土日を何とか生き延びたとんぼである、ごきげんよう。
日常話をブログに書かなくとも現実は進んでいく。その中で一つだけ、この問題はさすがに見逃せないと感じる件がある。
妻の怒りだ。
今回はどぎつい現実をそのまま書くので気分悪くしたら申し訳ない。でもこれはもともと完璧主義で怒りやすかった妻にさらに重たいPMSの症状が乗っかっている。
妻も現状の深刻さを客観的に見た方がいい。あまり覚えてないそうなんで。
あと私の涙ぐましい努力も合わせて見てほしい。長いぞ。
異様な怒りの流れ
日曜日、相変わらず早起きした娘とドライブがてら公園へ。ついでに買い物も済ませて帰ろうかという時に妻から電話。
業務連絡的な連絡。他の子供たちの様子を聞いてみると、トラブルがあったことを教えてくれた。
妻が朝の準備をしてる間、次男坊(1歳)の面倒を長男(小5)に見てもらっていたらしい。
しばらくしたら皿が割れる音が聞こえて見に行ってみると、亡くなったウサギに線香をあげるための香炉が床に落ちて割れている。
中に入ってた細かい極小の石が部屋中に飛び散って大惨事だったらしい。
香炉は次男坊が触れないように背の高いテーブルに置いていたはずだった。それを長男がわざわざ登らせて触らせたみたいで……
ここまで聞いた時点で、妻がぶちぎれたことが察せられる。おそるおそるあんまり怒らなかった?と聞いたら、それはもう怒ったと教えてくれた。発狂したと。
怒りモードの妻に共感した方がいいかなと思いつつ、電話の雰囲気から察するに妻はスピーカーで話してる。隣に長男がまだいる可能性が高い。
ならばと妻への共感よりも長男のフォローを優先する。
長男は次男坊と遊んでくれてたんだから、そんなに怒らなくてもいいんじゃない?命にかかわるわけでもなし。掃除すればいいんだから大したことではないよ、と。
するとやはり隣に長男もいたようで、妻も一応はおさめてくれて。
この日はお昼からお出かけの予定もあり。喧嘩してたら台無しになるからやめときなよと告げて電話を切った。
大丈夫じゃなさそうだな……と苦笑いしながら、娘と二人でお昼まで過ごした。
迎えにきた妻
午後、ばぁばが外食に連れて行ってくれる約束があった。私と次男坊はお留守番の予定だ。
お昼になって、娘を迎えるために妻が長男+次男坊を引き連れて帰ってきたのだが。
玄関の開く音と共に、妻の怒声が聞こえる。
「早く持っていけ!」
「こっちに置くな!」
「何で持っていかないの!?」
何やら長男に食べ物を運ばせてるらしく、それを玄関に置いたこと、置き方が悪いこと、さらに何で中まで運ばないの?とか何とかでめっちゃ怒ってる。
ふーっと気合を入れて玄関まで迎える。
文句を言われている長男を助けるべく急いで料理を回収。外食に行けない私のためにばぁばが作ってくれたらしい。
そして長男の味方をしてみる。
それまでのいざこざは知らないが、料理を運んでくれて感謝する場面でなぜ妻は怒っているのか、せっかく運んでくれてるんだからその言い方はおかしいよと。
そう言うと妻は長男を睨みつけながら大声で言う。
「ありがとう!!!(怒)」
そこからも長男がやることなすこと全てに文句をつける妻。もうやめろと強めに止めてははみても妻の激昂はおさまらず、長男は泣いてしまった。
色々言いたいこともあるし悔しい思いもあるし、でも言っても全部怒りで跳ね返されるし。様々な感情が渦巻いているようだった。
長男をなだめてなだめて何とか落ち着いて、出かける前に少し時間があるというからクレヨンしんちゃんを見てもらう。
私が率先してケラケラ笑うようにしてたら、長男もしばらくしたら笑ってた。
切り替えはできたっぽい。神経使うぞ。
病的である
そこからも妻の言動はおかしい。
当初、娘を迎えたらすぐに自宅を出ると聞いていた。それが急に時間があるからテレビを見せると言い出して。
だからクレヨンしんちゃん見せたのだが、しばらくして長男が笑ってる声が聞こえたからムカついたんだろう。
「今見てる回が終わったら終わってよ!」
少し前に30分時間があると言ってたのに、まだ10分も経ってないじゃないか。さらにその数分後にはまたやってきて、
「もう終わってよ!!」
と文句をつけにきて。
それから冷蔵庫をあけて、私がキムチを買ってきたことにもぶちぎれ。
「キムチを食べないで!!」
そこから完全に標的が私になった。
あれも食べるなこれも食べるな、私の言う通りに食べろ、とんぼの食生活は全部間違っているからやめろ!!
