娘(特別支援学校/中1)との時間が増えているとんぼである、ごきげんよう。
夏休みの朝は、デイのお迎えが来るまでの娘をばぁばが面倒見てくれてた。そのばぁばがギブアップしてしまったんで私と過ごしてる。
状態的にはお察しではあるが、まあいつものことである。引っかかれても笑い飛ばしつつブログを書くこととする。
疲労感と姿勢と呼吸の話
ここ数年、自分の体があまりにも弱っていて困っている。ちょっと頑張っただけなのに体が重くなって頭も重くなって数日ダウンする。
言い換えれば疲れやすいということだから、疲労に関する知識を増やすことで解決できるのではないか?と考えた。
疲れやすい人なんて山ほどいるはずだから、誰かの何かのきっかけになるかも&考えをまとめるために簡単に最近知った疲労についてグダグダまとめてみる。
瞑想の話
まずは脳の疲れについて。
決して体を酷使したわけではないのに疲れ切ってることが多い。頭も重いが、それ以上に体が重い。動く気がせん。
たまに思いつきで筋トレをやることもあるし、13kgの次男坊を長らく抱っこすることもある。それでも筋肉痛になることもないし、体が悲鳴をあげている気はしない。
それなのに体が重いのはなぜだろう?
その答えの一つが以下の本にあった。
禅僧でありながら精神科医としても活動しているという著者の本。
この本の主張を平たく言えば、現代人は脳が疲れやすい生活を送っているから正しい方法で脳を休ませてあげよう、というもの。
たとえばデスクワークメインなのに疲れ切っている人もいたりするじゃないか。それはつまり体じゃなくて脳が疲れているという説である。
他にも、日常的に過去や未来の不安を漠然と考えながら日々を過ごすことでマルチタスク(複数のことを同時に行うこと)になり脳に負荷がかかっていると。
あれもしなきゃこれもしなきゃと忙しくしてるとかそういうやつもマルチタスクの一つだし。
なら体を休ませるよりも脳を休ませる対策をとった方がいいよね、ということでこの書籍がメインで推しているのが瞑想である。
瞑想によって、"今ここ"に集中することで脳が回復していくという。何か一つに集中するシングルタスクの時間が脳には必要らしい。
昨今よく言われてるように、何も座禅を組んで静かに座って目を閉じることだけが瞑想ではない。何か一つのことに集中すればそれは瞑想であり脳も回復すると。
足の裏に集中しながら歩くのも瞑想だし、散歩しながら木々の色の変化に注目するとか、味覚に集中してご飯を食べてみるとか、集中して朗読するとか。
効率を求めて常にマルチタスク漬けで疲弊した脳を、定期的にシングルタスクに切り替えて休ませるのである。
私も一時期は集中力の向上を求めて毎日30分瞑想してたこともあったが……脳の疲労を軽減させる視点はなかったので再開してもいいかもしれない。
常に不安だらけのマルチタスク野郎だから合ってる可能性は高い。
もしやるなら30分とかがっつりやるのではなく、生活のあちこちに点在させるのがいいかな?と今は思う。
歯磨きしながら、子供と散歩しながら、ドライブしながら……と数分ずつ集中する時間を作るだけなら生活の負担にはならないはずだから。
ちなみにここでいう瞑想とは、いわゆるマインドフルネスと同義である。
姿勢と呼吸の話
また今まで完全に無視してきた要素として、姿勢と呼吸について学んでいる。
興味を持ったのがまず『スタンフォード式 疲れない体』を読んだこと。
この本で呼吸を学ぶつもりだったが、どちらかと言えば姿勢の重要さを教えてもらえた。
真にバランスの取れた緊張のない姿勢であれば押してもびくともしない。重たい荷物も持ちやすくなる。
さらに落ち着いた呼吸で心を沈めることで、何事にも同時ない心と体が作られる。ざっくり言うとこんな感じの本。
姿勢・呼吸を整えることで体が大きく変化する可能性を秘めている。もしかしたらこれで私の疲労感も減るかもしれない。
さてそこから発展して、よくテレビに出てくる斎藤孝さんの呼吸法の本も面白い。
この本では、日本人が日本人の体で築いてきた呼吸(息)の文化を教えてくれる。
能・狂言・尺八・落語などなど、息遣いを楽しむ文化が昔から日本にはあった。息で様々な状態を表現することからも息の重要性が垣間見える。
息を呑む、息が長い、息を合わせる、息がかかった、息が詰まる……etc
日常生活においても、着物を着て動きに制限があったからこその体の使い方の型、息の型があったと。
それらが第二次世界大戦後にほぼ破壊されてしまい、今では型なしになってしまって。誰もが浅い呼吸をしている。そんな日本人的な呼吸の本。
重要視されていなかった所作の至る所に、確かな日本人としての息遣いが眠っていたのである。
ならば海外産の書籍から学ぶよりも、日本人寄りの文化に沿った姿勢・呼吸に寄せていった方が私の疲労感は減るのではないか?
ということで以下の書籍を読む。
動作解析の専門家が、日本古来の武道である合気道をベースにして体に適した動き方を教えてくれる本。
たとえば疲れない立ち方、疲れない座り方、疲れない運転の方法に疲れないスマホの見方、疲れない皿洗いのポジションとか。
驚いたのは、皿洗いや料理を真正面に立ってやるのはダメなんだと。
基本は左足を一歩前に出して半身になる、いわゆるファイティングポーズでやると全身をうまく使って疲労を抑えつつ家事ができるらしい。
私は座っている時間も長いし、運転する時間も長い、もちろん家事をしてる時間も長い。
これらすべての疲労感を少しずつ取り除くことができたなら、体の疲労感はもっと減るんじゃなかろうか??
そして疲労感が少ない自然な動き方とはつまりもっとも呼吸しやすい形とも言えるだろう。
この辺りを追求するのは面白いだろうなと思う。そして大抵の呼吸や姿勢の本に、合気道的な考えが出てくるのも興味深かった。
瞑想して姿勢を整える
姿勢を整えれば疲労感が減り、姿勢を整えることで深い呼吸ができるようになって、疲れない姿勢で今ここに集中する。
これらを日常のベースにすれば脳と体の疲労感も大幅に減る……かもしれない。
かもしれない、ね。何か変な病気かもしれないから正直どうなるかわからないけれど。
ただ今まで呼吸も姿勢もまったく重要視してこなかったので、今後は普段から体の状態に意識を向けて整えつつシングルタスクの時間を作りたい。
あとはやはり睡眠だね。6時間以下の睡眠なら何をやっても焼石に水なのは間違いない。
ここまで読んでいただき感謝。
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