ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

楽な方に逃げていく息子に夫婦で説教する話

教育を考えるとんぼである、ごきげんよう。

 

失敗も大事な経験の一つ……と思いきや、ちょっと舐め腐ってる案件が増えるとさすがに黙っていられなくなる。

 

おい、その道を進んでもお前の夢は叶えられないぞ。

 

◆家族の紹介

楽な方に逃げる

息子の夏休み自由研究の話。

 

一つはルービックキューブの100回チャレンジ、もう一つはアイデア貯金箱に決まった。が、まったくやる気がない。

 

材料を買いに行っても選ぶ気がない。そもそも何も考えていないようで、何も決まらない。1時間店を回って何も買わずに帰った。

 

帰宅後、みんなであーだこーだとアイデアを出しまくって、息子はレゴブロックを使っての貯金箱を作ることに決めたようだ。自宅にあったレゴブロック。

 

最初は青色を使って魚の貯金箱を作る!といっていて、それならまぁ、提出物としての体裁を保てるだろうと想定していたが……

 

結局、色が足りないとか何とか言い出して、魚が難しいとか言い出して、たまに息子が作っているような、よくわからない戦闘機みたいな貯金箱が大した時間もかけずに完成した。

 

貯金箱というか、中に少し空洞のあるただのレゴ。

 

はっきり申し上げて、しょぼい。小学3年生が出す提出物としては明らかにレベルが足りていない。幼稚園~小1レベル。

 

「幼稚じゃないか」と喉まで出かけて、止めた。

 

本人がこれでいいと言っているのだ。おそらく恥をかく。こんな休み時間の片手間にでも作れそうなものを工作物として出せば浮くだろう。

 

でもいいじゃないか。適当に、楽に、何も考えずに作って、それで恥をかいたらそれはそれで勉強だ。学びである。

 

経験しないとわからないこともあるから、親が事前に止めるもんでもないなと思いまして。

 

色々言いたいことはあったけど飲み込んで、息子に任せることにした。

楽な方に逃げるpart2

レゴ貯金箱の話が終わって間も無く、息子がバスケ部の大会に出ることになった。

 

人数合わせっぽいが、初めての大会である。生まれて初めてチームメンバーの一人として試合に出る。見にいくのが楽しみだ。

 

……といった話をしていたところ、ん?と思う事態が。

 

土曜日に部活があって、そして土曜日には学童もある。

 

両方行けたらいいのだが、土曜日の学童はお出かけをする。そのため部活に行けば学童に行けず、学童に行けば部活に行けない。

 

で、大会は来週だ。大会までに部活は数えるほどしかない。

 

普通に考えれば、部活に行く。明らかに実力不足の息子なのだから、一日でも多く部活に行って練習するのが筋である。

 

それなのに、息子は言った。

 

「土曜日、部活は休んで学童に行く」

 

理由を聞けば、遊びたいからだそうだ。

 

……まぁ、まぁまぁ。いいじゃないか。

 

部活の練習よりも遊ぶことを選んで、それで大会で力を発揮できないかもしれない。そして仲間に迷惑をかけて文句を言われるかもしれない。

 

逆に練習を休んだことでいい感じにリラックスして、大会ではより高い実力を発揮する可能性だってある。

 

誰にも未来はわからないのだ。責任をとるのが息子なんだから、部活に行けと強制はしなかった。

 

自分で決めたならいいんでないの、と。

楽な方に逃げるPart3

夏休みの宿題に、ドリルと合わせてノートの自主学習もあった。

 

もし勉強のやる気があり、今の自分の実力や問題点を理解しているのならば、毎日2~3ページはやるはずだ。

 

しかも平日は朝から夕方まで学童にいるのだから、最低1ページくらいはやる時間があるはずなのだが……

 

終わってみれば、息子のノートは10ページ。いやいいよ。全然、10ページでもやらないよりマシだ。

 

ただ、もっとやらなくていいの?目標とかないの?とか聞いてみた時の返事が気に入らない。

 

「先生が、ノートも宿題ではあるけど、やらなくてもいいって言ってたよ」

 

そうか。先生がやらなくてもいいって言うなら、君はやらないんだね。

 

まぁ君の人生だから、君がいいのなら別にいいんだけど。

結局説教をかます夫婦

とか思ってたのだが、こういうことが何度か続いてさすがに我慢できなくなってくる。

 

誰かが強制しなければ楽な方に逃げる。工作もバスケも宿題も、楽な方に楽な方に逃げていき、前向きに頑張ろうという姿勢がまったく見えない。

 

なんだこいつはという態度が少しずつ出てしまってたところ、私より先に妻がぶちぎれた。

 

やる気がない、楽な方に逃げてる、何でこれでいいと思ったのか、お前はこれでパイロットになれると思っているのか?!

 

息子が自分でパイロットになりたいと言ってたくせに、勉強のやる気もない。バスケ大会なのに遊びを優先。工作も適当。

 

なんなん??

 

と言う感じで1時間ほど説教をかまされていた。いつもは怒って大声で怒鳴り返す息子だが、今回ばかりは言い返すこともできてなかった。図星だったようだ。

 

妻の説教を娘の相手をしながら聞いてて、もっともなこと言ってるなぁと笑ってしまった。

 

やる気がなくて目標もないなら話は別だが、やる気はあるし目標もあるというから。言ってることとやってることが違うよ。

現実を知りなさい

妻の説教後、私から見ても楽な方に逃げてるように見えると話した。

 

息子は「あぁ……」とうなだれていた。まさか父もそう思っていたとは想定外だったようだ。

 

一応フォローしつつ、一生懸命話したよ。

 

パイロットになるのは簡単なことではない。例えば将来の夢があって勉強してる子の中には、3年生ですでに上級生の学習をしてる子もいる。

 

学校のテストは100点が当たり前、復習もしっかりやって、その上で先の学習をやっている。夢のために。

 

そういう同級生がいることを知っていた方がいい。

 

また息子がなりたいというパイロット。航空大学校に入るのですら倍率10倍だ。

 

「先生が言ってるからやらない」

「大会近いけど遊びたいから部活も行かない」

「面倒だから作品も適当」

 

こんなやつは正直言って無理だ。

 

パイロットってそんなに甘いもんじゃない。ちょっと太ってるだけでアウトなんだぞ。

 

パイロットになれず、夢を諦める時が来るかもしれない。その時にお前は言うのか?

 

「勉強は先生がやらなくていいって言ったから」

「遊びたかったから」

「面倒だったから」

 

自分の人生の責任を取るのは誰だ。ちゃんと考えろ。後悔するのは自分だぞ。

 

楽な方に逃げた先に、パイロットになれる未来はないぞ。

 

とか、クソ真面目に話してしまったわ。あはは。

よくわからん

息子がパイロットになるってのもどこまで本気かよくわからないし、実際のところパイロットになるってめちゃくちゃハードルが高い。

 

英語はできて当たり前、責任感があり、咄嗟の判断力にも優れ、コミュニケーション能力も申し分なし、完全なる健康的な体がなければなれない職業である。

 

忖度なしに言えば、今のままでは明らかに無理。自主学習をしてまで勉強は……といった息子がなれるわけがない。甘っちょろい。現実を見ろ。

 

でも遊びたい思いが強いのもわかるし、楽な方に逃げたい気持ちはよくわかる。私もそうだ。多分みんなそうだ。

 

それでも目標あるってんなら、歯を食いしばってやるしかないんだよ。

 

失敗して何かを学んでくれたらと思っていたが、ここらでガツンと現実を教えてやるのも悪くなかったな。

 

夢を諦める姿を見る方がつらそうだし。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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