鬼の形相だ。怖い。何でキムチ買ってきただけでここまで言われないといけないの。
一瞬妻の怒りに当てられてウッとなるも、私も地味に成長してまして。どぎつい怒りを向けてくる妻を笑っていなすことにした。
向こうの声がでかいんで完全に冷静に、とはいかんけど。
冗談混じりに、妻が言ってることおかしいよ、何言ってんの、思い込みじゃないのあはは、いやいや私はそうじゃないと思うよ、と流してた。
……いやね、私ですらここまで受け流すのに相当な修行が必要だった。すでに一年以上もの間、毎日認知行動療法をやっている。
怒鳴られても平然と笑顔で会話するってそれはそれはすごいことなんだよ。
しかし10歳の長男には無理だろう。相手は母親だし、やっぱり真正面でドンと受け止めちゃうんだよね。
で、父親がまったく意に介さずガンガン反論してるのを見て、話を聞いてた長男もこのビッグウェーブに乗るべきだと思ったのだろう。
「いや、だからそれママの思い込みじゃないの!?」
そう言った瞬間に妻の顔がクワッ!!となったので長男を止める。やめとけ、お前にはまだ早い。死ぬぞ。
ちなみに思い込みとは、キムチが日本人の体に合うかどうかという話についてである。
それから長男だけ私がばぁば宅に送り届けることになり、車内では日本人の遺伝子とキムチについて議論を交わしていた。
うむ、完全に持ち直したな。精神的支柱とはこういうことを言うのかもしれない。
あと長男が車内でこういうことを言っていた。
「ママの方がやばいんじゃない?大丈夫かな」
私もそう思ってるよ。
妻のPMSを考える
一応その後の衝突はなかったようで無事に日曜日は終えた。疲れ切った頭で寝る前に一日を振り返ると、思い出すのはやはり妻の怒り。
あれは病的だったなーと、目もおかしかったし取り付く島もなかった。
そんなことを考えていると、落ち着いた状況だからか怒りの原因を思い出す。
あぁ、PMSか。
少し前に書いたPMS。生理前に体調や情緒に異変がある症状。
あっという間に今月もこの時期がきていた。月に数日から1週間程度続く妻の怒り爆発期間。
昨日のことを本人に聞いたところ、あまりに怒りすぎたのか自分が何に怒っていたかもほとんど覚えてないという。
そして何もかもすべて口から出てしまうのだと。自分ではもう止められないのだと。自分でもおかしいとは思っていると。
PMSだからすべて妻の責任とは言えないし責める気もない。
とは言え、被害が甚大すぎるのは確かだ。とくに長男が不憫だ。
PMSに効果的な薬(ピル等)を使えば症状は大幅に改善されるかもしれない。それも次男坊の授乳中は無理。
次男坊が今一歳半なので、あと残り半年の我慢である。
……なんて言ってる場合じゃないなこれ、長男の精神が半年もたないよ。
次男坊の愛着形成を考えたら授乳は重要とはいえ、妻が家族に大声で怒鳴り散らしてる姿、怒鳴ってる声、すべてが家族全体に悪影響を与えてる。
授乳を強制終了してでもPMS症状を抑えた方が総合的に見てプラスではないか?
それに今回私が笑ってフォローできたのはたまたま。毎回こうはいかん。狂気の怒りで止まらない妻をいつまでも柳のようには受け流せない。
このままではPMSに家族を壊されてしまう。
ということで妻とばぁばに現状の深刻さを伝えてみた結果、素人が色々考えるよりもまずは医者に相談したほうがいいとなり、近々妻は産婦人科に行くことが決まった。
重たいPMSは心療内科でもよさそうだが、授乳が絡んでるので産婦人科の方が適しているだろう。医者に従いつつも、授乳よりはPMS症状緩和を優先としたい。
これで行こう。
怒りが増幅するPMS
最後に軽く補足したいのは、すべてPMSが原因とも言い切れないこと。
妻のPMSは、普段からイラっとしてたものへの怒りが増幅されてるように見える。
つまり普段から長男に少なからずムカついてたから主に長男に怒鳴り散らしてるのであって、PMSが改善されても妻自身の思考を変えないと根本的な解決にはならない。
とはいえ、PMSによって信頼関係やら親への感謝やら何もかも修復不能になるまで破壊されてしまうと普通のコミュニケーションすらできなくなってしまう。
どちらにせよ、このPMSという悪霊を退散させないと本当の妻の姿も見えてこないからね。病院が先だな。
そういえばコメント欄でPMSに効果的なお茶をおすすめされたのにすっかり忘れてしまっていた。
荒れ狂った翌日には普通に戻ってたりして、緊急性がなくなってしまうのが原因か。そう考えると定期的に現れる娘の暴力期に似てる。
というわけで、翌月のPMSまでには何とかしたいと思っております。
まさかキムチであそこまで怒鳴られるとは思わんかったわ。朝青龍かっての。
ここまで読んでいただき感謝。
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