ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

わかりやすいほどのパニックになった地獄の夕方の話

目の下にクマができてるとんぼである、ごきげんよう。

 

月曜日に動き過ぎたことでダウンし、寝ても寝てもだるくて今朝はクマまでできてた。寝てるのにクマができるって不思議だ。

 

思えば土日もきつかったから疲労が溜まっていたとは思うが、こんなに体弱かったっけ?虚弱体質すぎるだろう

 

そんな中で起きたパニックの話。

 

◆家族の紹介

地獄の夕方

昨日あまりに体がだるかったために、朝に子供たちを送迎したあと爆睡。4時間ほど寝たら娘の学校から呼び出しの電話。

 

発作が多くてグロッキー状態だから……というので、微妙なところではあるがお迎えに行くことにした。

 

学校では保健室で休んでいる時間が長かったと聞いたのに、家に帰ったら超元気。飛び跳ねて飛び跳ねて、なんで迎えに行ったのかわからない。

 

自宅でテレビを見てるから元気なだけであって、学校に行ったらエネルギーを使ってまた倒れるのかもしれないが。まあ仕方がない。

 

ポツポツ発作はありつつも元気な娘だったので、夕方には次男坊(1歳)のお迎えのため一緒に保育園へ行った。

 

問題はこのあとだ。娘と次男坊。2人は短時間ならいいが長時間は一緒にいられない。

 

日曜日には娘が次男坊の頭を深く引っ掻いてギャン泣きさせ、月曜日は強く押された次男坊が壁に頭をぶつけた。

 

……この2人を一緒に見るのは無理ゲーである。

 

が、この日は諸々の事情あり、ばぁばにもお願いできないし妻の早退も期待できない。

 

まあ娘の調子もいいから大丈夫かなと楽観視して送迎へ向かった。

風呂場にて

2人を連れて自宅に戻ったら、娘も次男坊もお風呂にいれないといけない。どうしたものかと考え、ひらめく。

 

そうだ、お迎えに行く直前、娘はトイレに行った。そしてポツポツと小さな発作がで始めたために座薬も使った。

 

つまり今の娘はほぼ安全。お漏らしもなければ発作もないはず。20~30分ならテレビを見せて放置していても問題はないだろう。

 

ならばとまずは娘に大好きな番組を見せておき、先に次男坊を風呂にいれることにした。

 

そこで魔が刺した。次男坊の髪が長くなってきてたので、どうせなら散髪してしまおうと思ってしまった。

 

普段の平日は散髪する余裕なんてどこにもない。でも今日は余裕があるっちゃ余裕がある。

 

次男坊の前髪も目にかかってるし汗っかきだし、じゃあちゃちゃっと切ってしまうか!!と、2人で裸になって次男坊の髪を切っていく。

 

そしたら保育園の疲労もあったのか、散髪の途中も途中で次男坊が泣き出してしまいまして。ワンワン泣くから散髪は諦めざるをえず、抱っこをした。

 

切った髪の毛が体にもついてるし頭も洗ってないし体も洗ってない。中途半端な状態の次男坊をとりあえず抱っこしてあやしていたところ……

 

風呂場の外から、娘の声が聞こえた。なんだろう、と思ってドアを開けて見てみたら、

 

服を脱いでる娘がそこにいた。

 

 

 

ふぁっ!?

 

 

やっば。え、なんでこの子は服脱いでんの。まさか風呂入ろうってんじゃないよね。私と次男坊が風呂場にいるのに気づいて寂しくなったのか?

 

でも次男坊は泣いて抱っこされてるし髪の毛もついてるし床に置いたら泣くし、頭も体も洗ってない。

 

え、娘も風呂にきたから娘の風呂介助もせんといかんの?次男坊を抱っこしたまま?人間には無理だろそれは。

 

とはいえ娘だけ放置して外に出たらめちゃくちゃ怒ってドア破壊しそうだ。

 

そもそも狭い風呂場で娘と次男坊が一緒にいるのが危険すぎる。

 

……こ、これ、どうすんの。

 

やばいやばいやばいやばいやばいやばい。

 

これほどまでにわかりやすいパニックがかつてあっただろうか。どうやって切り抜けたらいいかすらわからない。逃げることすらできない。

 

どうしよう。

なんとか脱出して

とにかく毛だらけの次男坊の頭と体を洗うのは最優先。しばらく抱っこしたことで、少しだけなら床に立たせても大丈夫になってたんで最速で洗う。

 

その後、次男坊を抱っこして娘の介助に入る。とりあえずシャンプーは諦めた。この後娘のドライヤーは無理だ。体だけさっと洗って終わりにする。

 

適当すぎるが今日はこれでいい。無理なもんは無理。よし、あとは風呂場から脱出すればこちらのもんだ。

 

ささっと娘の体をふいて、次男坊も体もふいて。でもまあほとんどまともに拭けていない。こちとら次男坊を抱っこしたままだから、三人ともびちゃびちゃ状態。

 

さらにこのまま狭い脱衣室で着替えるのは不可能だと判断し、まずは1人ずつなんとかすることに。

 

次男坊の着替えだけ持ってリビングへ避難しようと思ったら、

 

リビングに続く廊下に大量のおしっこの水溜りがあった。

 

……

 

そうか。娘は寂しくて風呂場に来たんじゃなくて、お漏らししたから風呂場にきたのか。

 

少し前にトイレしてたはずなのに、まさかこんなことになってるとは。

 

水溜りでリビングに近づくこともできない。雑巾はリビングにある。仕方がないから、今体を拭いたばかりのバスタオルでおしっこを拭くことにする。

 

これは仕方がない。それ以外にどうしようもないのだ。

 

汚れ物入れにいれたバスタオルを取りに脱衣室に戻ったら、娘が門番と化していてね。

 

絶対にバスタオルを取らせまいと怒ってる。なぜか知らないがめっちゃ怒っている。

 

…… 3人とも裸だよ。私は次男坊を抱っこしてるんだよ。

 

使用済みのバスタオルは触るな!!と言いたいらしい怒った娘が引っ掻いてきて、それに恐怖した次男坊がわんわん泣いて。

 

それでもタオルが必要だから無理矢理取ろうとするのだが、娘はさらにエスカレートして攻撃してきて、次男坊もさらに泣いて。

 

ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。

 

すごかったな。

おわりに

結局タオルはなんとか奪っておしっこを処理して、次男坊だけはリビングで着替えさせた。

 

全裸の私と娘は遠目に睨み合ったまま10分ほど経過。次男坊も少し落ち着いたので娘も私も着替えてひと段落した。

 

……疲れたね。パニックってのはこういうことを言うんだなと思った。よく乗り越えられたというか、乗り越えられてない気がする。

 

こんな日に次男坊の髪を切ろうとしたことが最大の敗因か。万全の状態だったはずなんだが。

 

早く起きれば朝から散髪できそうなので、今後は朝に髪を切ることとする。

 

そもそも私1人で娘と次男坊を見ることになった時点で負けが決まっていた説も濃厚であるけどね。

 

おしまい。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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