やるべきことは大体わかっているとんぼである、ごきげんよう。
やるべきことはわかっているが、それが続けられないから困ってるんじゃないか!!という、ベタな状態にいる。
ストレスや自己嫌悪、睡眠とも絡みがある習慣は、意外と簡単ではないよ。とはいえ、どちらにせよ最初の一歩はスモールステップと決まっている。
そんな感じの本を読んでいる途中なのだが、良さそうなので紹介する。
小さな習慣
今読んでいる(聞いている)こちらの本。小さな習慣。
概要をざっと紹介すると、
一日一回の腕立て伏せを目標にしたら人生が変わった!!
というもの。
著者が30分のエクササイズを目標にしてた時は、何をやってもどう頑張っても絶対にエクササイズが始められなかった。
しかし腕立て一回を目標にしてみると何とか体は動き、一回という目標を達成したあとも「もう少し頑張ってみよう!」となり、目標を超えて腕立てができたと。
一日一回の目標を毎日クリアし続けていくと「じゃあ今度は懸垂も一回やってみようかしら??」となり、「じゃあ毎日文章を数行書いてみようかしら??」となる。
これらを続けていった結果、今では週に何度もジムに通わないと気が済まなくなり、文章も書きまくって成果を出している……といった話。
あくまで目標は低いままで、始めた勢いのおまけのパワーを使って目標を超えてやるのがいいとか何とか。
よく言われる、やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が生まれるってやつと同じようなこと言っている。
わかっちゃいたけどスモールステップの効果はすごい。しかも私があまり重要視していなかったポイントがある。
自己肯定感が高まる
たった一回の腕立てを目標にするとそれだけでどんどん回数が伸びていき、腕立て自体が習慣になるのはわかる。
それだけじゃなくて、他のこともやってみようと思えるのが凄いことじゃないか。
人はたてた目標やスケジュールを破ってしまうと、自己否定の考えが湧いてしまいがち。自分との約束を破ったのだから当然である。
逆に考えれば、どうでもいいほどに小さな目標を達成することで自己肯定感(自己効力感)、要は"自分はできる"感覚が身に付く。
絶対にできるレベルまで目標を落として、これくらいならやってみようかなを繰り返す。
すると腕立て一回にとどまらず、仕事や家事や子育などの様々な分野に波及して、生活全体が改善されていく。
どうでもいいと思われる目標が、ものすごい心にポジティブな影響を与えるんでしょう。
めんどくせーとか、やりたくないなー!!と感じてるなら、まずは誰にでもできそうな、インフルエンザでもできそうなレベルの目標をたてる。
疲労困憊で無気力で眠くて仕方がなくてモチベーションゼロな時でもできる目標である。
その目標を達成し続けていくことで習慣もメンタルも強化されていくと考えれば、安心して小さな目標に挑めるのではないか。
面白い。
小さな目標をうまくつかって
そんなスモールステップに絞った面白い習慣本である。
小さな目標ですべて上手くいく的な書かれ方をしているが、ことはそんなに単純ではないことを私は知っている。
強いストレスに晒されて自己嫌悪し、自暴自棄になってしまっては小さな目標すらできない状態になる。
小さな目標どころか、ネットサーフィンや暴飲暴食といった悪習が顔をだし、さらに自暴自棄となる。
だから激しいストレスを感じてる人は、まずはストレス対策(深呼吸とか)から目標を作るといいのではないか。
就寝時間をいつもより1分早めてみるとかもいいかもしれない。睡眠時間が6時間を切ると習慣が途切れやすくなるという研究もあったような。
そもそもやること多すぎてパンパンで小さな目標やってる場合じゃないってこともあるから、全体的な生活改善が必要な場合もあるでしょう。
まぁそういった対策も含めて、小さな目標を立てていくのが大事なんだろう。
あとは腕立て一回がそもそもハードルが高いよね(書籍でも言及があったが)。一日一回うつぶせになる、くらいで私にはちょうどいいかもしれん。
などなど、ここ数日やってみた限りすごくいい。わかっちゃいたけど、とてもいい。
少なくとも「今日も何もできなかった」という感覚で1日が終わることはない。
習慣が軌道に乗るとそこそこに高い目標を掲げてしまって、それが頓挫した時に焦燥感や不安に苛まれてまた1から始めようって気にならないんだよね。
"常に"小さな目標を意識することが大事なのかも。
とても勉強になりました。今この瞬間から取り入れられるので、ぜひぜひやってみてください。
ここまで読んでいただき感謝。
↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。