次男坊(1歳)の看病で1日が終わったとんぼである、ごきげんよう。
4月から始まった保育園、半分は休んでる。まだ保育園に行ってない時の方がマシだったまであるくらいに家がごちゃついてる。
仕方がないが、最近熱い長男坊の話。多分、読んでる人は思うところあるでしょう?
特定の誰かに向けたものではないのであしからず。どちらかと言えば、自分向け。
課題は明らかなのか
ブログで子供たちのことを書いてると色々とご意見をいただく。
唯一の正解など存在しない、そんな言葉が唯一の正解だなと感じるほどに皆がそれぞれの答えを持っていて説得力がある。
特に明らかな重度の障害児である娘とは違い、長男(小5)への意見は多岐に渡る。
とんぼの対応が悪い、妻の対応が悪い、環境が悪いんじゃないか、発達に問題があるのではないか、愛着障害なんじゃないか、教育虐待なんじゃないか、子供ってそんなもんなんじゃないか。
はっきり物申してくる方は少ないながらも、今まで頂いたコメントから察せられるのはこんな感じ。
おそらくはどれか一つではなく、すべてが複雑に絡み合っている。
長男の気になる行動・言動といえば、妻との口論での大声や暴言、クラスメイトをカッとなって殴ったり、忘れ物や失くしたものが多いこと、何かに集中した時に周りが見えなくなる……など。
ここで言い訳というか自己正当化というか、なぜ長男に対する親の課題がこうもなおざりになっているのか分析してみたい。
ただ結論を先に書くと、原因の特定が難しく確信が持てない。だから対策にも一貫性がないし大きく舵を切ることもできない。
長男は、今こうやって笑って生活してるのが不思議なくらいの苦難の人生。どれ一つとっても長男の人格に影響を大きく及ぼすことばかりだ。
さて、何がどうなって我々は(私は)長男とのコミュニケーションに困難さを感じているのだろうか、順番に行こうか。
①父親の遺伝
まず、そもそもこういう性格なんじゃないの?という説は根強い。つまり遺伝だ。長男は私と血がつながっておらず、妻と元旦那の子供。娘も同様。
ブログで時折書くことがあったはずだが、妻の元旦那の話はどぎついものが多い。
ストレスが溜まった時には妻に「○ね」と連呼してたとか、飼ってるウサギを蹴り飛ばしたとか、その他DVがないだけで暴力的な一面があったという。
何度か不倫をして、不倫相手を妊娠させ、中絶もさせている。目先の快楽に負けるような衝動性の高さも持ち合わせていたのでしょう。
また妻が二人目の子供である長男の分娩直前に不倫を自白してきたというから、空気の読めなさも常軌を逸している。
親戚の集まりでもスマホをずっと見てたとか、親戚の集まりを抜け出して不倫相手と会っていたとか。義母からも嫌われていたという。
聞いたらろくでもないエピソードしか出てこない。
ただ精神疾患や発達に問題があったという話は聞いていない。国家試験を合格して普通に就職してるから社会には適応してると思われる。
そして妻は、長男と元旦那の性格が似ているという。まあそりゃ面影はあるだろう。
私は会ったことがないもんで実際はどんな人か知らない。
長男の言動や行動がおかしいなと思っても、元旦那に似ていると言われたら「あぁそうか、それなら仕方がないね」と納得してしまう。
人の性格は遺伝で50%決まるという。何よりも先に遺伝を疑うのは特別おかしなことではないように思う。
②乳幼児期の環境
元旦那の不倫から弁護士を挟んでの離婚となった妻。その時の長男は産まれたばかり。そして二つ上には障害を持つ姉がいる。
この時の状況は少し前に書いたね。
離婚して地元で新生活を営む上で、妻は働く必要があった。
娘の療育先や預かり先を探す必要もあったが、娘の嫉妬は激しくて長男を攻撃することも多い。
ばぁばも現役で働いているために生活が回らず、長男は無認可の保育園をはしごすることに。ストレス過多で体調を崩しまくりだったという。
妻は0歳の時の長男をほとんど覚えていないという。娘の世話だけで限界だったのだ。旦那に裏切られて精神が病んでいたのもある。
長男が1歳になった頃、ばぁばが仕事を早期退職したあたりから落ち着いたという話。
長男は、一番親が必要な時に親がそばにいなかった、おそらく愛着の土台はできていない。愛着障害を抱えてるのはほぼ間違いないと思われる。
そして愛着障害を持つ人は、発達障害(ADHD)と同様の傾向が見られるケースがあるという。ADHDと診断される人の中にも愛着障害の人が紛れ込んでいるとか。
これは発達障害なのか、愛着障害なのか。医者でも判断を間違えるのである。
③きょうだい児
子供が心の闇を抱える大きな要素として、きょうだい児があげられる。つまり障害児のきょうだいが持つ心の問題である。
