんよう。
私もバスケ練習してるから息子に教えられるなーと思ってたのに、そうでもなかった。
課題が違うと
今の私が一人で練習するのはほぼドリブル。たまにシュート。それが超面白いというか、それくらいしかすることない。一人だからパスとかしない。
体の前で左右交互にドリブルするのをフロントチェンジ言いまして。簡単だと思いきや奥が深い。
ただ左右交互じゃなくて、肘が伸びて振り子みたいな感じにせんといかん。緩急つけたりステップしたりと、初心者にはマジでむずい。
でもこれがドリブルの基本技だから、頑張って毎日練習してた。息子もできないから教えてやろうと思ってね。
そんである程度形になってきたので、昨日公園で息子に披露した。その上でコツを教えようとした。
しかし、どこか微妙な空気を察知する。あまり興味なさそうな、今、息子に教えるタイミングではなさそうな、教え甲斐がなさそうな。
ドヤ顔で教えるつもりだったのに、思ってたんと違う。
少しモヤモヤしながらも思考を切り替えることにした。
私と息子の課題が違う
昨日書いた通り。
何かを学ぶときにはその目的と、現在クリアすべき課題がある。
私にとってはドリブルとシュートがすべてだから、フロントチェンジが今の超えるべき課題。とにかくフロントチェンジを習得したかった。
だが息子がクリアすべき課題は、全然違った。
今、何に困っている?バスケ部でどういった悩みがある?と聞き取り調査をしてみたところ、以下の通り。
・パスを貰いたいのに全然もらえない。
・パスをもらったとしても取りこぼしてしまう。
・自分が弱い(下手くそ)からパスがもらえない。
……教えたかったドリブルとまったく関係がない話だった。ぼっちでやってる私とはまったく無縁の悩みである。パスなんてこれっぽっちも興味がなかった。
これでは息子のサポートはできんなと思いまして、夜からひたすらミニバス指導の動画を漁って漁って、初心者のパス理論を理解した。
息子には二つ問題がある。
①パスを貰えるような動きをしていない
②パスキャッチのスキルが低い
パスは遠すぎるともらえない。近すぎてももらえない。声を出さないともらえない。手を出してアピールしないともらえない。ディフェンスが近くにいてももらえない。
アピール方法やパスを貰いやすい立ち位置を学ぶ必要もあり、ディフェンスを引き離す方法も理解する必要があり、さらにパスをもらった時にキャッチする技術の向上も必要だ。
ということで、とんぼのミニバス講座を開催した。汚いけど。
教えたいことをは色々あったけど、あんまり詰め込みすぎても逆効果になりそうなので重要部分だけ伝えた。自分でも考えさせた。
さらに、実践を想定したパスをもらうまでの動きの練習もした。
おそらく、入りたての子が多い2軍でこんな動きする奴はいないはず。でも次の部活はパスを多く貰えるだろうし、1軍に入ったらみんなやってることだと思われる。
見てる人は君の動きの変化を見てくれているよ。
必要性が人を育てる
今後息子がパスをたくさん貰えるようになったら、新たな課題が生まれる。
例えばドリブルで相手を全然抜けないとか、シュートが入らないとか、そういう悩みが出てくるのでしょう。
その時になったら私がぼっち練習を重ねたドリブルテクを教えてあげよう。
今悩んでいることだからこそ、それを解決するための課題に対する姿勢が前向きになり、好奇心も高まる。
やはり私が教えたいことを教えるのは違うんだろうね。今の息子が困っていることを教えるのが、とんぼコーチの理想系かなと。
余談
これってコーチに限らず、読書(勉強)もそうじゃない?
例えば本一冊とって、丸々読んでも興味ない部分は頭に入らない。でも今まさに欲しかった情報の部分だけは、一回読んだだけでずーっと忘れなかったりする。
これ必要っぽいから覚えたいな……程度の情報は全然頭に入らん。
あとは、自分が話したい話より、相手が興味があることを話した方が熱心に聞いてくれたりする。
今この時、欲している情報を得ること。これが好奇心や記憶力にも重要なんだなーという気づき。興味がないもの、必要がないものをいくらやっても頭に入んないもんだ。
あー面白い経験だった。ちなみに息子はパスをもらうのが上手くなりました。選挙もいったので満足した。
おやすみなさい。
ここまで読んでいただき感謝。
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