悔しさを認められないとんぼである、ごきげんよう。
8歳の息子と同じことを同じタイミングで始めても勝てなくなってきた。以前まで圧倒的な力で叩き潰せたのに、もう勝てない。
普通にショックなんだ。
息子に勝てない!
何の話かと言えば、そりゃ最近のマイブームのルービックキューブ。
先日、90秒切った話を書いた。最高記録は68秒である。
大体同じ時期に6面揃え始めた息子も、自由研究でルービックキューブの100回チャレンジをやっているために毎回記録を取っている。
最初は4分とか3分とか、おっせーなwと思っていたら、2分を切り、90秒を切り……なんと46秒という記録を出してしまった。
よよよよよよよんじゅうろくびょう!!?
私が必死こいてやりまくって68秒がやっとだったのに、あっという間に60秒切るどころか40秒台出しちゃったの!?
……
……
そんなわけない!
何か裏があるはずだ!!
息子は私がルービックキューブを買う前から、学童でルービックキューブを触って遊んでいると言っていた。その経験がものを言っているのでは?
息子のタイマーを測るタイミングがおかしいのでは?なんかおかしな計測方法してるのでは?
6面揃えたあとのシャッフル(スクランブル)が甘すぎて、毎回ほとんど揃っている状態から始めているのではないか?
何か不正をしていないと、こんな短期間で46秒なんて記録が出るはずない。絶対におかしい。
そんな心の闇に囚われたのだが、これが息子の実力である可能性も否定できず、かといって息子が私に勝っている現実は認められない。
もしただの実力で私より圧倒的に速かったら、とんでもないショックを受けるじゃないか。まさか8歳にただの実力で負けてるなんて認められるわけがないのだ。
こうして、息子がルービックキューブを回してる姿を意識して見ないようになった。現実を直視したら私の心が壊れてしまうのである。
負けず嫌いが発動する
くそが!!こんな小僧に、絶対に私が負けるはずがない!!
息子の実力も、負けている現実も、そしてこの悔しさも認められない。しかし今の私がどれだけ頑張っても60秒を切ることすらできない。
ううううう………となった結果、やり方を変えることにした。
息子に勝つには、全力を出すしかしない!!
今までは初心者用の簡単パターンでとにかく指を速く動かす練習を繰り返していたが、世界記録を出すような人がやっているめっちゃ暗記パターンが多いのに手を付ける。
UL'ULU'L'U'Lみたいなのを、100個近く覚える。
調べまくってルービックキューブの全体像をつかみ、どのような手順で練習すればいいかを知り、そして独自に効率化した練習システムを作る。
今は勝てない。新しいことに挑戦してる分、むしろ以前より遅くなっている。
しかし、半年後には圧倒的な差をつけられるはずだ。
46秒??ははは、私は15秒だよ。
そんな日が来るはず。君は努力するうさぎかもしれないが、私は生涯努力し続けるストーカー気質の亀だ。将来的に勝てばいい。
……といった感じで長い目で見た練習に切り替えると、息子に負けても悔しくなくなった。息子のルービックキューブも見られるようになった。
なぜなら、未来では私が圧勝してるのだから。
なんか違うよね
そんでルービックキューブを夜に練習するわけだけど、何やってんだろうなと思って。
負けを認めた方が早いなって。
自分では若いつもりでも、世間的に見ればアラフォーのおじさんなのだ。8歳のフレッシュな脳に勝てるわけがない。
大人の強みである経験と理解力を活用し、あらゆるツールを使い、成長速度が高まるような戦略を練る。それでも勝てない可能性が高い。
若さがどうってのも言い訳くさいな。
単純によーいドンで何かを始めた時、もはや私は息子には勝てない。
成長速度が全然違います。圧倒的に負けてます。まず勝てません。
……こうして子供に軽々と超えられていく悔しさを認めて受けいれていくことが、大人になるステップなのかもしれない。
あー、認めたくなかったけど、悔しいなぁ。
負けず嫌いもコミュニケーションの一種か
悔しさは認めよう。単純なよーいドンでは息子に勝てない現実も認めよう。
しかし!!
それでも私は負けたくない!!
この思いはあるわけさね。
諦めるのは簡単だよ。息子の方が上だったと、大人の私にゃこの程度が限界だと諦めて、微笑みながら息子の成長を見守るのは楽でいい。
でもやっぱ張り合いたいよね。
何より面白くないじゃんね、張り合う人がいなかったら。
悔しさを滲ませながらでも、完全に負けてても、必死こいて練習して食らいつこうという人がいる方が面白いでしょう?一人で黙々やるよりさ。
まぁ勝ち負け関係なしに、一緒に遊べるし共通の話題になるし、本気でいやーな感じにならない負けず嫌いならいいんじゃないかなという結論で終わりにする。
あまりがっつり時間取りすぎず、毎日5分10分とか、長い目で見て練習していくことにしたい。
ここまで読んでいただき感謝。
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