上でも書いた通り、長男には重度の障害を持つ姉がいてそれはもう不便な生活を強いられてきた。
0歳の時はもちろん、大きくなるに連れて娘の行動はどんどん荒れていき、長男が自宅で自由に行動することすら難しくなってきた。
たまに書くが、ドアを開けるだけで娘は怒って突っ込んできたりする。おもちゃを触るなんて論外だ。
味噌汁を長男にぶっかけたこともあれば、娘にてんかん発作があって楽しみにしてた公園からとんぼ帰りしたこともある。
てんかん発作で入院を繰り返していた時は、長男はほとんどばぁば宅でお泊まりとなる。
正直、これ一つだけでグレても全然おかしくない要素である。きょうだい児で親を憎んでいる人も多くいるだろう。
以前にコメントももらったことある。
「結局、障害児の方が大事なんでしょう?」
と。おそらくこのコメントをくれた方もきょうだい児だと思われる。ちなみに逆もある。
「結局、定型発達の子の方がかわいいんですよね?」
と。この方は障害を持っている方だったのでしょう。
正直、どちら側の視点も俯瞰で見なければならない立場なので、どっちが大事ということはないのだが。
当事者からすればふざけるなと感じるのはわからなくもない。
④ステップファミリー
おそらくこのブログを読む方は、子供たちの発達関係に興味がある方が大多数だと思われる。子供たちのトラブルや課題、問題行動、知的障害、発達障害……etc
ステップファミリーの生活に興味があって読んでいる、という方はあまりいないのではないかな。
ステップファミリーに関するコメントもほとんどもらった記憶がない。そもそも日本では絶対数が少ないのもあるだろう。
このステップファミリーというやつ、声を大にして言いたいのだが相当に厄介だ。
これ一つだけで子供の(親の)人生を狂わせるくらいの破壊力がある家族形態である。
交友関係が少ない私が知っている知人親戚の中で、ステップファミリーは3組いる。
1組は完全に親子関係に亀裂が入って、親子で家庭内別居状態になり家庭崩壊、最終的に子供は家族と縁を切って出て行った。
もう1組は義理の娘から無視されて、親が精神病んでセミナーに大金はたいてる。
最後の1組は子供(実子)からDVを受けた親がアル中になって頭打って亡くなった。
別にステップファミリーであることがすべての原因とは言わないけれど、私が知ってるステップファミリー3組はほぼ壊滅状態である。
正直、他人の子供と家族になるのはそう簡単ではない。子供側からもそうだし、親側からもそうだ。
血の繋がった、赤ちゃんの頃から一緒にいる関係にはどうやったってなれない。
だからステップファミリーという要素が少なからず長男の精神や人格に影響を与えていると思う。かなり大きいかもしれないし、これからもっと大きくなるかもしれない。
他のステップファミリーのブログでは、継子と実子を明確に差別している人も散見される。継子だから嫌いと、はっきりと血のつながりで差別してたりする。
血の繋がりがない分、簡単に切りやすい。見限りやすい。これは子供側からもそう。
この不安定さが長男の精神にも影響を及ぼしているのは間違いないし、この問題を軽視するのは不自然でしょう?
⑤娘の存在感の大きさ
そして我が家で長男の課題がなおざりになりがちなのは、娘の存在感の大きさ……もとい、娘の障害の重さである。
これまでてんかん発作が連発して救急車で運ばれること多数。段々とおかしな行動が増えてきて、奇声あげたり暴れたり。
今では暴力が日常茶飯事になってしまった。何度も殺されかけている。運がいいだけだ。
あまりに目立ちすぎる娘のそばにいる長男から、少しおかしな言動・行動があったとしても隣にいる娘に比べたら瑣末なことに感じてしまう。
マジックでいうミスディレクションに近い日常というか。
心理的に、長男の問題行動・言動を解決すべき課題として注目する状態にはなりにくい、というのは実際にあると思う。
なぜならよりわかりやすくてよりしんどい大問題が目の前に立ちはだかっているのだから。
私よりも妻かな。長男の課題をめちゃくちゃ軽く見てる節が強い。口酸っぱくいえば何とかなると思ってるらしい。
⑥とんぼの未熟さ
私個人として大きいなと思うのは、自身の精神的な未熟さである。
長男の言動・行動にもしかしたら問題があるかもしれない。
しかし、問題がないケースなのに私のメンタルが過剰反応するケースが多々ある。私も愛着障害だから、瑣末な言動に心が大きく揺り動かされることがあるのだ。
これは親として何かしら教えるべき案件なのか、それとも私の心の問題なのか。
親が寂しいから、心細いから、子供に捨てられるのが怖いから。こんなところからスタートした説教とか聞いてられないでしょう?
