寝不足なのにすこぶる調子が良いとんぼである、ごきげんよう。
血糖値コントロールを4日間試した結果、非常に体が軽い。昨晩は諸事情あってあまり寝られなかったのに元気に掃除できてブログまで書けてる。
通常の睡眠不足と、低血糖による眠気はまったく質が違うみたいだ。
さて、頭が回っているので頭を使いそうなブログを書く。
子どもの脳を傷つける親たち
簡単な紹介
コメントにておすすめ頂いたこちらの書籍。
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子供の脳を傷つける親たち、タイトルから読み取れる通り、主題は虐待(書籍ではマルトリーメントと呼ぶ)による子どもたちへの悪影響について。
体罰はもちろん、怒鳴りつけること、性的虐待、ネグレクト、さらに両親の喧嘩などなど、子供の脳にどういう影響があるか教えてくれる。
エビデンスがしっかりしてて、個別のケースごとに研究や実験の詳細あり。巻末に並ぶ参考文献の数々を見る限り信頼性は高そうだ。
親の不適切な対応が子供に与える影響を可視化してくれてるという意味で、まあもう耳が痛いというか何というか。
著者自身も育児の重たい失敗話をいくつか開示してくれているから、精神的にも読みやすいかもしれない。
怒鳴り声がよりまずい
この本を読んだのは、PMDD疑いの妻が私や長男(小5)に怒鳴りちらしていたからだ。
現在は子宮内膜症の治療に励んでいる妻の功罪は置いとくとして。
怒鳴る行為がいかに子供の脳に悪影響を与えるかは、私だけでなく妻も知っておいた方がいいだろう。
そこで気になった記述としては、暴言による凄まじい悪影響の数々。
子供自身が暴言を浴びせられると、情緒不安定やうつ、ひきこもりや環境に適応できないといった諸問題が現れてくるという。
実際に暴言によって脳の成長にも影響が大きく出て、人との会話中に大きな負荷が脳にかかるようになる。その結果、心因性難聴や対人恐怖症になるそうな。
この書籍でいう暴言とは、不適切な言葉掛けという非常に低いハードルで捉えた方がいいと思われる。
つまり大声で怒鳴りつけるだけじゃなくて、過剰に叱ったり低く暗い声でプレッシャーをかけたり、嫌味を言ったり、人格否定をするとかそういうの全部含めて。
多分親なら誰しも一度くらいはしたことがあるはず。ただそれを限りなくゼロに減らした方がいいのは間違いない。
また一番興味深かったのは、子供が家庭内DVを目撃した場合の脳の影響について。
両親間でDV、たとえば夫が妻を殴っている光景を日常的に見続けた子どもは、一般的な発育環境で育った子と比べて脳のある領域の容積が3.2%少なくなっていたという。
一方、暴力ではなく暴言によるDVを目撃していた子供の場合は、19.8%も減っていたそうな。実に6倍以上の差が出ていて、知能や言語理解能力に大きく影響が出るようだ。
つまりは家庭内で怒鳴ったり怒ったり(もちろん殴ったりも含めて)すると、その当事者はもちろん、他の関係ない家族にまで大きな悪影響を与えていると考えられる。
これはとんでもないことだ。
我が家に絡めて考える
我が家のケースで考えると、いわゆる暴力・暴言が散見される家族である。
娘(特別支援学校/中1)は強度行動障害だとほぼ診断され、ムラはあるものの暴力は日常茶飯事だ。
やはりこの暴力が家族の誰かに向かうことは明らかに良くないし、さらに暴力を目にすること自体も悪影響だとするのならば……
家族間で意識して距離を取る必要性はやはりあるのだろう。
難しいのは娘のQOLかな、家族と離れ離れでほとんど私と二人で過ごした場合、家族が大好きな娘のストレスが爆発してしまう。
娘と家族の適度な距離感を模索する現状は、割と間違っていないかもしれない。
続いて妻。
妻が怒鳴り散らして怖いとブログには書いたけれど、妻が怒鳴ることは滅多にない。大声出して長男を威圧することもない。
よく長男とバチバチに怒鳴り合いをしてたのは以前の話で、今は静かに落ち着いて話をしようと一生懸命に努力してるのがわかる。
ただ……根底に流れる押し付けというのか、妻の理想みたいなものがあって。それを結局押しつけないと気が済まない時が多々ある。我慢できんらしい。
これもある種の暴言みたいなもんである。
一方、長男は何かを気に入らないことを言われたり、押し付けられたり、他の可能性を無視した発言だったり、過去の発言との食い違いなどにぶちぎれる。
まあ一度や二度くらいなら声を荒げる程度で済むけれど、それでも長男の言い分を認めないと爆発する。
この怒り方が凄くて、足をドンドンと床に叩きつけて大声で叫ぶ。言葉も荒くなって今にも殴りかかりそうなくらいの怒り方。親だろうが先生だろうがお構いなし。
長男が悪いわけではないと前置きしつつ、妻と長男の、特にこの怒鳴り声を聞いている周りの家族への悪影響もものすごいと思う。
特に1歳児の次男坊は、妻&長男と一緒にいることが多いので脳が萎縮してるはずだ。
あと大した話ではないが私の脳も縮んでると思う。
人が怒る声は、脳だけじゃなく精神にも多大な影響を与えることを実感してるぞ。何年も長男の怒鳴り声を定期的に聞いてる身としては、もはや恐怖すら感じてる。
あの怒声を聞いてるくらいなら、娘に殴られている方がマシだなと本気で思う。頭引っ掻かれて顔蹴られてる方がまだ楽だと本気で感じてる。
妻と長男のやり合いって、正に小さな戦争でね。
長男も引かないが妻も引かない。地獄まで突き進んだ後になぜかハグして、何事もなかったかのように仲直りするのが二人のやりとり。正直理解できない。
『お互いに言いたいことを言ってスッキリする』が育児方針だったばぁばの教えかこれは?本当に仲直りできてるのかこれは?
喧嘩が始まったらもう何を言っても止まらないし、もはや娘と次男坊連れて逃げるしかない。ただこの二人の組み合わせも最悪で、娘が次男坊に攻撃を始める。
一体私は誰を守ればいいのか、もはやわからないよ。
まあ妻と長男の喧嘩もそこまで頻度が高くないのが救いか。私の見えないところでバチバチやってるかもしれんが。
ちなみにこの二人は、ほぼ毎晩寝室で一時間前後は楽しそうに喧嘩もせず話してる。二人の関係性は、今の私には理解できないものを含んでいる可能性もあるな。
これからどうするか
愚痴も多くなってしまったけれど、とりあえず今は妻の治療待ちだ。子宮内膜症&PMDDが何とかならんことにはどうしようもない。
治療によって妻のぐらついた土台が安定することで、多少は我慢強く辛抱強く長男に声かけすることができるかもしれない。今でもできてる時は増えてるから。
長男は長男で、慎重に言葉を選んで押し付けがましくならないように、否定しないように配慮して話せば怒ることもないし怒鳴ることもない。
例え心情的に全面的に受け入れられなくとも、せめて認めようとしてる姿勢さえ示すことができるなら長男の精神も安定するだろう。
そうそう、たまに夫婦で軽い言い争いすることもある。そういうのも子どもたちには絶対に見せるものではないそうな。
できるなら子どもたちがいない時や、LINEや電話で済ませてしまった方がいいんだって。これはぜひ夫婦に取り入れたいルールだ。
よし、こんな感じだろうか。改めて考えてみると、家族全員の脳が萎縮してそうな家庭だった。勉強になりました、良き本をご紹介いただき感謝。
ここまで読んでいただき感謝。
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