朝から娘と二人きりで疲弊してるとんぼである、ごきげんよう。
娘が風邪引いてしまって、鼻水ずーずー咳こんこん。3学期ももう終わるこのタイミングで学校を休ませるのはちょっと気が引ける。
それはそれとして、介護が役に立っている話。
介護職経験、ありだな
過去に人の死(生)を身近に感じたいと思い立ち、介護職に就職したことがある。未経験で特別養護老人ホームに突撃し、体がボロボロになった。
結婚のタイミングでやめちゃったんだけど……最近思う。介護職経験があったからこそ子育てここまでやれてる感ある。
まずは何と言っても下の世話だよね。他人の高齢者の下の世話ができるんだから、子供の下の世話なんて何とも思わん。
食事中の方には申し訳ないが、寝たきりの方がお腹を壊して、ベッド上で排泄が爆発してるなんてことが稀にある。しかも大人だから量もすごい。背中まできてる。
30分以上かけて何とか清潔にして、着替えさせるあの作業。なかなかだった。
他にも深夜の巡回してたら、ベッド上で大量に嘔吐してて処理が大変だったとか、食後の昼寝時に喉詰まらせて黒くなってるおばあちゃんを発見するとか。
またノロマだトロイだバカだなんだと暴言を吐いてくるおばあちゃんもいた。
今考えるととても勉強になる職場だね。経験値を吸い上げる場として最高の環境であった。死生観も磨かれた気がする。
経験が活かされる
こんなんやってたもんだから、最初から娘の排泄処理に関して嫌悪感はゼロだった。娘との人間関係・信頼関係の問題だけで、作業自体は何とも思わん。匂いも何とも思わん。
娘の食事介助に関しても、嚥下(飲み込み)の状態やら食べるペースやら、さまざまなケースを経験済みなのは大きい。
着替えも歯磨きも服薬管理もそう。すべて介護で経験してる。
いやぁ、そう考えるとめっちゃ役立ってるじゃん。あれもこれも未経験で子供たちとの信頼関係もありませんでは、結婚初期に負担が大きすぎて耐えられなかったかも。
んで最近赤ちゃんが産まれてね。基本的に私が沐浴を担当してるのだが、赤ちゃんの体を支えるのも介護の経験が活きているように思う。
この体勢はやばい、ここまで抑えていれば安全だろうといった感覚があるじゃないか。
全介助で重たいおじいちゃんおばあちゃんが倒れないように支えていた感覚を思い出せば、赤ちゃんを抱っこしてても何となくやばいかどうかわかる。
むしろ皮膚を少し擦っただけで皮がズル剥ける高齢者の方が難しい気がする。
ただ赤ちゃんの場合は首が座っていないのと、お腹がすいた時に頭や手を色々と動かすのはちょっと怖いね。気をつけよう。
……そういえば首がすわっていないおばあちゃんもいたなー、なつかしい。
そもそもやんないかも
おそらく介護の経験がなかったら、そもそも赤ちゃんの沐浴しようとか、娘の下の世話を担当しようという発想にならんかったかも。
やるにしても、そこに至るまでに強い葛藤があったはず。怖いし嫌だし。介護職の経験があったことでハードルが下がってたんだろうね。
そして何より介護が一番役に立ったのは、父親が死ぬ前の数日間は自宅に戻してもらえたことか。
介護職じゃなかったら父親を自宅で看取ろうなんて発想は出なかっただろうし、家族を説得することもできなかったはず。
普通にきつすぎて体が壊れかけたので万人におすすめしないけれど、やっててよかったなと心から思う。
人の役に立っている貢献感もビシビシ感じるし、悪くない仕事だった。
ここまで読んでいただき感謝。
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