だからこれは長男の問題なのか、私の問題なのか。ここを見極めるのに、そしてメンタルのコントロールに多大なリソースを割いてしまっている。
正直、長男の無礼な発言もすべてスルーしようと思えばできる。そこに親として何かしら介入すべきかどうかで悩むのだ。
誰の問題なんだろうこれは、と。
ついこの間まで、長男のベタベタするコミュニケーション方法が気持ち悪いと言ってたぐらいだ。
ステップファミリーの問題と合わせて愛着への影響も相当大きいはずである。
⑦妻の未熟さ
私とは違う形で妻の未熟さも際立っている。
妻の教育方針ははっきり言って誉められたものではない。アニメキャラなのにアンチがいるのび太のママみたいな母親である。
妻は長男に期待しすぎで、指示しすぎで、注意しすぎである。
結婚当時は普通に頭をはたいていた。体罰は絶対にいかんぞとやめてもらったけれども、今も頭を叩かないだけで大きく対応は変わらない。
朝起きた娘に「○○ちゃんおはよー!!」と元気に笑顔で声をかけたかと思えば、長男には「○○、早く起きて。何してるの。早く歯磨きして」とイライラを隠さず言い放つ。
こんなんだから罵り合いの怒鳴り合いを何十回も繰り返している。
長男の問題行動ってすべて妻のせいなんじゃないの?と思うことも普通にあったし、そういう意見も頂いたこともあったはず。
長男の行動や言動に特筆すべき問題があったから妻がこうなってしまったのか、妻がこんな対応だから長男の生活に課題が目立ってきたのか。
そもそも妻にのみ問題があるという可能性もなくはない。妻が変わればすべて解決すると考えた時期もあった。
まあそれだけでは説明つかないようなこともあるからね。ただ愛着障害になるよなこれじゃとはいつも思ってる。
⑧環境が変化しすぎ&ケアがしにくい
また我々が何度も引っ越したこと、家庭環境が何度も変わったことが長男の成長(習慣形成)に大きく悪影響を及ぼしている可能性もある。
結婚前後から4回引っ越してるし、その度に生活リズムが変わってしまう。準備や片付け、スケジュール管理が苦手なのは引越しの影響も大きい。
定着した習慣も引っ越せば消えてしまうのだ。
あとは長男の課題が見つかったとしても、非常にケアがしにくい。それはもちろん娘がいるからだ。
長男と一緒に学校の準備をしたい、宿題を見たいと思っても娘の邪魔が入ってしまう。勝手にあれこれ触って落書きまでして破り捨ててしまう。
自宅はせまいし、ついてくるし、部屋に入ったら怒るしとどうしようもない。
今でこそ自宅とばぁば宅でわけてはいるけれど、ばぁばは親じゃないんで。長男の準備や宿題を付きっきりで見てくれるわけでもない。
自分で準備する、片付ける……といった習慣を身につけるためのサポートが継続してできなかったし、環境も変わりすぎた。
本当に申し訳ないと思っている。
あ、あと妻が自分の都合で、今はあれやるな、今これやれと色々と長男に押し付けるのも習慣形成を破壊する愚行だと思ってる。
何が何だかわからないけれど
どうこの超大作。誰が読むんだという長さになってしまった。
言いたいことは……そうだね。ブログで読み取れるのはほんの一部で、現実世界はもっとこう何が何だかわからないくらいの複雑な状況にいるのが長男である。
おそらく本人も何が何だかわからん状態で、病んでても全然おかしくない。いや、多分もう病んでるかも。原因不明の腰痛が出てきてるから。
ここが分水嶺かな。
じゃあこれからどうするかって話なんだけども。長くなったので今回はこれにて終わりにしておこう。
続きを明日書くかわからない。とりあえず次男坊の看病が続きそうなので今日はこれにて。
ここまで読んでいただき感謝。
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