一晩開けてまだモヤモヤしてるとんぼである、ごきげんよう。
まずはこれを読んでほしい。
現在朝の9時。昨晩は0時前まで話し込んでいたので長男は寝てる。他の家族は出払ったので長男と二人きりで自宅にいるのだが。
昨日の話を聞いて、相手の子も度がすぎてるとは言え長男の思考にも心からドン引きしてしまって、今も一緒にいたくないなと感じてしまってる。
長男が起きるまでに心を整理しながらブログを書く。筆記開示みたいなもんだね、これ。
今後の長男との話し合い
長男が今トラブっている子(A君とする)との軋轢の原因が一体どちらにあるのか。昨晩の長男との話し合いでわからなくなってしまった。
もともとA君が精神的に幼かったのもり、また長男の正論を貫く姿勢が気に食わなかった程度に考えていたけれど……
長男の話を聞くと、そもそもは長男が当初からA君を見下していたことが原因なのではないかとという新しい視点が生まれた。
A君は長男にしか文句を言ってこないというから、よほど、いや心底嫌われている可能性が高い。これ以上ないくらいに嫌われてると思う。
昨日も書いた通り、「補欠のくせに調子乗んな」とA君を一言で泣かせたことがあると言っていた。
オレは何を言われても我慢して無視してるとしながらも、
「あいつすぐ泣くから卑怯だよ」
「3回言い返したら泣くよ」
とも言ってるから、おそらく何度か反論して泣かせてるのだろう。少なくとも無視はできていないんじゃないかな。
長男が何で反論する流れになったのか詳細はわからないとしても、その時々の言葉はA君の自尊心を大きく傷つける罵倒だったと思われる。
補欠のくせに調子乗んなはなかなかどぎつい。
それにどこまでA君が調子に乗った発言をしたのかはわからない。調子に乗ってるかどうかの判断は長男の匙加減で、A君からすればただの純粋な指摘だった可能性もある。
ただ長男の話を聞いていくと、根底には相手を見下す思考が流れている。もう少しはっきり言えば、馬鹿にしてるんだよね。
オレより後に入った下手くそのくせに!
この言語外の感情がビシビシ伝わってくる。いや、実際に口に出していたか。
「あいつは弱者だ」と蔑んだり、調子に乗ってるから一度こらしめてやらないといけないといったり。
何と言うか出てくる言葉が怖すぎて引いてしまったんだよね、申し訳ないけど。
でまぁ色々な、部活に入った時期とか実力とかそれ以外の視点について話してみるんだけども、
「オレは事実しか言っていない」
と頑なだから、どうしたもんかなと。
この子は大人になって「オレより金稼いでないんだから偉そうな口聞くな、だって事実だろ?」「金稼いでないくせに調子乗んな!」とか平気で言いそうだなって。
あと将来的に「本当の父親じゃないくせに」とリアルに言われそうな気もする。
事実……事実ねぇ。もっとこう別軸の視点も持ってほしいわけだが。
うーん。
話すにしても認めるのが先か
昨日はまさかこんな見解が長男から飛び出すとは想定してなくて、少し説得気味になってしまったことを反省してる。
A君が部活に入ったばかりの実力不足のビッグマウスなのは事実かもしれない。でも長男の相手を見下す態度が表に出てしまってるのでは?それはよくないよと。
こんな話を昨日やってみて、まぁ話したところで……って感じだった。長男の怒りは消えるわけもなく、むしろ自分が正しいのに何でだよという怒りが見える。
何でオレの気持ちを親はわかってくれないんだ、まであったかも。
そうなんだよね。心の中で抱いた感情を否定されたと感じてしまうと、より内にこもってしまうんだ。ストレスも溜まるはず。
このままいけば理解されない苦しみで誰にも本音を話せなくなり、妻の元旦那のように精神的に病むルートを辿ることになる。
遠回しにでも否定してはいけなかったんだ。オブラートに包みながらも「その考えは違うんじゃないか」と伝えるべきではなかった。
いやね、これ相当難しいんだよ。こちらが嫌悪感を抱くような考えがつらつら口から出てくるのを右から左に流せないじゃないか。
文章で見るのと生の声を聞くのとでは天と地の差があるんだ。
反射的に意義あり!!と声を大にして言いたくなるようなことをぶっこんでくるから私も困ってる。
しかもこちらにも嫌悪感が生まれてるから、冷静さをかいてしまった。まいったな。
まあでも失敗したなと反省して、今後どうやって話を聞いていこうかと朝からぐるぐる考えた結果、暫定的な答えが出たので最後に記しておく。
これからどうするか
長男のことを考えてると、アドラー心理学(嫌われる勇気)の一説を思い出した。
人が何か悩みを話す時、大抵は以下の二つに分類されるという。
①悪いあの人
あいつが悪い、あいつのせいだ、あいつがこうだから!
