今日から長男(小5)の勉強を見ることになったとんぼである、ごきげんよう。
え、今日から!?と驚いてしまった。しかも毎日やるらしい。
え!?毎日!?
そんなつもりはなかったのに、妻がそうしろと言うし、なぜか長男もやる気だしてて逃げ場がなかった。明日からは放課後に解く宿題も用意しろと言われた。
これ、長男というより私が続けられるか心配だ。
とりあえず今日は無事に終われたものの、イライラする前に少し考えておきたい。
イライラしそうな気配はした
少し前に長男の勉強を見てもいいよと告げてから、小学校の教科をハイペースで学び直している昨今。
先日の夜、長男の帰宅時。私の勉強してる姿を見た長男が言った。
「パパ、ありがとう」
はぁ、どういたしまして。そのまま長男は寝室に入って寝た。
その翌日の夜もまた、長男が帰ってきた頃に勉強してた私をみて長男が言う。
「パパ、ありがとう」
……あ、あぁ。どうも。
そして長男は私の隣に座って本を読み始めた。
なんだろうね、少しピキピキきて。
その翌日の夜もまた勉強してたところ、塾から長男が帰ってきた。今日はどこの範囲をやったのかとテキストを見せてもらいまして。
でね、話を聞くと言うんだ。
「ここ難しい」
「意味わからなかった」
「意味不明だよ」
……
なんだろう。至る所に私をムカつかせる地雷が転がっているっぽいんだよな。
イライラの原因は
まずイライラする原因として、他力本願感をひしひしと感じることが大きい。
長男のために勉強してる私にお礼を言うのいいんだけど、お礼はいいから勉強しろよと言いたくなる。
それになぜ私が必死に勉強してるのに隣で本を読み始めたのか、そもそも勉強する主体は私でなくお前だろ、と思ってしまった。
また塾で習ってきた範囲を聞いた時の態度もとても気になった。諦めるのが早すぎるというか、そもそも真面目に取り組む気があるのか?と。
いくつか質問したけど「わからない」「難しい」ばかりで、能動的に学ぼうという姿勢が見られない。
これまでは基本的に長男の問題に口を挟まないようにして適度な心の距離を保っていたのに、勉強を教えるとなるとやはり長男の問題に片足突っ込んだ状態になる。
心の距離感を間違えると相当にストレス溜まりそうだなと、こりゃ結構めんどくさそうだぞと、実際に勉強教える前からピリピリしてた。
まあ一言で言えば、本当にやる気あんのかこいつ、という怒りであるな。
このイライラを感じたまま長男の勉強を見ることになると私がストレスで死にかねんのでどうしたものかと思いまして。
その中でいくつかの気づきを得たので簡単にまとめる。
プライドの高さ
まずコメントから得られた気づきとして、うちの長男のプライドがとても高いのではないか説。
なまじ学校の成績もいいもんだから、塾の学習についていけていない自分を受け入れられないのではないか。
さらに自己イメージと現実のギャップが大きいことがストレスで勉強に集中できない、という視点。
これありそう。長男はビッグマウス傾向もあるため、言動と実力が一致していない前提でコミュニケーションを取るとこちらもムカつかないかもしれない。
勉強の認識が違う
二つ目、上と関連するが、能動的な姿勢がなくとも勉強がスムーズに進むと勘違いしている節がある。
理解しづらいこと、文章だけで見てもよくわからないこと、実際に見たことないものなど、そういったものが出てきてもそのままにしてるんだよね。
確かに無理やり文字を暗記することもできなくはないが、よほどの天才じゃないと無理だ。凡人には凡人のやり方がある。
つまり丁寧に一つずつ調べて、時間をかけてでも理解するという姿勢が足りない。
たとえばダイコンの花は単性花と両性花のどちらか?という問題があったとしよう。
もしダイコンの花を見たことがないとすれば、多少面倒ではあるがダイコンの花がどんなものか調べた方が早い。
すると白くて小さい花がいっぱい咲いて、根っこに大根がある映像が見られる。
面倒だよ。問題に出てくるものをいちいち調べるのは面倒だけど、このいちいち調べて映像やら画像を見るのがもっとも理解と暗記を早める。
でも長男は知らない固有名詞がいくつか出ただけで「あ、もう無理だ」となってる。勉強とはもっと手軽でサクサク進むものだと勘違いしてるんじゃないかな。
これは私と共に、一つ一つ丁寧に調べていくことで解消することとする。今日はやったぞ、いろんな植物の動画見たり。
先日は草原でいろいろな草花を見て観察したりして。こういうのが大事だよね。
やる気の有無
そして最後、どうもやる気がなさそうに見えること。
私が今まで見てきた限り、そして今もそうなのだが、どうも長男が本気で中学受験を目指しているように見えない。明らかにやる気がないしモチベーションが低い。
塾に行くだけで復習もせず、自己学習もほとんどやらず、テストの成績は右肩下がり。
本当に中学受験したいと思ってるの?
と、根底にこういう疑いがあるのもイライラする大きな原因だったように思う。
それがね、バスケ部の6年生が12月で引退するらしい。だから5年生が1月から全員1軍に繰り上げとなって、新しいユニフォームなども買わないといけないとか。
長男はもともと6年生になったら部活はやめて塾に専念するといっていたので、少し早いが長男も12月末で引退になるだろう。
で、長男に聞いてみたんだ。本当に部活やめて塾に専念してそれでいいのか?と。そして部活やめたい気持ちはどれくらいあるの?と聞いたら、返事がこれ。
「(部活やめたい気持ちは)0だよ、続けたいと思ってる」
へぇ……そうなんだ。そんなに続けたいのか。ならば部活は続けるって道もあるにはある。その場合中学受験は難しいかもしれないが、自分で決めていいんだよ。
後悔しない選択をしたらいいよ、君の人生だから。
そういった話をした数日後、長男は部活をやめることを決めた。
これには少なからず驚いてね。
あぁ、本気なんだなって初めてわかった。やる気がないとかモチベーションが低いとかそんな風に見えてはいるけれど、心の中の覚悟だけは決まっている。
本当にやり方がわからないだけなのかも。
年中暴飲暴食しながらダイエットしたいと言ってるような、そんな感覚に近いのかもしれない。
理解がすすめば
そんな感じで、イライラしていた長男への理解が進むことで、少しずつ私のストレスも緩和されそう。
今日は初めて一時間ほど一緒に勉強をやってみて、うん。全然やる気あるよこの子。そこそこに理解もしてるし勉強に前向きだ。
ただただ路頭に迷っていただけだったのか、圧倒的な物量に押しつぶされてしまっただけなのか、プライドが高すぎて負けを認められなかっただけなのか。
とりあえず毎日一緒に勉強せんといかんらしいので、心を整えながら理解を深めながら対応していくこととする。
あとは私がどれだけ上手く先生として立ち回れるかかな。
復習管理一つとってもかなり面倒だ。あと理解してないものを教える気もないので、必死こいて勉強せんといかん。
仕方がないね、しばらくはガリ勉モードに入ります。
ここまで読んでいただき感謝。
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