ステップファザーにできること

発達障害の娘とやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

口だけ野郎と長男(小5)に言われてムッとするを考える

三連休やんけとんぼである、ごきげんよう。

 

土曜日の今朝は次男坊(1歳)の散髪して、娘(特別支援学校/中1)とドライブに出かけ、帰ったら急いで弁当作って娘をデイに引き継ぎ。

 

それが終われば次男坊と遊んで寝かしつけに1時間かかった。忙しい。

 

三連休か。なかなか厳しい戦いである。さて、昨晩に少し引っ掛かった話。

 

◆家族の紹介

口だけ野郎とんぼ

昨晩、娘が寝た後に寝室を抜け出して子供部屋へ。そこは妻と長男(小5)と次男坊(1歳)が寝る部屋である。

 

元気がある時は、娘の寝かしつけ後に子供部屋に顔を出すのが父親である私の流儀だ。一緒には寝ないけど。

 

そんな中で、次男坊がちょっと泣いてたので妻が冗談で言う。

 

「パパに抱っこしてもらいたいみたい」

 

そうは言うが、見る限り抱っこをせがんでいる様子はない。ただただ眠いのだろう。おそらくは抱っこしてもすぐに降りたがるはずだ。

 

抱っこする必要はなさそうだな、と思いながらも適当なことを言ってみる。

 

「そうかそうか、抱っこしてほしいんだね。ほら抱っこするよ」

 

そう言いながらも私は一切動かない。口では抱っこすると優しく言ってるくせに何もする気がないという、私なりのポップなジョークである。

 

するとそれを見ていた長男が笑いながら言う。

 

 

「口だけ野郎だな!」

 

 

……くちだけやろう?

 

 

ひっかかりつつも一旦はスルーして何度か同じ冗談を重ねると、また長男はいう。

 

 

 

「口だけ野郎!」

 

 

……

 

 

ツッコミ強くない?

 

いや、ツッコミワードとしては間違ってはいないし、確かに私が求めていたニュアンスのツッコミではあるんだけど。

 

でもツッコミ強くない?

物申しつつ

さすがに何度か口だけ野郎と言われてイラッとしたので、それとなく伝えることにする。

 

いや待て、さすがに親に向かって口だけ野郎は言葉が強すぎるだろ。もっとバランス考えろ。

 

と。それとなくでも何でもないけど冗談めかして伝える。

 

せめて口だけ野郎じゃなくて口だけ男だろ、いや、それもだいぶ失礼だから有言実行しない人だな!とかそういうのに調整しろと。面白くはないけど。

 

そんなくだらない感じで和気藹々となったところで解散したわけだが、内心は割とイライラしてたので寝る前に認知行動療法にて分析する。

 

「口だけ野郎」に対して一体どう反応すべきだったのか、このイライラにどう始末をつけるべきなのか。

 

冗談に対するツッコミなんだからそこまで怒ることでもない。相手が親だからって使っていい言葉と使ってダメな言葉が生まれるのか?

 

私自身、長男へのツッコミで(冗談混じりに)口だけ野郎と言いかねないところがある。それでは対等な存在とはいえないんじゃないのか。

 

などと深掘りしていくと一つの気づきが得られる。

 

これは失礼かどうか、というよりは笑えるかどうかの話なんじゃないか?

芸人の話

以前、ある若手芸人が興味深い話をしていた。

 

先輩芸人がボケた時にツッコミをいれる後輩芸人にとって、タメ口と敬語ではどちらのツッミがいいかの判断がとても難しいと。

 

相手は先輩だし人間でもあるから通常なら敬語を使いつつのツッコミになる。しかし笑いを考慮すると、タメ口でスパっ!と切った方が面白くなったりする。

 

ただタメ口ツッコミだったらすべて面白いか?といえばそうでもないらしい。

 

笑いはかなりバランスが難しいのだ。

 

先輩相手にワードが強すぎると笑えなくなるし、先輩や後輩の人間性によっても変わってくるし二人の関係性も影響する。

 

例えばあの島田紳助さんに後輩芸人が「なんやこいつ」と言ったら人生終了だろうが、明石家さんまさんなら笑いに変えてくれる可能性もある。

 

その後輩がフジモンさんとかであればおそらくはまったく問題にならないだろう。二人の関係性も大いに影響しあって笑いが生まれるかどうかが決まる。

 

つまり長男が繰り出した「口だけ野郎」というツッコミワードは、私と長男という関係性においてバランスが取れておらず、強すぎたのである。

 

もし観客がいたとすれば、

 

「そんな強い言葉使って大丈夫?」

 

と心配が勝って笑えない状況だったのかもしれない。

 

まあ当事者だから主観的な判断にはなるが、長男がもし別の大人へのツッコミで「口だけ野郎」と言ってたらまず笑えない。同級生相手ならまぁ……といったところ。

 

つまり今回は明らかに一線を超えた強すぎて笑えないツッコミだったという結論である。

ただ難しいよね

だから何だという話をだらだら書いてるが、結論は一つだ。

 

目上の人に対するツッコミは難しい!

 

これだ。上で書いた芸人も先輩芸人へのツッコミはかなり難しいと言っていた。ワードもニュアンスも関係性もあると。後から謝ったりしてると。

 

プロの芸人でさえ難しいのに、10歳の長男がこの感覚を把握してて巧みにコントロールして適切なツッコミワードをぶちこんできたら逆に凄すぎるのである。

 

だから「口だけ野郎」と強すぎる言葉を言われても別に怒ることはないよな、って。長男はそれが面白いと判断しただけだし。

 

でも私にとってはラインを超えてて笑えない。きっと妻に同じこと言ってても笑えなかったと思う。笑える範囲を逸脱してる。

 

まあこの辺はね、子猫がきょうだいと喧嘩しながら甘噛みを覚えるようなもんか。

 

プロの芸人ほどのバランス感覚は必要ないが、これから様々な立場の人間とコミュニケーションを取ることで少しずつチューニングしてほしい。

 

イライラすることではなかったよ、失礼した。

 

ここまで読んでいただき感謝。

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