②かわいそうな私
何で私ばっかり、私は何も悪いことしてないのに、私はこんなにも傷ついている。
うん、確かに長男の話もこれらに終始していた。ほぼ悪いあの人かな、オレは悪くないしあいつが悪い、オレは事実を言ってる!とそればっかり。
そして私も妻もその話に付き合ってしまった。
だがアドラー心理学では、これら二つの話を聞く必要はないと言う。完全スルーでいいのだと。なぜならこれらを話しても何も解決しないから。
もっとも重要なのはこれ。
③これからどうするか
……
今さら書くまでもない有名な話を改めて丁寧に紹介してみたのは、まさにこれだなぁと感じたから。
長男の怒りとか正論を聞いて、長男の感情を聞いて、それに引っ張られてこちらも何か言ったり言わなかったりと繰り返してきたけれど。
聞くべき話とスルーしていい話を明確に分けながら、今後は話を聞いた方がいいかもしれない。
長男が怒っている話、むかついている話、相手を見下している思想を否定するのではなく、ふんふんと聞いていく。否定もしない。肯定もしない。ふんふんと聞いていく。
おそらくこれも長男的には「否定せずに聞いてくれた」と安心感を覚えるかもしれない。少なくとも意見するよりはマシだろう。
その上で、「これからどうしようと考えているの?」と尋ねてみる。
もしかしたら「わからない」「知らない」「どうしようもない」と言った言葉が出てくるだろう。その時に、何かしら新しい視点を伝えてみる、とか。
「A君も五年生から部活に入って、慣れない中でも周りに食らいつこうと必死なのかもしれないなぁ」
「実力不足は事実だとしても、もしかしたら皆から見えないところで必死に練習してるかもしれない」
「学校でこれだけ荒れてるってことは、家庭が相当荒れている可能性もある。虐待受けてるかもしれないし」
「A君は実力は不足しているからこそ、同級生に精神的には絶対に負けたくないのかもしれないね」
とか、押しつけがましくならないように、"実力"という長男が固執してる事実以外にも、もっと別軸の事実が転がってる可能性があるんだよと伝えてみる。
その上で相手がどうこうではなく、自分にできることはなんだろうと考えるように促す……みたいな感じかなぁ。
むっず。
でも決まり
うん、微修正は必要かもしれないが、今後はこの流れで話を聞いていくのがいいかなと思う。
色々言いたいことはあっても、やはり長男が否定されたと感じるのが一番よろしくない。
その点、こちらが「あぁこれは悪いあの人の話か」「かわいそうな私の話ね」と頭で区別しておけば聞き流しやすいから否定的な意見も言わなくて済む。
そうだよ、そもそもががっぷり四つで組み合うような話ではなかったのだ。なぜ真正面から突破しようと思ったのか。
その上で今後の対策を一緒に考えていき、長男が想定していない別軸の視点も今後の参考に少しだけ話してみたらいい。
多様な視点が長男の中から生まれるのは相当時間はかかりそうではあるが、こんなんすぐに解決するような話ではない。長い目で見てやってみよう。
こっちまで長男の怒りに引っ張られるのが一番まずいな、こんなんじゃもう親には話してくれなくなるわ。
はー。つかれた。
あ、長男がおきそう。では。
ここまで読んでいただき感謝。
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