ステップファザーにできること

重度知的+発達障害の娘と、二人のやんちゃ息子の父によるステップファミリーの話

長男(小5)の怒りをまともに受け止めてはいけないことを再確認する話

長男(小5)の話しか書けないとんぼである、ごきげんよう。

 

この子は話題のデパートだ。書こうと思えば365日長男のことを書けると思う。それに外で他人に話しても理解されなさそう。

 

親のせい、もしくは子供だからと済まされそうだが、そういう一般的な視点では何も前に進まない特殊性がある。もっと別の見方が必要だ。

 

その一つの話。

 

◆家族の紹介

ぶちぎれる長男と

先日の日曜日、朝から皆でばぁばんちにいくと長男がさっそく任天堂SwitchでYouTubeを見始めた。最近は朝学校に行く前にも見るらしい。

 

一応30分ルールがあってそれは守れているようなので放置してる。

 

Switchにはアラームが設定されていて、定期的にチャイムがなり30分になるとアラームが鳴るのが終了の合図。

 

ただこの日は明らかに30分が経過してるのに終わらない。私もいるのに、アラームが鳴ったあとも普通にYouTubeを見て数分経過。終わる気配なし。

 

……ここでね、以前ならもうすぎてるよ終わろうか、と声をかけたんだけど。

 

少し前に、妻と長男が話し合って新たなYouTubeルールを決めたらしいのだ。私が知っているルールでは日曜日はYouTubeなしだったのが、それもOKになっている。

 

さらにテレビを見る時間がどうとか色々と細かい取り決めをしたらしく、それが紙に書かれて(ばぁばの)冷蔵庫に貼られている。

 

なんとなくね、この新しいルールって本当に長男との合意形成できてるの?と心配がありまして。

 

私が過去にYouTubeについて決めたルールだって、何年もかかってようやっとお互いに納得できる形になったのだ。

 

だからこそ自信を持っておしまいの声かけもできたんだけど。

 

今のルールは正直よくわからない。ルール決めに私は一切関わっていないために、長男が納得してるのかもわからない。

 

納得していない可能性があるものを止めるのは正直怖い。触れたくない。

 

ならルールを決めた妻に任せようと思って、アラームに気づかなかったらしい妻にふる。

 

もう30分すぎてるみたいだけどルール的に大丈夫なの?と。

 

そしたら妻がいやいや30分過ぎてるなら終わるようにと長男に声かけする。さらに冷蔵庫に貼られた紙に書いてるルールを守ってちょうだいと注意してて。

 

んで、危惧した通り。しばらくして突然長男が怒り出した。

 

「あんな紙書いても無駄だろ!!」

「スマホのメモ帳にあるんだから書く意味ないだろ!!」

 

うーん。

 

話を聞いてた限りでは、妻は長男とルールについてちゃんと話し合ったと言ってた。そして妻のスマホのメモ帳にルールをまとめたものの、スマホだと長男が見られない。

 

だからいつでも誰でも確認できるように、紙に書き写して冷蔵庫に貼っておこう!ということで、長男に書き写させて冷蔵庫に貼った。

 

そんな流れだったと聞いていたはずなのに。

 

ママに書けと言われたから書きはしたけど何の意味ないし、何でこんな無駄なことをしないといけなかったのか?

 

なんだかよくわからない論点で急にぶわーっと怒り出してしまった。

 

この怒りが相当なもので、それに釣られて妻も怒ってしまう……ところを無理やり止めた。今はもうヒートアップしてるから何も喋らない方がいいと。

 

こんな時に口を開いてもお互いに何もいいことがないから話し合うなら後にせえよと、テレビをつけて適当にごまかして何とかクリア。

 

……まあ、思うよね。

 

結局、お互いに合意がとれていない無理やりルールだったんだろうなって。

でもそうじゃないらしい

長男は口では「いいよ」と言いながらも、完全に納得してないケースがある。今回もまたそのパターンなんじゃないの?と思ってた。

 

だから妻にも、YouTubeやゲーム系のルールは完全に納得するまで話し合った方がいいよと伝えたのだが。

 

その後、長男が妻に謝ってきたらしい。

 

 

「ごめん。あのあと考えたら思い出した。紙に書かないとみんながルール確認できないしオレも忘れるし、やっぱり紙に書いててよかったと思う」

 

 

うん。

 

自分の非を認めることができるなんて成長したな、と言えなくもないが。それにしては怒りすぎだ。

 

納得してないことを無理やり強制的にやらされたかのように大声で叫んでたのに、よく考えたら実はオレも納得してましたって。

 

あれほど怒って怒鳴ったらもう取り返しつかないんじゃないのか。

 

それに私がいなければ、きっと妻は「前に話し合ったでしょ!」と応戦してお互いにさらにヒートアップして別の話にまで飛び火して、謝るなんて結果にはならなかったはず。

 

少し冷静になって考えてみれば確かにそうだった、では現実は済まないんだよね。

 

いや、これが悪いと言ってるわけではないよ。

 

一般的と思われる思考を辿ってるだけで、現実的なコミュニケーションとしては通用せんよなーという感想。

怒りの吐口

私が見る限りでは、おそらく長男にとって怒る理由は何でもよかったんだと思う。

 

単純に楽しんでいたYouTubeを途中で止められて、プラスで軽く注意されたから我慢できないほどにイライラしたんだろう。ただそれだけだ。

 

熱中してたものを急に奪われて怒りが高まって、思ってもないことが口から出てしまった的な、そういう類の怒りだったと思われる。

 

正直な感想を言えば、このような性質を持った長男にYouTubeのような深い集中に入れてしまうデジタルメディアを利用させてる時点で負け戦かなとも感じる。

 

進むも地獄、止めるも地獄。それが長男にとってのYouTube。一触即発の爆発物になるからYouTube見てる長男怖くて話しかけたくない。

 

とりあえずでも、ルールはしっかり合意が取れていたってことでいいのかな?

 

うーん、後で私からも確認しておこう。ほんと怖いんだよ。藪蛇になりそうで話しかけたくない。

声かけの方法と受け流す練習を

今回の二の舞にならないような対策として、まずは「もう30分過ぎてるよー」と声かけして、キリがいいところで本人に終わらせる。

 

この軟着陸こそがベストな終わり方のように思う。

 

あとは数分すぎてもいいから終われたらよしとする寛容さも必要だ。自分を納得させながら無事に軟着陸できた、これだけで十分である。

 

だからこの二つを守っていけば、今回のようなトラブルなく節度を保ってYouTubeやデジタルデメディアと付き合っていける……か?難しいね。

 

妻と作ったルールの合意が取れてるか確実に確認がとれたら、次からは私も声かけすることにしたい。ルールを一つずつ長男と確認しながら反応を見てみよう。

 

あとは冷静に考えてみたらまったく筋違いでおかしなことでも、頭に血が上るとそれを大声で主張して怒鳴り散らしてしまうことを今回の件で改めて確認できた。

 

この怒りを真正面から受け止めてたらこじれるだけでいいことない。

 

状況を見て冷静さを欠いていることに気づいたら、取り合わずに別の何かで気を逸らせた方がよさそうだ。

 

こじれなければ、後に自らの発言のおかしさに気づくこともできるわけだから。

 

む、難しいな。特に妻にとっては難易度高そう。

 

ここまで読んでいただき感謝。

↓のウサギをポチすると、さらにとんぼが喜びます。

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